理不尽な事件で家族を失い、今はライドシェアサービスのドライバーとして、アプリでマッチングした人を自家用車の後部座席に乗せ、目的地まで送り届ける男。様々な人々を後部座席に乗せて車で移動するだけだ。会話もなく感情が交差する事もないはずだった。
ただ、感情を押し殺して日々を過ごすなかでも、すれ違うだけだった人の存在が、自分の心の中にある何かに触れる一瞬はあるのだ。
そんな一瞬を18分という時間で見せる。
映画としては制約があり過ぎにも思えるが、自分であれこれ想像する自由もあり。
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2024年のアカデミー賞の短編実写映画賞にノミネートされている作品。
ネットフリックスで鑑賞。配信されていなければ、見る機会もなかなかないタイプのものだ。