あれから9ヶ月。
葉に黒いポチが付きついにその時が来たかもと観念しましたが
どうやらこれで止まってそれ以上は広がらないようです。
でもこんな傷のある葉は寿命が少し短くなるんですよね。
春先に水遣りして皺々の葉を戻す時がウチの棚の場合、鬼門です。
それはともかく葉繰りは年に3枚出そうな勢いですし
柄もこれ以上派手にならずに済んでいますから問題なさそう。
しかし良い柄の仔を1本生んでいますからまた仔が出てくれたらなんて思うのですが
どうも仔を生まない古木に向かってまっしぐらといった感じもします。
一方、その良い仔ですがあの時派手仔3本毟ってからはさっぱり音沙汰なし。
でもそのまま付けていたらここまで葉繰り良く、葉幅も引かなかったことかと。
紺地もこれくらいあれば生育には支障なさそうです。
・・・と自信を持って言えるのも下の木があればこそ。
これだけしか紺地がなくても葉繰り良く葉幅も標準以上に引いています。
それというのも葉の積み上がった古木だからでしょうが
下葉が落ちて覆輪だけになった時が見ものです。
果たしてそれでもこの姿を維持し生存することが出来るのかどうか。
この木が枯れなかったら上の木2本も安泰でしょう。
・・・と言う大事な役目も担っています。
おっと、もうひとつ写真を撮ったのに書くの忘れていました。
この木は最上柄から源平気味になり、そして覆輪へと移行中。
葉裏から見ると紺中通しは太く覆輪になっても結構行けそうです。
覆輪になるにしてもまだまだ時間は掛かりそうですが
その分じっくりと楽しめそうです。
あれから1作。
中を飛ばしていきなりその5です。
木の葉型と呼ばれる葉幅を引いた姿がこの品種の取り柄ですが
株立ちにするとなぜか葉は細いままで広くなってくれません。
それではつまらないので外せる仔は全部外す方向で育てています。
おかげで柄はともかく鉢数だけはだいぶ増えました。
大江丸縞の収集家を何人か知っていますが
たくさん鉢数があっても意外に飽きずに楽しめるという認識は共通しているのでしょう。
見たまんまの柄ですから黒牡丹や建国殿のように見えない柄を見る必要もなく
作で姿や葉幅が変わりますから育てる緊張感も味わえます。
天葉が伸び切ったら終わりではなくそこから更に葉幅と葉肉が増していきますから
栽培に手抜きは禁物です。
今の時代、品種の嗜好は目まぐるしく変わり、当然新品種は注目されますが
花が咲いたら洋ランだったなんて爆弾を抱えているのもあるかもしれません。
洋ラン交配じゃいくら柄や姿が良くても古典園芸的にはいかがなものかと・・。
その点、大江丸縞は全てにおいてハイレベルのポジションにはおりますが
いかんせん数が増えすぎたということなのでしょうか。
いや、流行の品種を買うため安く下取りに出しちゃったということも考えられますね。
あれから1年。
葉繰りは3枚弱とまずまずの生育です。
手を尽くしてようやく出した仔は柄無しでしたので毟りました。
そうしたらまた新たな仔に恵まれましたが今度も柄無しのようです。
・・・無念です。
縞と中斑の帝が融合した芸は見事なのですが
冷静の考えてみると中斑は一代変わりの半端な芸、縞もコート目の半端な芸で
単にそれの組み合わせですからこれでは良い仔が生まれるべくもありません。
葉の積み上がった古木一本立ちとして楽しむにはうってつけですが
仔はあきらめたほうが幸せになれそう。
やはり縞なら縞で最上柄を、中斑の帝は長く固定していて仔にも伝わる芸の木を
それぞれ別個に育てるのがもっと幸せになる道なのでしょう。
それにしても入手してから8年も経ってそれに気がつくとはかなり鈍感です。
まあ、買った時は高かったなどと後悔の念に駆られるような敏感すぎも困り物ですが・・・。
あれから5ヶ月。
早くも葉繰りは2枚・・・といっても短い葉ですから自慢にゃなりませんが
なんと仔がたくさん当たっています。
今までしばらく1個も仔が出なかったのに株分けしたとたん・・・。
やはり株分けは刺激になるのでしょう。
株分けと言うと全部をばらばらにするイメージしかなかったのですが
3本立ちくらいまで株を縮小しても刺激の効果がありそう。
なるほどこれは結構勉強になったと言う感じです。
あれから3ヶ月。
根が長く外に伸びだしていましたから植え替えることに。
根は十分すぎるほどありましたので親木から外しました。
でも手遅れだったのか親木の花癖がすでに移ってしまったようです。
こんなバリバリの若木でもしばらくは花芽ばかりかも。
外した親木はポイ・・・もとい、ちゃんと植えてあります。
でもこれからの仔出しは至難の技。
腕の鳴らしようもありませんです。
あれから8ヶ月。
当然ながらいつまで経っても虫食い跡は消えるべくもなく残ります。
これでは手にとって見る回数も少なくなりますが
仔が道連れになるのはかわいそうと株分けしました。
(とりあえず何か理由を付けるのですね)
これでもルビー根はたくさん出る系統ですから
養生させてまた見違えるようにしたいと思います。
この仔は柄少ないのですがルビー根は出ていましたからそのうち柄も出てくるでしょう。
こちらはやや貧相な姿ながら親木以上の上柄です。
パイナップル芽で出てきた仔ですからしばらくは仔出しも楽しめそう。
上柄の仔をビシバシ生んでほしいものです。
これで手にとって見る回数が増えました。
さて8月・・・ってもう10日も過ぎてしまいましたね。
8月に入って蒸し暑い日が続いています。
今日の秋田はかつて経験したことのない大雨のようですが
こちらにはパラパラッと来た程度。
そして明日からはまたお天気マークが続きます。
8月に入って蒸し暑い日が続いています。
今日の秋田はかつて経験したことのない大雨のようですが
こちらにはパラパラッと来た程度。
そして明日からはまたお天気マークが続きます。
建国宝はあれから2ヶ月弱。
天葉が白く冴え、しばらくご無沙汰だった紺覆輪がまたお出ましになりました。
そしてふと見ると出たばかりの仔は更に太い紺覆輪です。
こうなると株の間で窮屈ではないか日が当たらないのではないかなどと気になることしきり。
結局我慢できずに株分けしてしまいました。
と言うことで親木は素一本・・・。
あれ、紺覆輪の仔はポロリなのか~、これは蜜の味か~と思った方は残念でした。
自分もてっきり親木のほうかと思っていたのですが仔の方に付いていたのでした。
外す直前に気がつき止めたほうが良いんじゃないかと
頭の中で危険信号がピカピカ点灯しましたがそこは勢いと言うもの。
でも実質はポロリかも~とちょっぴり後悔もしています。
今後、順調に育ってほしいものです。