私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

スクリーン一極集中問題

2022-12-17 20:33:17 | なんということはない日常

映画ファンとしては、話題作を見たい時、上映館が多ければ多い程見やすくなるのはいい事なのであまり問題視したくはないのだが、最近は本当にびっくりするような一極集中が多い。

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の時も「凄いな~」と思ったが、11月に公開された「すずめの戸締まり」もそのスクリーン占有率に驚かされた。いつも行く近所の映画館は、建物が2つに分かれているのだが、そのうちの一つ、スクリーンが5つある映画館では、1日の上映回数24回のうち20回をすずめの戸締まりが占めており、他の作品は4回だけの上映に留まっていた。実に80%以上の占有率だ。ヒット作を作る、ブームを作るという心意気は分かるが、イコール映画界全体の盛り上がりに繋がっているかどうかと考えると、実は少し微妙な心持になる。

一つの建物がほぼすずめで埋め尽くされている為、もう一つの建物のスクリーンのスケジュールや上映回数にも当然しわ寄せがきていた。いつもは10時過ぎに始まる上映も9時台の早い時間から上映されるようなスケジュールになっており、何とか多種多様の作品を効率よく上映しようとする気遣いは感じられるが、それでも普段なら1日に複数回上映されるような映画が1回ないしは2回の上映になっていたりしていた。

複数のスクリーンのいいところは、一か所で多種多様な映画が上映されることで選択する楽しさがあるところだと思うのだが、複数スクリーンが大ヒットを予測される一作品で占有されることは画一化以外のなにものでもない。

興行は「見て貰ってこそ」という事だとは思うのだが、ヒット作のスクリーン占有は禁断の方法にも思える。ヒット作を効率良く見る観客しかいないということは、長い目で見て映画業界にいい事なんだろうか・・・・

少なくとも、映画を観るのが好きな私にとっては、何となく選択肢が狭まるように感じられなんとも複雑だ。

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写真は、ある映画館の明日の上映のスケジュール。お正月の大作が公開される時期ゆえ、これを一概に占有とは言えないのは分かっているが、ヒットが予測される作品に力が入れられており、上映作品の数はやっぱりちょっと限られてしまうかなと思う。



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