私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

死刑にいたる病

2022-05-13 21:02:33 | 映画鑑賞

志望校とは程遠い学校に通う大学生の元に、一人の死刑囚から手紙が届く。「僕は連続殺人犯だけれど、そのうち1件だけは冤罪だ。」というその手紙。「会いに来てほしい」というその死刑囚は、大学生に「冤罪を晴らして欲しい。僕以外の殺人犯を探して欲しい」と訴えるのだ。

殺人犯の要望を聞き入れ、事件を調査し始める大学生は、何度も彼の元に向かい進捗状況を報告するようになる。少しずつ進む捜査の内容を微笑みながら聞き、「君はよく頑張っているよね」と大学生の頑張りを褒める殺人犯。

殺人犯が紡ぐ言葉の数々は、まるで真綿で首を絞めるように大学生にまとわりついて離れない。事件の解明にのめり込んでいく大学生の様子は、殺人犯が被害者に笑顔で近づき、被害者と信頼関係を築き上げて殺害する様子に瓜二つなのだ。

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映画のオープニングはサスペンスというよりホラー映画そのものだ。そしてエンディングは、殺人犯の瞳の中に吸い込まれていくような底なしの怖さに背筋が凍る。人の心の闇が一番恐ろしい事に気づき言葉も出ない。

殺人犯が水門の上で手にしていたものが何だったのかが判った時、彼が自分の行動を美しく儚いものと思っていたのではと想像し、更に空恐ろしくなる。

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映画館に出演者がサインをしたポスターが飾ってあったので携帯でポスターを撮影する。映画館の中は照明があちこちにあり私の腕では綺麗に撮る事は難しかった。最初は光が反射しているだけかと思ったのだが、ポスターが鏡のようになり、ポスターの向かい側にあるデジタルサイネージの映像が薄っすらと映りこんでしまっているのが判った。

じっと見つめないと、ポスターなのか後ろのデジタルサイネージの映像なのかはっきり部分もある。写真の映りとしては問題ありだが、映画の内容を考えたら、この写り方も何となく不思議なものに思えてくる。



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