ドイツ軍の罠にはまりそうな1600人の兵士を助けるため、前線へ作戦中止の命を届ける事になる2人の若い兵士。
上官の命令は絶対で逡巡する暇などない。一つの選択がそのあとの突然の死に直結する戦場。しかし、若い二人に選択の余地はない。
自分達を守る術もほとんど持たないなかで前に進むしかない二人。ある時はカメラを見据えて、カメラに向かってつき進む二人の姿。ある時は後ろから二人の姿を執拗に追うカメラの目線・・・またある時は遠くから二人の姿を映し出すカメラ。
立ち止まる時間がない二人の姿を、カメラは休むことなく追い続ける。
スムーズに流れるカメラの目線は、自然に自分の視線に重なり、一瞬にして命が失われ、全て崩れ去るその場所に自分も一緒にいるような感覚になる。
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監督が祖父から聞いた話をもとにしているこの映画、コリン・ファースとベネディクト・カンバーバッチ・・・二人の出演シーン・・・長くはないが心に残る・・・