私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

狩りの時間

2021-02-07 19:31:03 | 映画鑑賞

1997年のアジア通貨危機・・・IMFに救済を要請するもそれが成功せずに、貨幣価値が暴落し、ドルでのやり取りが日常的となり、スラム化する近未来の街。そんな街で道を踏み外し、前科者故、再びやり直すチャンスも手にすることの出来ない3人の青年。

頼りない3人の中でもリーダー格と思われるジュンソクは、出所後、刑務所内で聞いた台湾の話に憧れ、自分を待っていた2人と一緒に台湾へ旅立とうと再び違法賭博場をターゲットとした強盗計画を練り上げるのだ。

違法賭博場であれば自分達を訴える事も出来ないと、念入りに準備をする彼らは、「法で規制されないものほど危険な事はない」という注意にも耳を貸さない。失う物もないけれども、スラム化した街に夢を見出せない3人は、無謀でも計画を成功させて街を逃げ出そうとするのだ。

違法賭博場からドルを持ち出し逃げる3人に、組織が向けた男が執拗に付きまとう。その男はミッションを成功させることが目的でなく、ターゲットになった3人を仕留める事が目的なのだ。希望への旅だったはずなのに、狩りの獲物となってしまった3人。

*****

狩りの獲物と化してしまった3人が夜の街を逃げまわる。男はゲームに興じるかのように3人を付け狙い、街灯や車のライトで照らされる流れた血は、まるで赤い系統塗料のように光りを放つ。どこまでも追いかける男と震えながら逃げ惑う3人。

韓国映画らしく、この逃げ惑う場面はこれでもかとねちっこく続く。震える3人が、とにかく追い回される場面がこれでもかと続くのだ。戦う決心をしてからも、徹底的に最後の最後までお互いをたたき合う場面が続き、銃撃戦は長々と続く。

****

3人の青年を演じるイ・ジェフン、アン・ジェホン、チェ・ウシクの3人にギラギラした焦燥感ははない。ただ、何も持っていない3人に出来ることは少ない。南の島へ行き、釣りをしながら暮らすというささやかな夢しか思いつかない3人の青年は、流されるように犯罪に手を染めていくしか選択肢がないのだ。

 

*Netflixで視聴。

(2020.2に劇場公開の予定だったのだが、延期になり、結局Netflixで公開になったとの事)

【Movie】チェ・ウシクら若手俳優主演!「狩りの時間」メイン予告編



最新の画像もっと見る

コメントを投稿