家にいてじっとしているという事がなによりも大事になってくると思われる、年末年始。
Netflixでドラマを楽しむ人も多いと思うが、私がお薦めしたいドラマは、検事と刑事がタッグを組んで事件に立ち向かう秘密の森と、警察出身の男性がより良い世の中を望み政治家を目指す補佐官だ。
ラブストーリーもいいがそれ以外にも面白いドラマはある・・・
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韓国で昨日(12/16)、法相が大統領に辞意を表明。
法相は大統領の疑惑捜査を進める検事総長に対する懲戒申請を出し、検事総長は法務省の懲戒委員会で停職二か月が決定し、検察が行っていた大統領への追及は一旦ストップ。
そもそも検察トップの停職など、システムに詳しくない私でも、検事総長の追い出し嫌がらせ作戦だろうというのは想像がつく。
法相が辞意を表明したのは、痛み分けのようなスタイルをとって、この問題の収束を早々に図る意味があるらしいことも想像がつく。
権力を握る者としては、自分への追及へも収まるし、未来の敵も遠くに追いやれる。劇薬のようだが、一石二鳥のような方式だ。
どろどろの政治ドラマのあらすじかと思うような流れだが、これが大真面目に行われ、大ごとになっているのだ。
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あくまでも韓国ドラマや映画経由ではあるが、「韓国では検察が巨大な力を持っている」というのは実感していた。
検察の巨大な力を利用したい政治家や、検察出身の政治家が元部下を利用して自分の悪事をもみ消す・・・更には企業のトップがそのような政治家にすり寄り、自分の会社の悪事をもみ消してもらうというストーリーのドラマを何本も見てきた。
過去、力を持つ検察をコントロールすることで権力を握ってきた大統領。時間が流れ、今度は大統領がその力を縮小させることで権力をコントロールしようとしているらしいことも、今まで見てきた映画やドラマから得た情報に照らし合わせて考えてみたりした。
それだけではない・・・
検察が巨大な力を持っているというのは、検察VS警察という形でもドラマの中で何度も目にした。
ドラマの中で捜査を指揮するのは検察というケースも多く、刑事達がまるで検察の下働きのように思える場面に何度も遭遇した。捜査権と起訴権を持つ検察が主導権を握り、犯人を見つけ令状を検察に要請してもその願いはかなわず、拘束時間終了となり保釈される容疑者を前になすすべもない刑事達という場面に、私も一緒に歯がゆい思いを感じたりした。
検察VS警察という話が緊張感を持って描かれるドラマは@秘密の森
政治家が検察権力を操って自分の権力を保持しようとする姿が見られるドラマは@補佐官
権力に固執する様子の描き方に文化の違いはあるかもしれないが、権力欲とそれに抗おうとする誠実な思いには通じる所も沢山あるはず。誰もが絶対悪ではないし誰もが絶対に正しいとは言い切れない様々な場面。それが何層にも重なるストーリーは見ごたえがあると思う。
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補佐官はイ・ジョンジェの久しぶりのドラマということで、私も熱心に視聴日記を書き続けたドラマだ。
年末年始の時間がある時にお薦めしたいドラマだ。
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