私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

「何てことをしてくれたんだ」

2023-09-08 21:14:46 | なんということはない日常

4時間12分の会見・・・

帰宅すると4時間以上続いた会見は既に終わっていたので、内容はニュース番組内で取り上げられた部分を見たのみ。

「何てことをしてくれたんだ」は、ジャニー氏への思いを聞かれたジャニーズアイランド社長が答えた言葉。同じ質問にジャニーズ事務所新社長は、「誰も幸せにしなかった。やった事は鬼畜の所業」という言葉を口にしていた。

ジャニーズ事務所新社長は解体的出直しが急務故、厳しい言葉で断罪したのだろうが、これから被害者に寄り添ってこの問題に何年もかけて対峙していかなくてはならない事を考えると、自分だけあっさり「もう(彼に対して)心はない。」という言葉を口にし、「鬼畜の所業」と突き放した言い方をするのは、ちょっとクール過ぎないかと思ってしまった。

被害者である少年たちは、夢を見て信じてついて行こうと慕っていた相手に裏切られた。『夢をあきらめるか、それともその裏切りを心を無にして受け入れるのか・・・』そんな思いを何年も整理出来ずに今まで来ているはずだ。そんな思いに寄り添う覚悟があるなら、彼のした事を突き放すのではなく、新社長としての覚悟を持って、彼のしてきた事をずっと見続けなければならないはずだ。

私は「何てことをしてくれたんだ」という言葉の方に、問題に向き合おうとするストレートな気持ちを感じる。

*****

私が新社会人として仕事を始めた昭和の終わりは、今だったら、「セクハラ!即退場」というような事も散見されるような時代だった。普段は好々爺のような人が、ちょっと油断すると「いつも色々ありがとうね」等と言いながらエレベーターの中で手を握ってきたりするというような事がままあったりした。

被害者の先輩たちは何人もおり「危ないと思ったら移動はエレベーターでなく階段にするように」と、具体的なアドバイスも受けたりしたが、男性社員からは「つき飛ばしたりして、(好々爺然としている人が)怪我をしたりしたら悪いのは君の方だよ」などと、現実的かつ非常に失礼なアドバイス等も貰ったりした。このアドバイスも今だったら、即退場だろうが、こんな事位で騒がず、クールにやり過ごせるのが出来るOLだと勘違いしている男性社員が沢山いたのだ。

しかし、もっとショックだったのは、被害を受けた事のない同性の社員たちが「(私たちはそんな事をされた事がないのに・・・・)される人の方にも何か問題があるんじゃないか?」と言われた事だった。共感もされず、助けても貰えない事は非常に悲しい事だ。「鬼畜の所業」と断罪する事も間違いではないと思うが、それよりも「鬼畜の所業」に今も苦しんでいる人に寄り添う思いと具体的な行動があったらいいのに・・・と思う。

 



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