裁判員会見「肩の荷下りた」「被告の感覚、理解できず」 京アニ公判
【速報】「今でも涙が出そうになる」京アニ放火殺人事件を裁いた”6人の裁判員”が記者会見 143日間の日程と死刑判決を振り返る
裁判員制度が始まってから15年との事。私はこの制度が始まる前に行われた模擬裁判に参加する機会があったので、裁判員制度についての報道があるとやはりとても気になる。
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裁判員制度開始前に模擬を行うことになり、参加する人を公募していたらしいのだが、人が集まらなかったらしい。困った法務省はどうやら企業を回り、「是非 ご協力を」とお願いしていたようで、私の勤務先にも法務省の人がやって来たのだった。その時期夏休みを取る予定だった私に社内の関係者から話があり、週末とあわせて5日間の夏休みのうち、平日に当たっていた夏休みの3日間をまるまるその模擬裁判に充てたのだった。
模擬裁判をやる最大の目的は「分かり易い裁判を目指すには?」という事で、その様子はすべて撮影されてその後の法務省内での研修資料として使用されるとの事だった。最終日には「何か難しい用語はありませんでしたか?」とか「何か分かりにくかったことは?」などとかなり細かく質問された。
模擬裁判員だった6人で、「弁護士さんの質問内容がよく分からなかった・・・」と弁護士の方の反対尋問の意図する所が判り辛らかった・・・と素人らしい感想を伝えたのだが、弁護士の人は苦笑しつつ、「何を聞きたいか、最初に言ってしまったら、手の内を明かすことになります。反対尋問になりません。あの反対尋問とかの説明を最初に受けたりしなかったんですか?」と言い、法廷内がやや騒がしくなった。
「専門知識のない人に、説明しても混乱するだけですよ。」
「でも、分かりづらいなどといわれても・・・」
「分かり易くするために、色々気遣わないと・・・」
「でも・・・」
裁判員役だった6人はすっかり置いてきぼりにされたが、「分かりやすい裁判について」熱い議論が行われていた。
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今でも、制度の運用については色々検討され、仕組みも運用も見直しを重ねられていると思うし、そうであって欲しいと思う。
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模擬裁判の様子①
模擬裁判の様子②
模擬裁判の様子③
模擬裁判の様子④
模擬裁判の様子⑤