私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

再開されなかった和菓子店・・

2021-11-25 21:34:10 | なんということはない日常

「カムカムエヴリバディ」命を燃やし…第20回あらすじ

亡くなった母の実家は、戦前港区の田町で和菓子屋を営んでいたそうだ。

戦争が激しくなり、砂糖等が手に入らなくなった事によって廃業せざるを得なかったらしい。母から聞いた戦争時代の話は、「疎開先で辛かった。食べる物がなくひもじかった」という話が中心で、和菓子屋の話はほとんど聞いたことがなかった。母自身小学校低学年だったので記憶もあまりなかった事と併せ、疎開時代の出来事が辛くあまりにも鮮明だったためだろう。

「おじいちゃんは、気が小さくてね・・・戦争が終わった後、『和菓子屋を再開する気があるならお金を工面してもいい。と』言ってくれた人も居たらしいんだけれど、もうすっかり気力もなくしてて。。。断ったって言ってたわ。」

小学生時代「ご両親に戦争時代の話を聞いてみましょう」という宿題が出た際、そんな話を母から聞いた。
「どうして、おじいちゃんはもう一度頑張ろうって思わなかったの?」と言う小学生の私の質問に、母はやや力なく、誰でも頑張れるものでもない・・・と言いながらそんな話をしてくれた。

数年前の親戚の葬儀の際、戦前に撮影したと思われる和菓子屋の写真を見せて貰う機会があったのだが、もう長い時間が経っている為、その場にいる誰もが「この二人は誰なんだろ?別店舗もあったのかしら?」と言い、はっきりした事は結局分からなかった。

私は朝ドラを見る習慣がないのだが、毎日のようにアップされるネット記事を読みながら、母の話を思い出した。
もし、母が生きていてこのドラマを見たら、どんな事を思った事だろう。

古い写真の話



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