あれから9ヵ月。
古木ですから上からの仔を待つのみと思っていたのですが
下の方に1個だけ芽が潜んでいたようです。
柄もまずまず。
こうして芽が出てくるのも株分けが刺激となったためでしょうか。
外した仔の方にも早々にアタリが・・・。
今まで増えなかったのは単にお手入れ不足のせいだったのでしょう。
来年も植え替えがんばろうと思います。
天気予報通り、大雪となっています。
一昨日から降り始めて今は70cmぐらいでしょうか。
それでもそれまで降らなかった分、大儲けかもしれません。
一昨日から降り始めて今は70cmぐらいでしょうか。
それでもそれまで降らなかった分、大儲けかもしれません。
さて、羆の光はあれから1ヵ月弱。
と言ってもこれは別の増え木です。
一応、青光墨系の変化種で紺覆輪黄中透けまで芸は一致していて
余り細分化しても紛らわしいかと思い羆の光としていました。
ただ、変化した場所が違ったせいか明らかに違った特徴も持っています。
こちらは天葉の柄がやや後冴えで伸び、葉肉厚く、葉幅引き
時折、鎌葉になったり燕尾葉になったりします。
また、柄は地味になっても次で柄が戻ったりその逆のケースもあったりで
トータルでは柄の安定度が高そうです。
仔はちょっと微妙な柄だったり
完全柄だったりと色々…。
こちらは一見鎌葉のない正しい姿ですが
こんな予兆のような芸の葉が出ていますから
いずれはぐりんぐりんした姿になるのでしょう。
因みに星光殿はこんな感じで確かに斑の色以外の特徴は似ています。
ところで先日、東海園さんがお持ち帰りになり
明らかに品種が違うし羆の光じゃ売り難いから「政宗」にしたらとのご提案を頂きました。
伊達政宗の兜の三日月がこの品種の鎌葉とリンクしているとのことです。
二ひねりくらいした命名かも。
ということでタイトルも「政宗」とさせていただきました。
鎌葉は姿を乱すような気がしてあまり好きじゃなかったのですが
個性としてクローズアップさせてみるのも面白そうです。
あれから1年。
来たときは黄色い柄でしたがだいぶ白っぽくなっちゃいました。
女性でも秋田で暮らせば色白美人になると言われますから
風蘭もそんなところなのでしょう。
ただ、深覆輪柄と大きさは今の所変わらず。
しかし今後、木勢が付いたらどうなるのでしょう。
1本だけ見てあれこれ言うのは心許ないのですが
これくらい芽数があればその傾向を観察するには十分かと。
更に深覆輪になっているのは別鉢へ。
ホントは全部1本ずつ植えて並べてみたいところですが
それをやるとキリがないもので…。
あれから1年と9ヵ月。
アマミということでこちらの棚がお気に召さなかったのでしょう。
早速その洗礼を受け、来た年の冬に下葉を痛めてしまいました。
ただその後は環境にも慣れたのか順調のご様子。
こちらでも年に3枚は葉繰りしてくれますから直に元通りになるでしょう。
更に葉丈短くキリっとした姿に仕上がれば
純白柄と相まって格調となってくれるかも。
その他、ピンクに染まる軸やルビー根など見所満載の品種ではあります。
こじんまりと出てきたこの仔はあまり木勢が付く前に外して
この状態で株立ちにでもなったら楽しそう。
来た時に外したもう一鉢もなかなか良い柄です。
結構派手な仔が付きやすいようですね。
アマミや九州産の木は根が丈夫な傾向にあり
それに甘えて植え替えサボってます。
あれから2年。
パッと見、代わり映えはしないのですがそれなりに仔を生んで空間が埋まったのでしょう。
一回り大きくなり凸凹が無くなってボール状になっています。
ただ、4号鉢に植え込んでいますが隣の鉢に迷惑が掛かるほど葉は広がらないし
まだしばらくは持てあますことなく作を重ねられそうです。
こちらはあれから2年8ヵ月。
置いている場所は3等地ぐらいで手入れ不足、
その効果がてきめんに表れほとんど増えなかったようです。
10年育ててやっとここまでといった感じですから
大株への道程は遥か彼方。
植え替えが面倒とか言わずに大事にしなきゃと思います。
あれから5年と9ヵ月。
揺らめくように立ち上がる葉姿で
縞らしきものが入ったり
コンペらしきものも出たりしましたが今はそれも風前の灯火です。
古木になれば筬が詰まって抜群のスタイルを楽しめますが
そうなると仔出しは皆無で素一本のまま。
しかもそれが長く続くわけでもなくそのうち芯痛となってジ・エンドです。
芯痛になれば下からいくらか仔が出てきますが
それまでとは打って変わり伸び伸びとした葉姿に・・・。
それがまた古風溢れる姿に変わるには結構な時間を要するようで
今はまさに今ここ状態です。
そんなめんどい品種ですので寄せ植えしちゃってますが
バ、バチなんかは当たりませんようにっ。
あれから1作。
宝錦実生の白口の縞ということで入手。
その縞から出た覆輪です。
葉肉を盛るためかややコンパクトにまとまり姿勢も良く
それにいまだに仔出し抜群の品種です。
花芽予定位置から予定通り仔が出ました。
そして派手仔はほとんど出ないようです。
別鉢ですがこちらも異常な繁殖振り。
縞から変わったばかりの覆輪でここまで安定感のある木は滅多にあるものじゃありません。
歴史を別にすれば富貴殿並の品格が備わった品種と思っていますが
増殖力がハンパないので先の先では御城覆輪並みのお値段で落ち着きそうかも。
あれから1年と2ヵ月。
中斑の鳳柄と縞の複合芸はなかなか仔には伝わりませんので
諦めて派手仔をそのまま付けています。
ただ親木の芸は昔から続いていて安定感は抜群。
ついでに姿も昔に戻したいところですが
昔の環境では休眠期間が半年になりますのでその間、倒れる品種も出てきそう。
蘭舎が二つありますので分ければよいのでしょうけど。
そうか、その気になればそんなことも出来るのでしょうね。
今後の課題にしてみたいと思います。
あれから1年と7ヵ月。
今まで何をしていたのかと思えるような出来栄えになりました。
細い紺中通しの仔はすっかり一人前となりましたし
柄はともかく仔沢山。
たくさん出てくれば柄の良い仔が当たったりもします。
全鉢をこんな風に育てられれば富貴蘭栽培もさぞ楽しかろうと思います。
でも全部がうまくいくわけではありません。
古木の寄せ植えからは1本派手仔が出ただけ。
こんなにしっかりした覆輪でも増殖は困難そう。
後ろの派手気味だった木はとうとうユウレイになってジ・エンドです。
ただ、葉の長さはちょっと短くなって夏場の外棚作りが効いたかも。
下根を切り、下葉を毟って勢いを削ぐのは簡単ですが
木勢を維持したままで締まった姿を見たいものです。
羆B
2018年12月10日 | 羆
あれから2ヵ月。
秋の日差しの中で少し成長し
春からですとちょうど2枚の葉繰りとなりました。
これぐらいの丈夫さだともう少し柄が冴えても大丈夫かなと
今は日当たりの良い所に置いて実験中です。
仔も2枚の葉繰り。
天葉の付けが見えてからしばらく動かなかったので
今年の生育はお仕舞かなと思っていたら
おもむろに次の天葉が顔を覗かせました。
しかしその天葉の先に黒い点々が~~
これは病気でこの仔は葉先から枯れてしまうかもと心配しましたが
気を取り直してよく見ると樋に溜まったごみを纏っているだけのようです。
流水で洗ったら少し綺麗になりました。
いずれ肉眼では見えないもので
写真を撮らなければ気付かないことでした。
こんな風に余計な心配ばかりしています。
あれから5ヵ月。
下葉がバラバラ落ちて肝を冷やしましたが
今年はそれも収まったようです。
付いていた仔は外しましたが新たな仔が・・・。
でも柄はちょっと微妙な情勢です。
外した仔の方も天葉が青勝ちに。
ただこれは元に戻ってくれるでしょう。
返って木勢の向上に役立つくらいのものです。
一番下の木はあんまり柄が良くない下葉から
最上柄の仔が出たもの。
その柄はまだ継続中です。
親仔共々良くなってくれそう。
こちらはあれから1年。
一番下の木です。
親木は青光墨黄縞として見るなら最上柄になってきました。
ただ、バッタに葉淵を齧られ残念です。
でも不味いと思ったのかここで止めてくれたのは幸いだったかも。
近頃は白縞で出て後に黄縞に変わる芸も身に付けつつあるようです。
仔の方はますます芸に磨きがかかってきました。
天葉は柄に紺を纏いそのオリーブグリーンが徐々に晴れる様子は実に味わい深いものです。
この仔も多分同芸で出てくれるでしょう。
と、素立ちに近いチマチマとした姿を楽しんでいますが
思えばあの時が絶頂期だったのでしょう。
当時は全部中透け芸で代わり映えせずつまんないとか思っていたような気もしますが
これから10年で再現できるかどうかといったところですから貴重な株立ちでした。
ところで羆の光の手持ちはこんなのばかりで
普通のが無いのはいかがなものかと思っていたのですが
念願叶って先日入手出来ました。
親木は派手になってしまったようにも見えますが
これも青晃墨的にはこの上なく最上の柄で見方に寄りけりでしょう。
柄は天冴えですが完全な中透けになる前にこうなるところが面白そう。
空き家もたくさんありそうで今後にも期待です。
仔もそれぞれにそれなりに柄があって筋は良さそうです。
細葉でボリューム感が無いようにも見えますが
葉淵にビリを打つところは青光墨にも稀にみられる芸を含んでいるのかも。
これも普通の羆の光じゃなかったりして~。
あれから2ヵ月。
それまでは完璧な柄で良く出来そうな仔だと思っていたのですが
あれよあれよという間にこうなっちゃいました。
原因不明。
とはいえ最近見ないだけで以前はこんな風に枯れ込むことは良くあったかも。
でも良く天葉1枚残ったものです。
こちらの仔はまだ健全です。
こっちもバッタに齧られた葉は間もなくして黄変し落ちてしまいました。
焼けたり傷ついたりした葉の寿命が短いのも剣龍の特徴です。
こちらはあれから1年。
一番下の木です。
伯青龍からの出物で三光中斑ではなく普通の深覆輪です。
2枚出て下葉2枚落ちたものの大きさは変わらず。
紺地も多く、今の所健闘しています。
見た目は三光中斑剣龍と同じですが出る仔はほぼこんな感じになってしまいます。
来年は焼けて枯れ落ちてしまうことでしょう。
そして新たに仲間入りした伯青龍出の剣龍2鉢。
伯青龍100本作っとけば数年に1度は覆輪が出てきます。
とりあえずこれで剣龍の置き枠が埋まって大満足です。
あれから2ヵ月。
その間ちょっとだけ生長し
今年の仔出しは結局6本でした。
(1本ミズゴケに隠れて気付かなかった)
ようやく本調子に戻りつつあります。
葉繰りも良好な品種ですしこのまま増え続ければ
超大株立ちはあっという間かも。
ところで、以前古木から切り取った下半分はあれから1年。
1本は枯れ、残った3本も残念な姿となっています。
新たな仔も出ずこのままご臨終となってしまうのでしょう。
やはり上から根が出た古木でも全部生かして植え込むに限ります。
この木はあれから半年。
こんな風に2鉢植えたうちの1本からは期待通り上から仔が出てくれました。
普通、こんな仔の出方はしないものですから5割は結構な高確率。
親木はまだ痩せ木ですから極端な養分注入は見込めないものの
それでも中規模くらいの増殖力は期待できそうです。
あれから1ヶ月半。
楽しみな天葉の柄が明らかに。
縞物一般では派手になっちゃった~と顔をしかめるところですが
羆の縞なら大歓迎です。
ところで秋遅くまで小春日和が続いたせいか
はたまた植え替えが刺激になったのか
今頃になって新根が伸びてきました。
下葉には柄が無かったので当然泥根ですが
上の柄の所でどうなるのか楽しみにしているところです。
とか、言ってる場合じゃなさそう。
もう水を切って温度も下げて越冬体制に入っています。
アマミなんかもそうですがこんな時に動き出すと枯れちゃうこともしばしば。
調子崩さなきゃよいのですが。