特殊メイキャップアーチストのダダが過ってキスしてしまったことで、「恋人型フィギュアロボット:ゼロナイン」は1週間のお試し体験モードが稼動してしまう。
どうやら一度稼動が始まってしまうと中止は出来ず、更に稼動期間中に何かトラブルが発生するとあり得ない違約金(桁を忘れてしまったがとにかく尋常でない桁数だった)が発生するのだと開発担当者だった男性から聞かされ、青くなる彼女。こうなったら何事もなく1週間を乗り切るしかないのだ。
「仕事に行っている間は外に出ないように」と強く言い含めて、仕事に出かけるダダ。
恋人型フィギュアロボットらしく、家電製品の修理などかいがいしく行い、彼女の帰りを待つゼロナインだが、彼女が家に撮影に使用する装置を忘れてしまったことで、宅配便ドライバーに成り代わって彼女の作業場に品物を届けることに・・・(ロボットゆえ、そのパワーは尋常ではない。
恋人のトラブルには男らしく対応するとマニュアル設定されているせいなのか、それともロボットとしての特性なのか、とにかく彼女のトラブルを解決すべく100%の力で取り組むゼロナイン。
そこにはなんの駆け引きもなく、その純粋な行動力に、ロボットと分かっていても心揺れるダダ。
そして自分から別れを告げたにも関わらず、怪しい風貌(衣装室から持ち出したドラマ用の衣装なのだ。仕方ない)とダダへの愛情を隠さないゼロナインに妙な嫉妬心を覚えるワンジュン。
別れを切り出したにも関わらず、ダダの「彼氏だ」と言う言葉に打ちのめされるワンジュンの様子が変だったのは、誰かが2人の交際を知り、脅迫まがいの事があったせいだったのだ。
ダダはそんな事は何も知らず、傷つきながらも優しいゼロナインにどんどん心を許すようになる。勿論そんな仲も、体験期間中という期限付きで、ゼロナインは開発担当者である男性と一緒に船に乗って海外に逃げる手筈になっていたのだが、ゼロナインを巡る攻防により、結局彼はもう暫くダダの元に居ることになってしまうのだ。
ロボットではあるものの、防水もキチンとされているようで、雨にぬれても問題ないらしい。
雨の中の切ない場面もお手の物ということだ。