時間と空間の感覚が無くなり暗い公園で佇むドクチョルを見つけ、自分の事さえもはっきり確認できない彼を見てショックを受けるチェロク。
「チェロクの踊りを見て昔の事を思い出した」という手帳の言葉を思い出し、彼の前でバレエを舞うチェロク。
「ちょっとぼーっとしていただけだ。」というドクチョルを放っておくことが出来ず、残された時間の少ない彼のために、思いっきりバレエを躍らせてあげたいと願う彼。
チェロクから父ドクチョルの病状を聞いた医師である末息子は、「お父さんを主人公にドキュメンタリーを撮る」という名目で家に戻り、チェロクのレッスンを受ける父の姿を撮り続ける。
「おじいさんに発表の場所を与えてあげたい。舞台で躍って欲しい」というチェロクの思いにこたえようとするドクチョルだが、身体はなかなかついていかない。
それを知りながらも、なんとか思う存分躍って欲しいと思うチェロクは、ただの趣味でなく人生の夢、人生最後の挑戦に立ち向かっているドクチョルを庇いながらも、厳しいレッスンを行うのだ。
しかし、病状は少しずつ進み、うっかりすることも多くなり、とうとうレッスン場でも時間と空間の感覚が無くなってしまう。そんな自分を心配するチェロクの様子を見て、彼が自分の病気を知っている事に気づくドクチョル。
全力応援のはずだったチェロクだが、ドクチョルの様子を見て、更にはドクチョルの妻の様子を心配し、ドクチョルに無理をさせることを止めようとする苦渋の決断だ。
悩み、心配するチェロクの思いを感じ、更に自分が妻に心配をかけることを案じ、自ら老人ホームの申し込みに出向くドクチョル。
妻と一緒に行った写真館で遺影の準備をし、病気の進行を遅らせるためにメモを取る。躍るという夢に向かいながらも、自分の不安と戦う姿。そしてそんな状況でも、サッカーへの再挑戦を始めようとするチェロクの元同級生に「今からでも遅くない」と温かい言葉を送り、そしてやっぱりバレエをやり遂げたいとの思いを熱く語るドクチョル。
人生の先輩の言葉は温かく、そして一つ一つが胸に迫る。それを全力で受け止めるチェロク。
やっぱりザ・人生ドラマだ。
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