今日、9時からTBSで放送されることにちょっと前に気づく。
丁度2年前の今頃、ソウルへ遊びに行った時に見たのだが、字幕付きで内容を確認するまでもなくそのままになってしまっていたことを思い出す。
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(字幕なしで見た時の感想)
三姉妹とそれぞれ関係をもつ色男イ・ビョンホン。
三女との時間の流れを最後まで見せておきながら、時間を行ったり来たりするストーリー展開は、見せようによってはもっと驚きのある展開になっていたかもしれない。
しかしこの映画はイ・ビョンホン演じる男が女性にたいして、日々どんなにまめに忙しく過ごしているのか。そしてその忙しさを相手に悟らせずにいかに明るい秘密にしていくかが徐々に明らかになることに面白さがあるのだろう。
この映画は秘密を持つことの善悪を問う映画ではなく、イ・ビョンホンの笑顔は、秘密を持つことの免罪符になりうるかどうかを2時間かけて証明する映画だ。
実際今のイ・ビョンホンの笑顔に、それだけの力はあるに違いない。
映画自体がコミカルなつくりだから、チェ・ジウが見せる演技もコミカルだ。妹に恋愛経験がないことをからかわれて、声を荒げる様や知識に頼ろうとAVビデオを観まくる演技は、面白くはある。けれど彼女の演技は、何故か当然するだろうと簡単に予想が出来てしまうのだ。
こう演じるだろうと予想される演技を当然のごとくきっちり演じているチェ・ジウ。
これは彼女の演技力云々というより役柄の設定そのものにあるだろう。奥手でがり勉だからと眼鏡をかけ、地味な服装。確かにそうだが、それ以上の何かがなく、ステレオタイプの人物設定のせいで彼女の演技まで簡単に予想させるものになってしまっているのだ。
これは妹、姉の設定にもあてはまることで、それぞれ新しい一面を見せられているのは解るが、それが観ている側にとっては新鮮な驚きとなって感じられないのだ。
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HPに映画の感想を上げているが、自分でも面白いと思うのは、書いた内容を殆ど忘れてしまっていることだ。書いたことに満足し、その映画についてはそこで完結してしまうことも多く、思い出すことなどなかなかないのだ。
正直に言うと、自分の書いていることなのに、何年も前の文章だとまるで他人の文章を読んでいるように「へぇー」などと思うことが時々ある。
(特にこの映画は字幕なしで見た感想だから、更に詳細は曖昧なのだ・・)
自分の感想を読みながら、「腰は軽いが口は堅い」イ・ビョンホンに感心したことや、チェ・ジウの赤いワンピースが可愛かったことを思い出した。
しかし2年前のこの旅行はソン・スンホン(宋承憲)の映画を見ることが目的だったので、他の記憶はとても曖昧なのだ。この記憶もあっているかどうかちょっと定かでない。
2004年盛夏ソウルへの一人旅