ジョイントなど資材が遅れて届いたため
翌日に屋根と外壁の貼り付けをしました。
電気工事も同時進行です。
屋根はこれでほぼ完成。
南下がりですから今の時期、太陽光が真上からさんさんと降り注ぎます。
そして屋根の下に入ってみますと確かに直射のギラギラ感は和らいでいるものの
富貴蘭の栽培にはまだまだ日が強すぎて無理な感じです。
結論としては使えないというのが答えですが
ただ、これからもう一工夫二工夫やりますからそれでどうかといったところです。
壁面は今の時期、南側はこれで大丈夫そうなのですが・・・。
実際にこれを使っている建物を見たら選択肢には入らなかったのでしょうが
サイズを指定して発注していてキャンセルできませんから後の祭りかも。
取りあえず7月中には完成しそうですから
鉢を並べる前に夏場の環境が観察できそうでその点は良かったです。
この日は資材の到着が遅れたため
取りあえず1枚だけ屋根板を張りました。
ツインカーボのヒートカットというやつです。
これを屋根と外壁全部に張ります。
ツインカーボヒートカットには興味はあったものの実物は見たことがなく
まして蘭舎や温室などでの使用感のような情報も皆無でしたから
人柱的な乗りで入れてみました。
さてさて全部に張ったらどんな感じになるのでしょうか。
骨組みはほぼ出来上がり、取りあえずドアだけ入れました。
ドアは断熱仕様でかなり重かったです。
上にある三つの箱は換気扇の口。
向こう側にも三つあり合わせて6台換気扇が入ります。
窓のない蘭舎ですから換気扇は必須ですね。
蘭舎の組み立てに取り掛かっています。
人件費を浮かすため大工さんの小間使いをしていますが
慣れない事をするのは体が疲れます。
日に焼けて顔も真っ黒になりました。
それにしてもプロの仕事ということで木組みがきれいです。
外壁はスケルトン仕様になり木組みが全部見えますから
出来上がりはなかなかいい感じになりそう。
何しろ豪雪地ですから耐雪仕様ということでかなり頑丈に組んであります。
こんな感じで少しずつ画像を出してたら
蘭舎シリーズはまだまだしばらくは続けられそうです。
ついに基礎が完成。
中の盛り土は中央部分が通路となりますので少し高めにして平らにし
防草シートを張りました。
絨毯みたいに厚いシートで通水性があり空中湿度を高める効果もありそう。
蘭舎の間口は10尺5寸、ということは3、15m
奥行きは4間です。
積雪のことも考えなきゃいけないし
資材の規格の関係や資金面でこの大きさになりました。
これでも真ん中を通路にして両側に縦に2列ずつ置き枠が置けます。
そうすれば通路幅は60cm。
すれ違うのは大変ですが誰も人は来ませんので大丈夫でしょう。
機械が入らない場所ですから基礎はブロック2段にして鉄筋を入れました。
これでもかなり頑丈そうです。
先日から蘭舎作りに取り掛かっています。
場所は家の前の庭というか畑。
朝から夕方まで日が当たる一等地です。
少し前の画像ですがまずは基礎工事から。
あれから1ヶ月。
更に勢いを増す姿を見るのは気持ちの良いものです。
生長していると表情も変わり、飽くことなく眺めています。
柄無しかと思っていた黒牡丹に白縞が出てきましたし
この仔の紅縞も綺麗です。
こっちは小型だけあって生育スピードは半分程度。
それに比べて親木の根の伸びること。
その親木にアタリが見えてきました。
もう、そんな季節なんですね。
花芽予定位置からですが
もしこれが仔で出るようなら面白くなりそう。
他のほとんどの金牡丹、黒牡丹にもアタリが見えますから
同じような現象が見られることでしょう。
それはともかくとして今年から黒牡丹、金牡丹が急にご機嫌になってきました。
たぶん生育環境がマッチしたためなのでしょう。
そのキーワードはストレスフリー。
特に紫外線と赤外線のカットが有効のようですね。
あれから2ヵ月半。
新根がコケに食いつき更にしっかりとしてきました。
それに伴い天葉は葉幅引きいかにも大江丸縞らしい姿に。
しかし仔出しを予想してはいましたがこんなに早く結果が出るとは。
しかも全部の仔に柄が見えます。
それにしても仕入れた木が全部こうなら
目も利き、腕も利く人としておまんま頂けるのでしょうけど
これは偶然、タマタマですからね。
それでもこんな作を目指して工夫を重ねたいとは思っています。
あれから3ヶ月。
1枚ちょっと葉繰りしています。
天葉はもっと長く伸びるのかと思いきやこれぐらいで止まりました。
でも、まだ花芽も付かないしこれで親木サイズではなさそう。
もっと葉数を増やして力が蓄えられれば
また一段と大きくなって迫力のある姿を見せてくれるかもしれません。
新根に頭を押さえつけられていた仔は
ちょっと横にずれたようで一安心。
もう1本仔が出てきたところを見ると
見かけによらず仔吹きは良さそうです。
ところでこちらでは寒さと長い休眠期間のせいで
アマミは風邪を引いてしまうリスクが常にあります。
この奇妙な姿にだんだん愛着は湧いてきましたが
手放して他の方に育ててもらったほうが幸せなのではとか
いろいろ悩ましい品種ではあります。
あれから10ヶ月。
ようやく棚環境に慣れ、本気モードになってきました。
そういえばこちらにやってきて3年弱、
一度も植え替えしていないようです。
春に植え替えようと思いましたが鉢底の穴から中を見ると
木材腐朽菌(ラン菌)がイイ感じで発生していて
鉢環境が良さそうと思い留まったのでした。
たぶん、根に養分を供給してくれているはずです。
そのおかげか下のほうから新芽がふたつ。
ただ、派手目な仔は新根があまり出なくて生育もゆっくりなようです。
外れるまであと2年くらい掛かりそうかも。
仔1本返しで譲っていただきましたが
返すまで5年も掛かるとは気の長い趣味ではあります。
というか本来、気の長い趣味のはずでしたが
今はのんびりしてたら置いていかれてしまいます。
その場にとどまりたければ絶えず全力で走ることと赤の女王も言っていますし
せいぜい息切れしないようがんばらなければと思っています。
羆
2016年07月06日 | 羆
あれから1ヶ月。
6月一杯で更に成長速度を増し、倍速近くになっている模様です。
新根はあまり伸びませんでしたが昨年までの根ががんばっているのか
葉幅も増してきました。
日が強いと柄が冴え過ぎると言われていますが
弱すぎても徒長して軟弱になっちゃいますから
様子を見ながら徐々にちょい強めのところに移動させています。
まだ手探り状態ではありますが元気そうに見えるのは
斑の部分に含まれた紺地も光合成をしているためなのでしょう。
まあ、秋田でも無事に冬を越し、ちゃんと生育しますので
それほど弱い木ではないのかも知れません。
と、生育面が不安で躊躇している方の背中を押してみたり・・・。
仔も稚葉は純白中透けでしたが次の葉は親木と同じ柄です。
早くも本葉で出てすぐに大きくなりそう。
毎日、今日のと口に出しては手にとって眺めていますが
7月は更に倍速で伸びるのか観察が楽しみです。
あれから9ヶ月。
柄と根色が冴えるかなと
春から紫外線の多い外棚に置いていました。
そうしたら案の定、根色は綺麗になり柄も早々に冴え始めました。
しかも今年の天葉は紺覆輪を伴い更に綺麗です。
ただし、葉の皺がなかなか取れず
変だなと思って鉢を開けてみたところ根が3分の一ほど腐っていました。
ピートモスで丁寧に植えたはずでもこんなことが有ったりします。
根が落ちた分、下葉も少し落として植え替えました。
新根はたくさん出ましたから直に皺も伸びるはず。
枯れたら困りますが花芽がお留守になって
仔でも出てくれればそれで御の字です。
あれから1年と3ヶ月。
昨日の姫富貴の親木、瑞晶です。
かっこよく寄せたつもりでしたが
株立ちと違って元が離れているためなのでしょう
新根が2回伸びたらそれぞれが押し合いへし合いして
間が空きバラけてしまいました。
それでも花が満開になれば取り敢えずいい感じ。
ただ、1本1本の葉姿も乱れてきましたので
また元の数本立ちに戻して作り直しかも。
あれから4年弱。
一応、仔は良く出るのですが出る仔は派手ばかり。
入手してから10年でようやく3本立ちになりました。
花が咲くくらいですから木も少し大きくなった感じです。
それにしても10年経っても一鉢のままでスペースを広げなくても良いし
たとえ枯れてもそれほど惜しくない値段ですし、しかも綺麗と3拍子揃った
富貴蘭栽培に打って付けの品種ではあります。
名前だけ見ると富貴殿のかわいらしくなったヤツといったイメージですが
それとは別種で、瑞晶が西出でいうところの王冠タイプになったものと理解しています。
ただ、それじゃ瑞晶の派手気味な柄が姫富貴かというとそうでもなさそうで、
というか瑞晶ですらややこしいのに更にややこしくなっちゃいますから
ここらへんで解説は止めときます。
たった一鉢を10年育てたくらいでわかった顔をするのも恥ずかしいですし・・・。