私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

魅惑の人 第3,4話

2024-01-30 21:47:24 | 魅惑の人 韓国ドラマ

韓国の歴史ドラマを見ていると、ストーリーの中核に中国との関係が大きく影響してくる事が多い。このドラマもまさしくそういうドラマで、何となく時代劇を見ている私にはその関係性が大きく立ちはだかる。

清に人質として拘束されていたイ・インは、無事帰国出来たのだが、その際の清と交わした書面の内容は、狡猾に彼と現在の王である兄との仲違いが起こるような条項が中に入っていたのだ。直接手を下さずとも、韓国内で諍いが起こり、何か起きた際には自分の息のかかったものが王に即位するしかないように、結局は裏で糸を引いているような形になっているのだ。
直接手を下したわけではないから、表立って抗議も出来ないというなんとも歯がゆい状況が発生。

そんな中、「崇明反清」という考えの元、なんとか戦を回避して上手く立ち回るべく裏で手を回した事を、国内で謀反を起こそうと画策している派閥が利用した事で事は複雑になってくる。自分の師でカン・ヒスの父が事を収めようとするのをイ・インが阻止しようとし、更にはカン・ヒスがイ・インに謀反の嫌疑がかけられているのを見て擁護しようとした事を「謀反の証拠だ」と現在の王の反対派が上手くそれを利用しようとするのだ。

大体、こういうケースでは謀叛派閥の方が何倍も狡猾に立ち回る事になっており、見ている方は非常にイライラすることになっているのだ。

謀反派閥は自分の妹を王に嫁がせて跡継ぎが生まれるたら謀反を起こして権力を握ろうとしていたカン一族。息子のミョンハはカン・ヒスが女性であることを知り彼女を娶りたいという、もう人間関係も裏切りも時代劇らしく複雑に絡み合うようになっている。

イ・インは兄が毒殺された事で兄の敵を討つとスイッチが入る。亡くなった兄は「息子を王に」と言い残すのだから、イ・インの最終目的は謀反を起こしたカン一族と一緒という事になるのも時代劇らしい皮肉な展開。イ・インは誰も信じなくなり、トン尚宮の助けを借りて王なったうえ、結局モンウが女性であることにも気づかずに彼女を見捨てるのだが、川の落ちて死んだはずのカン・ヒスは3年後再びモンウの姿で王の囲碁相手になるべく戻って来るのだ。

モンウが女性である事が誰にもばれず、川に落ちても不死鳥のように蘇って来たのは、時代劇あるあるなのか、それとも復讐心は何にも勝るエネルギーになるからなのか・・・



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