あれから8ヵ月。
新根が伸び、次の天葉が顔を出しました。
こちら側には紺地もありますが相変わらず反対側はユウレイです。
そんな派手木にもかかわらず雄大な姿で順調に生育していますから
木の性質は相当強いのでしょう。
早くもアタリまで付きました。
この下葉1枚だけ完全覆輪ですから
そこから出た芽ということで期待に胸が膨らみます。
派手なら芽の色も黄色でしょうがこれが青く見えるのは欲目でしょうか。
この場所がワンチャンスでたぶん上の方は期待できそうにありませんから
なんとか覆輪の仔を生んで欲しいものです~。
たぶんブログではお初ですが入手後1作ほどしています。
前作とは生育環境が違ったのか天葉は短くなっちゃいましたが
そろそろ棚慣れしたことですし今年あたりから元に戻りそう。
勢い良く生育している時、柄は白く見えきれいです。
ゆっくり後暗みしますから葉焼けの心配もなさそう。
仔は早くから環境になじんですくすく育っています。
親木よりも柄はいい感じです。
逆に下から出た仔は小型のまま。
墨が多いためか葉肉厚く地合いは黒々としていて
余韻の残るような黄縞に魅せられます。
早く独り立ちさせて眺めたいものですが根もそんなに長くは伸びないようですし
ここはしばらく我慢のしどころです。
一般には大型の黒牡丹が好まれるようですが
墨の多い、育ちにくいこんな小型木に惹かれてしまいます。
それにしても黒牡丹は色々変異があって面白い品種ではあります。
あれから8ヵ月。
何故か2本立ちになっています。
1本は最上柄に戻りつつありますがもう1本は相変わらずの超最上柄。
まぶしいほどの白柄です。
ただ、根も今年は白根しか出ていませんから柄的にはこれぐらいが限界なのかも。
これ以上紺地が少ないと生活力に係わってきますので。
こちらはあれから2年半。
2本目の木です。
親木はやはり柄が無くなりつつありますが
3本の仔は上柄を維持しています。
青の親木に育ててもらうと柄はこのままで
勢い良く育つのは上の木で経験済みです。
本当はこんな柄でも大満足のはずですが
上の木の柄を見ちゃうとイマイチに思えてしまうのはちょっと贅沢かも。
でも、上柄の仔から更に最上柄の仔が生まれる可能性もありますから
気を引き締めて作にいそしみたいと思っています。
あれから8ヵ月。
だらだらと葉数を増やしてもなかなか仔が出ないのが本種で
凝ると仔が出ると言われていますが
どうやら本当に天葉が凝って生育が止まってしまったようです。
こうなると下からアタリが発生するのをセオリーとしていますが
それも本当に出てきたようです。
白くて赤い芽。
どんな仔に育つのか楽しみです。
仔が大きくなるに連れ本体の天葉も復活してまた動き出すのが次のセオリー。
でも、本当にそうなってくれるのでしょうか。
・・・ちょっと心配・・・。
あれから3年半。
一見すると何か針葉品種の覆輪と見間違えそうで
それなら大珍品なのですがこれは御城覆輪から出た木です。
棚から出たのが10数年前で普通の御城の大きさに戻るか枯れるか
どちらかだと思っていたのですが
実際はどちらでもなく当時のままの大きさで芸が現在まで続いています。
これはやっぱり大珍品かもと名前も姫御城に変えてみました。
因みに鉢は3号鉢です。
枯らしたら大変と一本立ちを2鉢別鉢に植えていたのですが
ミズゴケの色に紛れてさっぱり映えませんのでまた元に戻しました。
もっと繁ってくれたら見応えもあるのでしょうけど
ハデ仔が出ては潰れるの繰り返してなかなか増えてはくれないようです。
あれから5ヵ月。
昨年はバラバラと下葉が落ち肝を冷やしましたが
それもようやく落ち着いたようです。
親木の天葉は青獅子風にひん曲がって伸びていますが
仔は今のところ柄、姿共に品行方正のようです。
今年は珍しくたくさん新根が出ましたから
勢いついでに下葉を落とした跡のアタリも動き出してくれないかなとお願いしています。
こちらは一見ハラハラ感のないごく普通のスタイルですが
それでも下葉から順に柄を見ると派手に出たり無地に戻ったりまた柄が復活したりと
色々なドラマを演じてきました。
昨年後半からは一段と葉幅を引いてきましたので今年の進展が更に楽しみです。
楽しみといえばこの木。
ついこの間まで柄抜けとして寄せ植えの中に詰め込まれていましたので
下葉は貧相な姿でしたが単独植えにされて上で急に活気が出てきました。
中透け芸もさることながら獅子芸も自分的には好ましく映っています。
それにご褒美なのかほぼ無地に近い下葉の所から中透け仔まで産んでくれました。
こんなこともあったりしますから柄抜けでも粗末にできないと育てていますが
それでも出世するのはほんのわずか。
どの木がいつ出世するのかしないのかわからないので鉢数ばかりが増えてしまいます。
豊明殿
2018年05月09日 | 虎
あれから1年。
また豊明殿の季節がやってきました。
今年は蘭舎の暖房をやや抑え気味にしたつもりでしたが
新根の長さは去年と同じくらいのようです。
それにしても新根がたくさん出てあっという間に伸びるし
花芽位置からも仔が出るしあっという間に株立ちになるわけです。
大株になると葉の柄は冴えなくなるようですがこれくらいの株ではまだ大丈夫。
なんだかんだ言ってもきれいな品種で棚が華やぎますから
一鉢ぐらいは置いておきたいものです。
あれから9ヵ月。
どうせ寄せ植えばかりの木でしたから
置き場節減を兼ねて整列させたり株立ち風にしたりと遊んでみました。
おひとり様歴の長い木が多いせいかここしばらく西出戻りの仔は見かけませんが
今年あたりから仔出しが始まる予感がします。
選別を繰り返していますから性格は良くなっているはずですが
果たしてそれが実証されるのか楽しみにしているところです。
こちらの鉢には深覆輪になった木をまとめています。
直刃葉芸の甘い木があったりしますが柄は綺麗。
真鶴芸になりそうで絶妙に踏みとどまっている感じがイイんでしょうね。
あれから5ヵ月。
まだ新根は親木からのみですが
3本の仔は元気良く成長しています。
どちらの仔も墨芸は継承していて一安心。
ただ、最初に恵まれた仔は次の天葉もユウレイ。
ハイ、それま~で~ヨといったところです。
それでもまだ2本あるというアドバンテージは大きく
心のゆとりに繋がっています。
今のところヒョロい苗木といった感はありますが
昔のような葉幅引き葉重ね良い姿を早く見てみたいものです。
世はゴールデンウイークも終盤に入った模様です。
棚を眺めては早く植え替え終わらないかな~と溜息を付いていますが
こればかりは自分でやらなきゃ終わることもありません。
残ったのは数年植え替えていない大株か傷んだり持ち崩したもの
それに柄抜けや品種不明の木ばかりが300鉢。
果たしてモチベーションを維持できるのか危ぶまれました。
前半植え替えたお気に入りの木とは天地の差ですが
しかし、そういう株でも見慣れればサクサク出来るようになりますから不思議なものです。
ただ、根の整理に時間が掛かり早朝から晩までやっても20鉢が限界。
今月一杯は植替えの日々が続きそうです。
棚を眺めては早く植え替え終わらないかな~と溜息を付いていますが
こればかりは自分でやらなきゃ終わることもありません。
残ったのは数年植え替えていない大株か傷んだり持ち崩したもの
それに柄抜けや品種不明の木ばかりが300鉢。
果たしてモチベーションを維持できるのか危ぶまれました。
前半植え替えたお気に入りの木とは天地の差ですが
しかし、そういう株でも見慣れればサクサク出来るようになりますから不思議なものです。
ただ、根の整理に時間が掛かり早朝から晩までやっても20鉢が限界。
今月一杯は植替えの日々が続きそうです。
ところで、こんな建国の縞も棚にありました。
軸元の柄は満遍なく入っているもののそこそこ。
ただ、見所は新根で出だしは純白で伸び
もう少ししたら徐々にルビー色に染まるタイプです。
根色は柄に連動していますので
もしかしたら葉の柄性も普通の建国とはちょっと違うのかもしれません。
増え木がまだあったと思ったのですが確認できたのはこれ1本のみ。
泥根しか出ていないものの中に混じっているのか
はたまた交換会に出しちゃったのか。
今まであまり意識していなくてラベルを付けていませんでしたが
どっかに出してしまったなら大失敗。
よく見るとかなり味わい深い芸ではあります。
増え木を探すべく柄のあるラベル無しの木はもう出せなくなりましたが
とりあえずこれ1本でも残ってくれてよかったと思っています。
あれから1ヶ月半。
生育開始となり今年は順調な滑り出しです。
昨年出た新根は1個だけで
それも葉の中で止まってしまいルビー根を見ることができませんでした。
それと比べて今年は雲泥の差。
たぶん至楽にしては太い根が勢いよく伸びてきました。
美しい柄と共に怪しく輝く濃ルビー根も堪能できそうです。
ついでに仔出しも堪能出来れば良いのですが~
あれから7ヵ月。
秋に季節外れの花を咲かせたせいか少しお疲れ気味かも。
それでもボチボチ成長を始めているようです。
新根は青根と白根が2本ずつ出てきました。
白根には活力がなさそうでこれだけだったらちょっと危うい感じでしたが
青根も出ることで今後の生育に安心感を得ることが出来ました。
夢のように美しい芸をしていますから増殖まで行ってくれればと願っています。
元親の神威のほうは葉数が多く生育旺盛。
青かあ~と思っていた仔にもちょっぴり柄が出てきたようです。
あれから7ヵ月。
基本種は葉繰り良く仔吹き良くといったイメージしかありませんが
柄があると一転、生育はゆっくりとなってしまうようです。
しかし派手気味の仔でも少しずつは成長している模様。
紺地が多くないことからして将来展望は明るくないのですが
親木に付けている限りは大丈夫そうですし
株としてもきれいに見えますからまんざら無駄な仔でもなさそう。
ようやく次の仔も当たってくれましたが柄はどうなのでしょう。
まだ小さすぎてわからないといったところです。
肝心の親木の天葉はというと
こちら側はまだ縞はありそうですが
こちらは派手。
源平柄に近いものになりそうかも。
ただ普通の縞物ならちょっと残念なものの物は朝鮮鉄の縞。
今後棚慣れして葉繰りが良くなりビシバシ仔でも出てくれば
情勢は大きく変わるかもしれません。
あれから3年。
お気に入りの品種ですから作を掛けて姿良く育てようと
1本ずつにして16鉢に植え込んでいました。
ただ、今年からは毎年植え替えることにしましたし
夏作用の棚のスペースの関係もありそんな余裕はなくなりました。
で、お得意の寄せ植えです。
大木で根も多く3株しか詰め込めませんでしたが
その分、お互いに邪魔しあうこともなく仲良く育ってくれることでしょう。
今の時期、葉艶を増し柄も鮮やかになってきました。
こちらは中木の7本植え。
それぞれが単独植えで姿良く育ってましたのでそれが崩れないことを願うばかり。
利点は7鉢分の葉芸が一目で見えること。
整列させて植え込めば株立ちと違い重なり合う葉がありませんから
たぶんそんなに悪くなることはなく、より一層にぎやかに育ってくれることでしょう。
こちらは小木の寄せ植え。
その昔、派手で小さな木は下葉が良く落ち育てるのも大変でしたが
それなりの性が生き残ったのか派手柄の木でも大きくなってくれます。
小さいながらも今後の作上がりを楽しめる一鉢ではあります。
値段的には入門種に近くなってしまいましたので
こんな風に負担というか邪魔にならない植え方で
この美しい芸を贅沢に味わいたいものです。