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ノストラダムスの大予言ならぬヌスットラダマスの大予言の通り、2023年白い光と暗黒の光が雷のように空から落ちてくる。白い光は春日部に住むしんちゃんの元へ、黒い光は新橋の街角でティッシュ配りをしている自分の身を憂い、更には世の中を恨む青年の元に落ちるのだ。
謎の光によって不思議な力を得た二人だが、暗黒の光を浴びた青年はその力を自分を蔑む世の中への復讐の為に使おうとし、しんちゃんはいつもの通りお気楽なままだ。
しかし、そんなしんちゃんの力を借りて、暗黒の光の超能力を阻止しようとする国際エスパー調整委員会の二人登場。いつも通りの巻き込まれ型でトラブルの渦中に放り込まれるしんちゃんだが、超能力を手に入れてもその使い方はやっぱりいつもの通り。綺麗なお姉さんに近づきたいとか、なんだかおもしろい事をしておちゃらけてみたいとか、野心というものは一つもない。しかし、家族と友達が危機に巻き込まれそうになると、そのやる気にエンジンがかかるのもいつもの通りだ。
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子ども時代の虐めが発端となり、その後も一つもいい事がなかった人生を歩んでしまっていると思い、すべてに前向きに生きる事の出来なかった青年(松坂桃李がゲスト声優だ)と、非常に単純で暢気で、でも前向きなしんちゃんが向き合う。『オトナ帝国の逆襲』を思い出させるテーマだが、それに比べると問題への向き合い方もストーリーも非常にシンプル。でもそのシンプルさもしんちゃんらしい。3Dアニメらしくカンタム・ロボが超巨大ロボットで登場。