グループを立ち上げた祖父が亡くなった事で悲しみに包まれるホン家。
特にヘインはあんな別れ方でショックも大きいはずなのだが、それを家族全員で乗り越えようとする別の新しい力が生まれるのだ。
ウンソン親子は、チャンスを逸したように見えるものの、モ・スリは過去のビデオを全部見直し、裏金の隠し場所を見つけ運び出し、それを息子に見せて「これが私の愛情の示し方」と胸を張る。息子が喜んでいなくとも「喜べ」的な圧を出し、これが私の愛情の示し方・・・とアピールが妙に生々しい。受け入れるしかないウンソンもちょっとかわいそうではある。
ただ、そんな風にウンソンに同情を示しても仕方ない。息子である彼の愛情の示し方も母親同様にどこまでも自分勝手だ。
ドイツから新しい手術方法に一縷の望み有と連絡が来るも、いい話には落とし穴もある。病気の治療は出来ても過去の記憶が全て失われる可能性があるのだ。しかし、ヒョヌは自分が説得すると、彼女と一緒にドイツに向かうのだが、当然その事はウンソンの耳にも入る・・・・
ヘインを自分の物にすべくドイツに向かったウンソンが選んだ道はヒョヌをヘインの元から物理的に引き離す事だった。彼女の心が得られないのなら、邪魔者を排除するという、犬を殺害した時とそっくり同じ方法でヘインを手に入れようとするウンソン。
愛情で危機を乗り越えようとするヒョヌに比べて、なんとも短絡的な愛情の示し方・・・
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「ホウセンカの花で爪を染めて、爪の色が初雪の降る頃まで赤く残っていると初恋が実る」
ヒョンビンが主演の映画『百万長者の初恋』でこのエピソードを初めて知った事を懐かしく思い出した。今はホウセンカ、爪を染めるというキーワードで検索すると、韓国がキーワードとなった話が沢山出てくるが、当時はあまりヒットせず、「韓国ではどうやら懐かしの方法らしい」などと推測したことを思い出した。
ヒョヌの実家はソウルで育ったヘインにとっては片田舎。このようなエピソードは二人の置かれた厳しい状況を少しでも忘れさせてくれる暖かエピソードだ。