父親の結婚パーティに出席するためにロンドンに向かうハドリーは、飛行機に乗り遅れた事で、偶然同じ便に乗る男性オリバーと知り合い、7時間弱のフライトを楽しく過ごす。
父の再婚に胸を痛め、父から貰った本の中の『失う事と、手に入らないのはどちらがいい?』という一文の意味を考えるハドリーと、数字と確率をキーワードに自己紹介をし、数字で人生を理解しようとるするオリバー。
文系女子と理系男子の出会いに沢山の偶然が少しずつ二人を後押しし、短い時間の中での決断が更に彼らの偶然の出会いを後押しするという、少女漫画的展開。ただ、少女漫画ならライバルの一人や二人出現するものだが、恋の始まりに長い時間は必要ないという勢いのある展開の為、恋敵が登場するチャンスもない。
当然悪い人が出てくる隙間もない。父は、飛行機の中で出会った男性を想い追いかけるという娘の行動を「勇気ある行動だ」と称え、ちょっとした感情の行き違いで彼女を傷つけたと思い悩むオリバーを彼の家族は温かく後押しするのだ。
最初から結末は分かっているという映画なのに、ハートウォーミングさがあるのは、台詞の一つ一つが自然だからだろう。
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流れる音楽も恋する女性向きだ。
ホイットニーヒューストンのI Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)が劇中とエンディングロールで、まったく違うアレンジで使われている。
劇中ではスローに・・・
I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)
エンディングロールは明るい感じで
I Wanna Dance With Somebody (Who Loves Me)