1945年の京城が舞台のドラマ。形勢が悪化した日本軍は起死回生の為に恐ろしい人体実験からクリーチャーを作り出し、一気に形勢逆転を狙う。それを知った人々がなんとかそれを阻止しようと命を投げ打って戦うというアクションスリラー。
細菌戦、人体実験というおどろおどろしい手段を取る日本軍に対抗する韓国の人々の戦いが描かれる。実験台になるべく日本軍に捕らえられた人々を助けようとするのが、パク・ソジュン演じる質店の社長。そして突然姿を消した母を探す為にその質店の社長と手を組む事になるのがハン・ソヒ演じる女性。
時代及び内容から登場する日本人は100%悪というスタイルで描かれるのは当然なのだが、結局は日本軍が作り出したクリーチャーと戦うというだけのストーリーになっている為、とにかく展開が遅い。そして画面が暗く何をしているか分からない場面が多すぎる。更にクリーチャーのビジュアルにひねりがない。
「日本軍は起死回生の為に恐ろしい人体実験からクリーチャーを作り出した」という以外にも、母を亡くした質店の社長がどんな思いで生き抜いてきたのか、混乱の中で母を探そうとする女性の思いなど、もっと掘り下げて描けるポイントはいくらでもあると思うのだが、とにかくそのあたりのツメが甘いのだ。パク・ソジュンもハン・ソヒも暗い中できつめのアクションに挑戦しているのにそれが効果的に生かされているとも思えない。クリーチャーに執着する日本軍の中佐の描き方も、もっと方法があるようにも思うのだが、そこもなんだか中途半端だ。
せっかくここまで見たのでpart2も見るつもりなのだが・・・一体どんな風にするつもりなのか。