亡くなったファヨンが自分のパスポートを使って自分名義の不動産等をシンガポールに所有していた事を知りショックを受けるインジュだが、そんな彼女に「君の魅力は本気で信じる事だ」と言い、彼女に海外でのセカンドライフの良さを語り、裏帳簿でパク・チェサンと交渉して、彼女の手に700億が渡るように(正確には彼女の取り分が6割か・・・)というチェ本部長の話を信じ始める彼女。
ヒョリンの母はベトナム戦争での功労者であり帰国後は起業して成功したウォル・キソン将軍の娘として満ち足りた生活をしていても、達成感を得る事が出来ず、野心満々のパク・チェサンを婿に迎えて自分の社会的地位を確立しようとしており、夫のパク・チェサンは妻であるヒョリンの母を直接的間接的暴力を使ってもコントロール出来ない事にイラつき、娘のヒョリンはそんな家庭の中で高校生でありながら安定剤を常用しているのだ。
そんな異質な家族の中、ヒョリンの母の元で働いているインジュにとっては、チェ本部長の確信的な物言いが頼れる物に思えるらしい。チェ本部長がどのようにして今の地位を気づいたのか妹のインギョンとジョンホから説得されても耳に入らないのだ。苦労しているはずなのに典型的な詐欺被害者タイプの思考から抜け出せないインジュ。
不動産開発会社を営む父の伯母から金銭的な援助を受けた事の引き換えに伯母の会社で仕事を始めるも、同時に青いランの秘密も追いかけるインギョン。青いランはヒョリンの祖父であるウォル・キソン将軍に繋がり、今は昏睡状態であっても。放送局を首になっても、ウォル・キソン将軍の影響力は絶大だ。その将軍の秘密を、更には政界進出を目指す弁護士のパク・チェサンの裏の姿を暴こうとするインギョン。姉妹でもインジュとは全く違う方法で生きていこうとする彼女・・・・
今の所一番恐ろしい人物は、地べたから這いつくばってどこまで登りつめる事が出来るか命を懸けて実践しているパク・チェサンだろうか。