東急百貨店本店が閉店、55年の歴史に幕 跡地には地上36階建て複合施設
東急百貨店本店だけに限らず、昭和世代故、デパートはとても身近なものだった。
両親に連れられ、日曜日によそ行きの服を着てデパートに買い物に行くというのは就学前の私にとってはもう一大イベントだった。デパートの大食堂で食べたお子様ランチの日の丸の旗は、ケチャップのがついてしまったところは紙ナプキンで綺麗にふき取り、新しい紙ナプキンで丁寧に包んで家に持って借り、おままごとの際に小道具として使ってみたりした。
洋服から食事まで、なんでもある場所という想い出が小さい頃に刷り込まれていたため、それ以降も何かあればデパートに行くというのは日常生活の中では身近な選択肢だった。
洋服を購入する際には次々と出来たファッションビルもあちこち巡ってみたりもしたが、私は小柄故、SサイズやSSサイズが充実している色々な百貨店には随分お世話になった。
そんな風に百貨店を身近に思っていた私でも、最近はネットでSサイズに特化したサイトを見つけて洋服を購入する機会も増え、以前に比べたら百貨店に足を運ぶ機会は少なくなっていた。
寂しくは思うが、街も時代も変わっていくんだろう。
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写真は、昨年の11月に買い物に立ち寄った際に撮影したもの。これが東急百貨店本店に立ち寄った最後になってしまった。