大妃と御医の素早い計画により、あっという間にトソン大君とミュンユンの結婚の当日になるものの、その場に満を持して登場するのは本物の国印を持ったイ・ゴン。大妃により廃位になってしまったものの世子が国印を持って戻って来、更に王の味見をした女官(気味尚宮という職名・・・味見がどんなに大事な役目かよく分かる)が生きている事も分かるのだ。
イ・ゴン側から見れば、野球なら9回裏のツーアウトでランナー無しから、急に満塁になったようなものだ。見守っていた役人たちもそれは浮足立つというもの。その証拠に結婚式の主役だったはずのミュンユンの事を気遣う役人はいないのだが、少しして皆が落ち着いてくれば、彼女の存在は危ういものになる。イ・ゴンは彼女を匿うのだが、いずれにしてもミュンユンの立場は危ういもの。
勿論あと少しで自分たちの計画が無効になってしまった大妃と御医の立場はそれ以上に危うい。そんな中でも、やっぱり気味尚宮を殺しておけばよかった・・・と二人だけの世界でお互いを心配している大妃と御医・・・
気味尚宮の証言を聞けば、大妃と御医の計画が明らかになる事は確かなのに、そうならないのがあれこれ宮中で繰り広げられる情報戦と権力争い。
自分の命乞いを考える気味尚宮が変な証言をすれば、大妃に騙されて王に食事を準備した王妃の責任問題になると実の父とお付きの女官から追い込まれた王妃。なんと自ら獄中に出向き気味尚宮を殺害してしまうのだ。
極端すぎるその行動に驚くが、それほど宮中の権力争いと足の引っ張り合いが厳しいと思った方がいいのだろう。
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奇跡の一発逆転を考え、イ・ゴンに刃を向ける御医。(娘よりも大妃を選んだ御医の純愛度の高さに驚くべきなのか、あきれるべきなのか)