あれから10ヶ月。
下葉1枚抜けちゃったもののただいま絶賛作上がり中です。
それでなくても青光墨系は段々柄が少なくなっていくものですが
木勢が付いた上に柄は益々散り斑最上になるとは見上げたものです。
この調子で親仔共々がんばってくれたらと思います。
こちらの仔は地味になってもまだ中斑系で踏みとどまっている節があります。
それでもやはり系統がものをいうのか
いきなり羆の光のような中透けは出来ない模様。
しかし虻蜂追うのは欲というもので
こっちのほうは散り斑を極めてくれれば何も言う事は有りません。
ところでコケに青ノロが付きましたので植え替えてみました。
鉢は蘭国さんの真似したわけじゃありませんが
春にお願いしていた白焼きの風蘭鉢が届きましたのでそれに植えてみました。
作を主に考え切り高台を使ってるのですがやはり風蘭には風蘭鉢が似合います。
形が可愛らしいですし、それにこれは表面がざらざらしていて
手から滑って落とすこともないという安心感があったりします。
もちろん白焼きですから適度によく乾きます。
ただし釉薬を塗ってない分、脆くなっていますので取り扱いは厳重注意です。
20cmの高さから板の間に落っことし早くも1個割っちゃいました。
ボウランの豆葉、豆ん棒です。
あれから1作。
イマイチというか、かなり元気がありません。
老木になるとこうなる宿命なのかと話をまとめたくなりますが
作環境を掴めていない自分のせいなのでしょうね。
何しろ棒ランはこれ一つしか育てていませんし。
その生気の無さが仔にも・・・。
4個もアタリが動き出して喜んでいましたが
すでに2個は潰れ残ったのも青息吐息です。
裾が上がってしまったせいかもと
ぎりぎりまでミズゴケとピートモスを盛り上げて植え替えてみました。
しかしこうして植えると邪魔になるのはその下に付いていた仔。
根が3本ありましたので当然ながら切り離して別鉢へ・・・。
こちらはさすがにまだ若い子ということでピチピチです。
まだ手探りではありますが今までの経験を踏まえ
姿の良い株立ちに仕上げたいなと思っています。
それにしても花はいつ咲くんだろう。
あれから2作。
前回付いていた真鶴芸の仔はになりましたが
その後に付いた3本の仔はいい感じです。
こちらは以前の割り仔。
同じような3本仔付きですが最初から上柄の仔ですから
出遅れ感もなく親木以上の力強さです。
元の親木は地味柄で大きな木でしたが作落ちで小さくなり
今は持ち直して中型くらいのポジションかなと思います。
ただし斑が多いのでこれ以上は大きくならないかも。
しかし自分的にはこの柄と大きさが好ましく思えます。
それにしても昨日の神威と特徴が良く合致していますね。
台はまったく違いますがこういう特殊な芸が似てくるとは面白いものです。
全国大会の折に蘭国さんから譲っていただきました。
大波青海の三光中斑とのこと。
小さいながら柄が地味目ということもあって
早くも棚に慣れ順調に生育中です。
ちょこんと付いていたアタリもすんなりと伸びてきました。
・・・が、今のところ柄が見当たりません。
これはちょっと柄が地味すぎたかも~
でも、三光中斑ですからここから本葉で柄が出たら面白いですね。
しかし青なら青でこれをヒントにヤフオクに出品する輩が沸いてきそう。
普通の大波青海なら世にゴマンとありますから。
・・と、今から釘を刺しておかなければ。
もう1個アタリらしきものが・・・。
さすが大波、速攻で増えてくれます。
葉裏の柄とか
軸付近の柄になんともときめきを感じます。
1ヶ月前にも何か書こうと写真は撮ってありました。
この時はちょっと天葉が閉じ気味で水吸いがイマイチかなと。
でも、今は棚環境に慣れプリプリ。
元気一杯です。
あれから8ヶ月。
下葉を振るうことなく、新根もたくさん出て
今年もまた元気に生育中です。
孫仔もぐんぐん成長しています。
木が元気だと見るほうもいい気分です。
ただし、蘭舎に入れて1ヶ月。
案の定、根色は薄くなってしまいました。
しかしそれと共に葉艶が増してなんとなく生き生きとしているような気が・・・。
これを含めて全体的にですが。
紫外線をシャットアウトして生育面でのストレスがなくなったためでしょうか。
根色が薄くなったのと引き換えに生育が更に良くなってくれれば御の字かなと思います。
親木からしばらく仔はご無沙汰でしたが
花芽位置からアタリが一つ・・・。
と思ったらその横にもう一個ありました。
どっちかが仔になってくれたらもろもろの環境が良いさじ加減だったということになります。
因みにこちらは一ヶ月前の画像。
外に出したら明け方の最低気温12~3℃の日が続き根が止まりかけました。
環境の急変は木に良くないかもと思ったり。
一方、こちらの木もまずは順調です。
それぞれの仔も木勢が付いてきました。
特に潰れかけていた仔が復活したのはうれしい限り。
これ一個で年間使うミズゴケ代くらいにはなったかもしれません。
こちらも出し遅れた1ヶ月前の画像です。
確かに外で育てるとルビー根は冴えてきれいなのですが・・・。
しかも柄を冴えさせたくて日強くしていました。
柄も冴えてきれいになりつつあります。
しかし、もしかしてバラバラ下葉を落とすんじゃないかと恐れをなして
またちょっと弱くしたら再び紺地が戻ってますね。
こんな感じで大体がこちらを立てればあちらが立たずという
トレードオフの関係にありますからどこかで割り切ったほうが気は楽です。
それでもどちらも立てようと考えるのが作の面白さ。
まだまだ試行錯誤は続きます。
あれから1年。
遠目にも目立つきれいな柄を纏っていますが
その分、性質はか弱くなっていますので栽培には気を使います。
それでも葉繰りが年に1枚半なのは上出来なのかも。
新根の伸びも早々に止まりましたのでまずは植え替えをしてみました。
一度は展示会にと思っていますのでさすがに株分けするのは止しました。
一見派手になりそうで踏み止まるのがこの木の美点で
親木の天葉はまたしっかりした紺覆輪が続きそうです。
この仔の天葉は細い紺覆輪ですがこの木の柄のパターンを踏まえると
そのまま派手になってしまうことはなさそう。
もうすぐ次の天葉の番ですがまた太い紺覆輪になってくれることでしょう。
こっちは派手な下葉を思えば天葉は夢のような展開です。
でもまさか次で柄抜けなんてことにはならないでしょうね。
こちらの仔はちょうど良い具合の紺覆輪です。
昨年出た仔もそれなりの柄になってくれそう。
後何本か上柄の仔が出て裾空きを解消してくれたら
理想的な株立ちになるのでしょうが
考えてみるとこんな柄の株の存在自体奇跡に近いというものです。
更にとなれば先々のハードルはかなり高そうかも。
一方、こちらの木は春先に下葉がバラバラ落ちました。
ちょっと悔しくもあり株分けの欲求がこちらに向かってしまいました。
とりあえず根は健全でアタリは盛りだくさん。
また良い方向で復活してくれるでしょうか。
外した仔ですがこれは完璧な柄で作りこむのが楽しみな木です。
前にもどっかで書いたと思いますが
天葉の葉元の中透け部分に少し緑を残しながら伸びる後冴え気味の木は
先々柄でひどい目にあうことはなさそうです。
とはいえこちらは何やら柄が消え入りそう。
ここから本当に復活するのかなあ・・・。
こちらはあれから1年2ヶ月。
一番下の木です。
これも下葉をバラバラ振るってしまいました。
それで植え替えついでに株分けを・・・。
こちらは天冴え柄の木ですがやはり柄の継続は芳しからずやで
外した仔は柄抜けになりそうかも。
思わず手放したくなるのもよ~くわかります。
逆に後冴えの木を見つけたらこれはもう入手のチャンス。
微妙な違いではありますが先々を考えるとそれはもう段違いです。
とか言っちゃったら自分が買えなくなってしまいますね。
あれから7ヶ月。
プチプチと動き始めたアタリが全部育ったら大変なことになる~
と舞い上がっていましたがその後の動きはなぜかさっぱりです。
じぃ~~っとしています。
やはり普通の豆葉風蘭のようにパカスカ増えることはなく
一筋縄ではいかない品種のようです。
そういえば親木は心持ち元気がなさそう。
そこで新根の伸びも止まったしご機嫌伺いに植え替えしようと鉢を開けてみましたが
つい、物の弾みで株分けしてしまいました。
なんと4鉢に増えました。
せっかくの株立ち、勿体なくない訳ではありませんが
鉢数が増える楽しさといったらそれ以上の誘惑です。
蘭舎の空きスペースも増え、今のところ心置きなく増やせますし。
また、これが刺激になって潰れかかった仔が蘇ってくれれば更に御の字。
また一本仔付きぐらいから育て上げる楽しみを味わうことにしましょう。
雫
2015年07月20日 | 雫
あれから2ヶ月。
本体は早くも1枚の葉繰りです。
また、春には仔が2本出て大喜びでしたがここに来て更に2本追加。
合わせて4本の大盤振る舞いです。
こうなると愛おしさもひとしお、健気で可愛らしいやつです。
それぞれの仔にそれなりな柄はありますが
特に大きな1本は結構な派手柄。
これは早くも神の降臨か~~とか。
もし神の雫になってくれれば出る確率は25%にアップするのかも。
それにしても成長は早いし、仔も良く出るし
噂どおりの面白い品種ではありました。
こちらはほとんど雨が降らず空梅雨状態です。
このまま夏を迎えてしまいそう。
で、日差しがきつかったせいか満月にまでアントシアニンが出ました。
こんなになるのは今まで見たことがなく
これはまずいと思い蘭舎を改造して取り込んだ次第です。
失敗すると大仕事をするのはいつものことですが
これが災い転じて何とやらになってほしいものです。
扇風機や換気扇など電気に頼るのはちょっと抵抗があったりしますが
どうせ電気が止まれば水道の水も出ないのは震災で経験済み。
この際どっぷりと文化生活にはまりましょう。
エアコン入れると思えば電気代なんか安いものですし・・・。
先日は気温が38℃を超え、もし外棚に置いていたら45℃以上になっていたはずでしたが
蘭舎の中は外気温より低い35℃で納まっていました。
さすがは熱線カットのポリカ波板と扇風機の威力ではあります。
スズメガや害虫なども入りませんしもっと早く気が付けばよかったと思っています。
ご無沙汰しておりました。
梅雨の時期ではありますがこちらは毎日快晴。
長いこと良いお天気が続いています。
しかしその日差しが強すぎるのか棚の黒牡丹系など
下葉がポロポロと落ちてしまいます。
昨年張り替えたダイオネットは50%遮光ですが
それでも漏れてくる日差しは強すぎたようです。
ただ、いまさら張り替えるのは一苦労。
梅雨の時期ではありますがこちらは毎日快晴。
長いこと良いお天気が続いています。
しかしその日差しが強すぎるのか棚の黒牡丹系など
下葉がポロポロと落ちてしまいます。
昨年張り替えたダイオネットは50%遮光ですが
それでも漏れてくる日差しは強すぎたようです。
ただ、いまさら張り替えるのは一苦労。
そこでふと思いついたのが夏は使っていない蘭舎でした。
夏は暑くなりすぎるという先入観があり
生育期は外棚でというのが習慣となっていましたが
さすがに今の時代、そんなのに対応したいろいろな素材はあるものです。
まずは暑さ対策に東側と南側に熱線カットのポリカ波板を
複層パネルの上に重ね張りしてみました。
屋根のほうは一昨年でしたか、すでに張ってあります。
東側は熱線吸収タイプ。
熱線吸収剤を練りこんであり主に外側に放熱するそうです。
直射日光が当たっているときに触ると熱いのはこの為かも。
クリアに近く蘭舎内は明るいのに暑くならないのは不思議といえば不思議です。
耐久性もありそうですね。
南側は熱線反射タイプにしてみました。
乳白色で光の透過は穏やか。
触ってみると冷たく熱を反射してるんだなあと実感します。
そしてここまでやったらついでに蘭舎の棚も改造することに・・・。
まずは今までの棚を解体。
そして位置を変えて組みなおしました。
今回は棚下にも2段の釣り枠が下げられるよう
棚の柱を長くしてみました。
棚を高くした分、天井方面に吊り下げる為の針金も短くしなければ。
そしてめでたく外棚から風蘭を移動させました。(早っ)
さすが上下6段の威力でスペースはまだ広く開いています。
しかし置き枠は3列並べるようにしましたので奥には手が届きません。
上の釣り枠に吊るしたものも奥のほうは水やりするのも一苦労。
これはもしかしたら失敗だったかも。
しかし上に吊るした釣り枠を高い位置から見たところですが
散乱光が程よく当たって気持ちよさそうです。
棚下も散乱光のため午前中はそこそこ明るくなんとかなりそう。
今までよりも間延びはするかもしれませんが。
地面には使用済みの木炭を敷き詰め湿度維持に努めます。
扇風機と換気扇を稼動させていますが
水遣り後など、晴天の日の外の気温よりも涼しく
なんか良く出来そうな気がしてきました。
それにしてももう鉢を移動さなくても良いのは大きなアドバンテージです。
それに外棚が空きましたのでこれを解体して
もう一個同じような蘭舎を建てることも出来ます。
それはもう少し先の話でしょうが
一鉢に十数本などという詰め込みを解消し
姿良く育てて、しかも倍になった鉢数というのを見てみたいものではあります。
とりあえず一か月分の来し方行く末のご報告でした~
死んではいませんし盗難にもあっていませんので~