南イタリアの海辺の街。母親が育てられない子どもの面倒を見ながら生活するユダヤ人女性の腕には、収容所で刻まれた番号薄っすらとが残る。
そんな彼女の元にアラブ人の孤児の少年がやってくる。「この子には保護者が、面倒をみてくれる大人が必要なんだ」という知り合いの医師の言葉を断り切れずに彼を預かることになる彼女。
頼る人もおらず、一人で生きていくために、麻薬の売人の下働きをしていた少年にとって、自分の事を気遣ってくれる人がいることなど信じられない少年は当然反発する。
ただ、そんな少年に自分の事をマダムと呼ばせ子ども扱いをしない彼女。しかし、知り合いの店の手伝いをさせる事で、家と学校以外に彼の居場所を作ってあげたりもする。言葉ではなく態度で気遣う彼女。
日々一緒に過ごす事で、入れ墨は薄れても昔の記憶は消えることがないマダムの過去を理解する少年。
母を亡くし、人を信じ優しさを受け入れる事を拒んでいた少年に、これから生きていく糧となる強い優しさを、自らの姿を見せることで教えてあげるマダム・・・
ラウラ・パウジーニが歌う主題歌「Io sì(Seen)」はアカデミー賞主題歌賞にノミネートされていた。
映画の内容とリンクする歌詞に涙する・・・・
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『これからの人生』予告編 - Netflix
Laura Pausini y Diane Warren - Io Sì/Seen (OSCARS 2021)
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