パニックに悩む男性(演:松村北斗)とPMS(月経前症候群)に悩む女性(演:上白石萌音)が転職先の小さな会社で出会う。
転職先は二人の状況に理解のある会社だが、そんな中でも自分の症状と付き合う事が難しく時にコントロールが出来ない状況に陥る二人。何とか折り合いをつけようともがく二人と同様に、周りも二人の状況をどこまでどのように受け入れればいいのか・・それぞれが常に答えを探すような毎日が、静かに続く。
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映画を観ながら、集合の関係を学ぶ時に使ったベン図を思い出す。
重なる部分が多く社会生活をそれなりに暮らせる人と、重なる部分が少なく、時に多数の輪とぶつかり合うような二人。
そんな関係性を見ながら、そもそものベン図の概念とは違うとは思いながらも、円が重なる部分の事を考える。
プラネタリウムの場面も心に残るが、私が一番印象に残ったのは、日曜日の夜、偶然に職場で顔を会わせた二人の遠慮のない会話を交わす場面。
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公開当時、時間が合わず映画館に行けなかった。キネマ旬報ベストテンの報道を見て、今回配信で鑑賞。