仕事で四半期毎に面談する同年代の保険会社の人が、「今年もこの時期になりました」と言いながら川柳コンクールの投票受付のパンフレットを持ってきてくれた。
ああ、そういう言えこの時期は前年の「サラリーマン川柳」の優秀作品の中からこれぞという作品を選ぶコンクールをやっていたなと思っていると「ただ、サラリーマン川柳からマンが無くなりまして・・・」と、営業トークが続く。
『「サラリーマンというのはいかがなものか・・・」という事のようで、「わたしの川柳コンクール」と名前が変わりまして・・・』
ああ・・そうなのか・・・
「あの、変更する理由ももちろん良くわかりますが、『サラリーマン川柳』というのは、一つの固有名詞として定着しているものですよね。不特定多数の人が就く職業そのものとイコールでもないし・・・」と遠慮気味に自分の感じた思いを伝えると、相手の人も「そうなんです」と静かに頷く。
ただ、お互いに、「私たち世代のそんな考え方が昭和から抜け出せていない」と指摘される事もよく分かっているので、「時代も変われば、考え方も変えないといけないですね」と、頷きあうしかない。
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ただ、パンフレットの中には、@2022年 サラっと一句@サラっと一句!わたしの川柳というキャッチフレーズが見られる。
定着したサラリーマン川柳という単語をきっぱり捨て去る事は出来ず、少しだけ香りを残したようだ。
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選ばれている100句は、少しずつではあるがコロナ一色では無くなっているようだった。川柳の中にオミクロンという言葉を見つけ、久しぶりだなと思ってしまう。