大江丸縞はあれから2年。
帝芸と縞の美しい複合芸はここに来て崩れてしまいました。
それでも20年ぐらいは続いてくれたかも。
でも、同芸の仔は1本も取れませんでした。
もっとも超古木のため仔そのものを生んでくれませんでしたが
10数年ぶりにヒョッコリと仔が出てくれました。
大洞丸はあれから1年。
こちらもたぶん10年ぶりぐらいの仔出しです。
こんな感じで古木に出るくらいですから普通の木には目白押し。
大江丸縞は縞物ですから当然ながら青に近いのや派手な仔も良く出てきます。
今までは次がなかなか出ないということで惜しむあまり大きくしていましたが
今年は植え替えついでに見込み無さそうなのは小さいうちにポンポン欠いています。
次がすぐ出てきますので~。
そんなこんなで最上柄に出会う確率が増えそうです。
あれから1年と3ヵ月。
超古木ですから当然空き家はありません。
いつも葉繰りは年に3枚で良好なのですが花芽も常に3個。
それを打破して上から仔を出すべく工夫しているのですが
失敗を繰り返しています。
今年もアタリらしきものが見えてきましたがどうなることやら。
この木から仔が出る環境なら他の木からもバンバン出てくれることでしょう。
こちらはまだ若木という事もあって毎年ポツポツ仔が出てくれます。
葉数も増えてにぎやかになりました。
それにしても葉が汚いですね。
窓のない蘭舎ですししばらく雨続きで湿度の高い日が続いたためでしょう。
汚れた葉は水で濡らした後、
柔らかい豚毛歯ブラシで優しくこすって落としています。
先日、アマゾンで照度計をポチリました。
早速計測してみたところ晴天の正午、外は17万ルクス。
外に張ってある50%遮光のダイオミラーの2メートル下で7万ルクス、
蘭舎の中は場所にもよりますが2万5千から3万5千ルクスでした。
早速計測してみたところ晴天の正午、外は17万ルクス。
外に張ってある50%遮光のダイオミラーの2メートル下で7万ルクス、
蘭舎の中は場所にもよりますが2万5千から3万5千ルクスでした。
他の方の棚と比べようがないのでこれが明るいのか暗いのかわかりませんが
一番明るい所に置いてある大江丸縞の葉が黄ばんできました。
過去画像を見てみましたが多分あの時の上の木だったのでしょう。
黄ばんだ原因を探さなくちゃなりませんが根はこんな感じで元気です。
ただ、しばらく植え替えしてなかったので鉢がカピカピ。
水が浸み込まず弾いてしまう状態でしたから
通気性がなくなり蒸れてしまったのかもしれません。
とりあえず植え替えてみました。
超コートメ柄にもかかわらず上柄の仔を上げ続ける木でしたから何とか復活してほしいものです。
蒸れを免れた仔は派手目最上といった感じ。
何作かして姿がまとまれば美しい株立ちになりそうです。
こちらは地味目な柄で元親と似たような雰囲気。
上柄の仔を続々と生んでくれそうです。
それにしても夏の植え替えは集中力が必要で疲れるのですが
蘭舎の入ると植え替えてくれ~という声がうるさいほど聞こえてきます。
あれから1年半。
大江丸縞は棚にいろいろありますがこれだけ長年最上柄が続くのは珍しいことです。
やはり中斑の帝芸と縞のミックス、複合芸は安定感抜群なのかもしれません。
この柄が3本立ちくらいで揃ったらさぞ見事かと・・・。
でも、相変わらずおひとり様歴も重ねています。
今年も花芽が3個。
律儀に葉繰りの分を消化し続けています。
ところでこちらはあれから1年と9か月。
その後の仔出しはありませんでしたが
それぞれが葉を重ねてそれとともに葉幅引きボリュームが出てきました。
この仔は独り立ちさせるには心許ないものの
親木につけておく分には十分楽しめるだけの紺中通しとなりました。
そのほかの仔も結構良い柄になりつつあります。
そしてメインの親木の柄ですがまさかの方向に展開。
帝芸が垣間見えます。
真横から見たほうがきれいかも。
上の古木の跡継ぎが生まれたようで何よりです。
あれから10ヵ月。
入手後、いきなり3本の仔に恵まれましたが以後音沙汰無し。
大江丸縞に関してはウチの棚によくありがちなパターンです。
最初から付いていた仔は覆輪風でも派手でダメでしょうが
3本の仔はコートメながらまずは我慢できる柄。
そして親木は葉幅引き柄も最上になってきました。
炭団のような黒ポチが惜しい木ですがこれも数年後には入れ替わってくれるでしょう。
ところでコートメ柄でも良いことがある好例がこの木。
親木はコートメ過ぎて天葉で柄が抜けちゃいましたが
こんな最上柄の仔を生んでくれたりします。
そうはいっても最上柄はなかなか出てくれないもの。
縞物ですから途中で崩れてきたりもしますし
数本立ちを10鉢一枠揃えたいと思っても実現は夢のまた夢です。
あれから2作。
相変わらずの素立ちです。
この木を入手したのは10数年前ですが
その間、源平柄の仔1本外し、柄抜けの仔2本千切っただけ。
これだけ増えないのも珍しいかも。
それにも増して珍しいのはこの柄で
中斑の帝芸と縞柄の複合芸が長らく続いています。
普通は最上柄でもどこかで崩れるものですが
このパターンでは安定感抜群なのでしょう。
それにしては同芸の仔の気配すら無いのが不思議です。
それでも葉重ね多く、棚では目立つ存在でお気に入りです。
あれから1作。
更に葉幅引きずんぐりした葉姿に。
キャンパスが広いと描かれる絵もダイナミックです。
仔の柄はまずまずやそこそこやボチボチなど色々。
親木最上柄とはいえ縞物ですからこんなものです。
全部そろった柄の株立ちは奇跡なのでしょう。
それでもそこを目指すべく鉢数増やしてます。
あれから2ヵ月半。
新根がコケに食いつき更にしっかりとしてきました。
それに伴い天葉は葉幅引きいかにも大江丸縞らしい姿に。
しかし仔出しを予想してはいましたがこんなに早く結果が出るとは。
しかも全部の仔に柄が見えます。
それにしても仕入れた木が全部こうなら
目も利き、腕も利く人としておまんま頂けるのでしょうけど
これは偶然、タマタマですからね。
それでもこんな作を目指して工夫を重ねたいとは思っています。
昨年の12月に交換会で入手しました。
少し痩せた木でもこちらで育てると葉幅引いて堂々とした姿に変身するのが面白く
上柄で3万円以下ならなるべく入手しようと思っています。
そしてこの木は希望通りで無事落札。
ただ、悪いことに後で気づいたのですが
割ったばかりのせいか根が少なく植えてもグラグラしてました。
これで秋田の冬を越せるんだろうかと心配でしたが無事に越冬。
新根が四方から伸びてぐらつきも収まりました。
それに写真を撮っていて良いことに気付きました。
それは花芽の跡が無いこと。
これはチャンス到来で
数年の間は空き家の数だけ仔がたくさん吹いてくれるはずです。
その後は葉幅引いて立派な姿になるのと引き換えに
花芽ばかり付くようになってしまいますが・・・。
派手な仔は付いているものの柄最上の木ですから
柄の揃った株立ちになってくれればと思っています。
あれから1年と5ヶ月。
青の仔を早々に毟ったからといって次の仔が出ないのは
シンビ系と違い風蘭の定石ではあります。
とはいっても2作して出ないと
もう仔は出ないんじゃないかとなにやら不安になったり。
しかし、このままの状態でこの超古木に仔を出そうと
いろいろ試みることが他の木に良い影響を与えることも確かです。
素立ちの古木でも作の点ではしっかりと役に立っているのかも。
それに柄は中斑の帝芸と縞が合体した二芸品。
大江丸縞の中でもたぶん滅多にない芸と思いますので
ぜひ、若木で仔沢山でこの芸でというのを見てみたいものです。
その為にはこの木から同芸の仔が欲しいとなるわけですが
果たしていつの事になるのやら。
あれから1年と10ヶ月。
すっかりこちらの棚環境に馴染んだ親木からはもう仔の出る気配はありません。
この親木を以前のように花芽すら付かないほどの日陰で3作くらいし
更にそれから日作りすればまた仔がたくさん出てくれるかも。
ちょっと試してみたい気もします。
しかしこの親木はコートメ柄から太縞に移ろいもう上柄の出る見込みはなさそう。
それでも、5年間良く働いてくれました。
おかげでこの品種を棚にたくさん並べることが出来ましたので・・・。
今は全部株分けして育てていますから
どれがどこから増えたのかわからなくなりましたが
この木は上の増え木の特徴がまだ残っていました。
こんな柄ばかり棚に並んでいたらさぞ楽しいことでしょう。
しかし実際は柄抜けや派手、半柄などバラエティーに富んでいて
違った意味で楽しんでいます。
あれから10ヶ月。
また柄抜けで出た仔を毟って仕切り直しです。
うまい具合に花芽予定位置から出てくれるのですが
柄の良し悪しまでには手が及ぶものではありません。
こっちのほうは普段の行いが物を言うのでしょう。
・・・残念です。
何も良いところがないような木ですが
最近ひとつ新たな魅力を見つけました。
・・・それは下葉。
葉重ねが片側10枚以上になりますと
一番下の葉はふっくらと膨れて大鷹丸のよう。
思わず触りたくなります。
これも一つの芸とすればここまで古木にならないと現れない芸
ということでこういう木でも存在価値を存分に発揮しています。
滅多にここまで出来るものではありませんからね。
とはいえお値段的にはこの木はたぶん千円ぐらいのものでしょう。
ええ、それぐらい知ってますって。
あれから1作。
中を飛ばしていきなりその5です。
木の葉型と呼ばれる葉幅を引いた姿がこの品種の取り柄ですが
株立ちにするとなぜか葉は細いままで広くなってくれません。
それではつまらないので外せる仔は全部外す方向で育てています。
おかげで柄はともかく鉢数だけはだいぶ増えました。
大江丸縞の収集家を何人か知っていますが
たくさん鉢数があっても意外に飽きずに楽しめるという認識は共通しているのでしょう。
見たまんまの柄ですから黒牡丹や建国殿のように見えない柄を見る必要もなく
作で姿や葉幅が変わりますから育てる緊張感も味わえます。
天葉が伸び切ったら終わりではなくそこから更に葉幅と葉肉が増していきますから
栽培に手抜きは禁物です。
今の時代、品種の嗜好は目まぐるしく変わり、当然新品種は注目されますが
花が咲いたら洋ランだったなんて爆弾を抱えているのもあるかもしれません。
洋ラン交配じゃいくら柄や姿が良くても古典園芸的にはいかがなものかと・・。
その点、大江丸縞は全てにおいてハイレベルのポジションにはおりますが
いかんせん数が増えすぎたということなのでしょうか。
いや、流行の品種を買うため安く下取りに出しちゃったということも考えられますね。
あれから1年。
葉繰りは3枚弱とまずまずの生育です。
手を尽くしてようやく出した仔は柄無しでしたので毟りました。
そうしたらまた新たな仔に恵まれましたが今度も柄無しのようです。
・・・無念です。
縞と中斑の帝が融合した芸は見事なのですが
冷静の考えてみると中斑は一代変わりの半端な芸、縞もコート目の半端な芸で
単にそれの組み合わせですからこれでは良い仔が生まれるべくもありません。
葉の積み上がった古木一本立ちとして楽しむにはうってつけですが
仔はあきらめたほうが幸せになれそう。
やはり縞なら縞で最上柄を、中斑の帝は長く固定していて仔にも伝わる芸の木を
それぞれ別個に育てるのがもっと幸せになる道なのでしょう。
それにしても入手してから8年も経ってそれに気がつくとはかなり鈍感です。
まあ、買った時は高かったなどと後悔の念に駆られるような敏感すぎも困り物ですが・・・。
あれから2年弱。
外せる仔は全部外されましたがまだ2本付いています。
親木は相変わらずの超地味柄、でも仔の柄はなかなか良さげです。
親木の葉は思い切り短く葉先丸くなっていますので、仔出しもこれまででしょう。
でも、ここから姿作りをしてもあんまり見栄えはしないかも?
一方、この親木から外した仔は親仔共々上柄の揃い踏み~。
片側からの仔で美術株にはなりませんから鉢数増やし要員ではありますが・・・。
また、この木も上の親木からの割り仔で上柄が揃っています。
これも姿はイマイチですから鉢数増やし要員。
しかし、いくら安くなったとはいえこれだけ増やせば損はしないと思います。
日本の富貴蘭の銘品も大切にしなくては。
以上、大江丸縞特集でした~。