IUが主演の私のおじさんは好きなドラマなので、そのドラマで共演しているパク・ホサンとオ・ナラがゲストなのはやっぱり楽しい。共演していたドラマでも心に残るセリフを数々残していた二人が、「ちゃんとやってよ!」とお互いにかなりずけずけと言い合いする姿は、予想をいい意味で裏切って笑いもある。ただゲストの二人を迎え撃つマネージャー役の二人は楽しくもあれば、プレッシャーもあるのではと思ってしまう。ゲストはその時の勢いで楽しく出来るだろうが、迎える方は色々気を遣うだろうな・・・と思ってしまうのだ。でも、そんな気遣いがきっとマネージャー職の本質なんだろうとも思うが・・・
肉食系女子のジェインは、税務調査に来た職員をすっかり骨抜きにし、そんな彼女を心配するジュンドン・・・多分これまで何度もこのような事があったのだろうと思わせる二人の関係性もなんだか微笑ましい。マ・テオが義父の援助を受けてプロダクションが乗っ取られないように算段している事に、裏があるのでは?と思うのは野心満々なジェインで、気遣いの人ジュンドンはいい風に考えている様子を見ると、この二人のコンビ 、本当に色々な意味でお互いを補完しあっているようだ。
しかし、そんなマ・テオの計画も、ヒョンジュとの関係が妻と息子にばれてしまったことで一気に危機一髪だ。。。
母が愛する人気があれど演技は大根の俳優を応援すべく、ファンによる泣き落とし作戦を考えるヒョンジュを微笑ましく見ていたマ・テオだが、好事魔多しとはまさにこの事だ・・・
キム・スロが出演の回は演劇がテーマ。新進気鋭の演出家と組んでの演劇は、野外でプールを使った演出と、かなり気合の入ったものだが、なんと彼は水恐怖症。しかし「演劇人たるもの、自分に限界を設けてはいけない」という演劇論をぶち上げたばかりだったので、口が裂けても水に入れないなどとは言えないのだ。
プライドが邪魔して、幕が開く1週間前にも関わらず降板の危機が訪れるのだ。
ジェインがトラブル解決に悩んでいる姿を見たヒョンジュは、「マ理事は、演劇はあまりフィーが入らないと言っていました。思い切って降板を申し入れてもいいのでは・・・」と恐る恐る進言してみるものの「あの人はお金の事しか考えていないからそう言うのよ。マネージャーたるもの一番に考えるのは会社の事でなく、俳優の事」と至極真面目な話を彼女に語る。
自分の欲望に正直な彼女のパワフルさに気圧される場面が多いが、本来は仕事がバリバリ出来る女性なのだ。
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今、韓国のリアル芸能ニュースで注目を浴びているのは、イ・スンギの奴隷契約。
「音源収益100億ウォン台、歌手イ・スンギさん…所属事務所から18年間一銭ももらえなかった」
「私の人生、イ・スンギを殺すのに使う」所属事務所代表の録音記録が波紋
このドラマの主人公、マ・テオ役のイ・ソジンは、イ・スンギとともに渦中のプロダクション所属のメイン俳優だ。たまたま芸能ニュースでは、彼がニューヨークでバスケットボールの試合を楽し気に観覧している様子が取り上げられいる。タイトルにはわざわざ平静という言葉が使われ、「イ・ソジンは自分の所属事務所の事で悩んでいないのか?」ということを連想させるかのようだ。
プロダクションが舞台のドラマで、プロダクション側の人間を演じている俳優が、現実には、自身が所属しているプロダクションのトラブルで注目されるという、「事実は小説より奇なり」な現実・・・