まあ、考えてみますと樹上で生育するランを
湿原に生えるコケで植え込む訳ですから
たぶん相当にミスマッチなのでしょう。
扱い方によっては素晴らしく上作する反面
ダメな時には一気にといった感じで
案外、作のハンドリングが難しいのです。
思えば長い間、根腐れには悩まされてきたものです。
なにしろ乾かし気味にと思っても水をやったらミズゴケは水を吸うに決まっていますから。
ということで積極的に増やしたり
展示会などで人に見せる予定のない木は
なるべくミズゴケを使わずにあの時以来せっせと木炭植えにしています。
これは三年前に木炭植えした試作第一号、青光墨が主体の一群です。
持ち崩し感がありありですが、それ以前にミズゴケ植えで
根をボロボロにしてしまいましたから
その頃から比べたらこれでも相当に回復しています。
もちろんその後、根腐れは皆無。
よく見ると面白そうな柄などお宝がアチコチにありますから
きれいに植え直すのが楽しみです。
そう、ミズゴケを使わないと植え替えより植え直しがぴったりの表現かも
こちらは今植え替えたばかりの一群です。
株立ちでも寄せ植えでも、ある程度混ませたほうが
たくさんの根がコンポスト代わりになって乾燥にも強そうです。
これはあの時の実生。
普通、これだけ混ませると根腐れやスッポヌケは必至ですが
これは夏の間も元気一杯でした。
このまま何作か出来そうですね。
あの幽谷錦も根がたくさん出来ていましたから
根性出してこれで植え替えてみました。
か、枯れたらどうしよう
でも増やしたい黒牡丹などはやっぱりミズゴケ植え。
さすがに全部切り替える根性はありません。
お友達無くしそうで・・・・。
一生懸命に増やした後、どう維持して楽しむかのお話でした。
そんな季節を感じてか
この木もあれから更に白柄が冴えてきました。
ただ、期待の仔は紺覆輪がお隠れあそばし
親木と先々同じような柄になりそうです。
というか、柄としては西出都などと同じ三光中斑なのでしょう。
でも、八千代とは別物の夢のような柄行きです。
親木は柄崩れしましたがそんなに期待外れというわけではありません。
裏側は真っ白、表は白地に紺縞がスッと走って目が釘付けです。
ところでこちらの木はあれから1年と3ヶ月。
下の仔は親と同じような柄ですが
細い紺覆輪を掛けていた上の仔は
裏も表も純白地合でこの柄で固定しそうな感じです。
この仔から出た仔の柄が更に面白そう。
このパターンを繰り返せばいつかは夢が叶いそうです。
仕事をしなきゃいけないし、それに植え替え中に付き、
また飛び飛びのブログとなりそうです。
新風会にも行けず、残念無念。
あの卑弥呼を植え替えました。
当然、大きな仔は株分けです。
これはすくすく育ってくれそうです。
ところが親木は芯止まりから復活したと喜んだのも束の間、
また止まってしまいました。
でも、そのかわり新しい仔が発生しています。
相変わらず不幸を一身に背負ったような木です。
不幸といえば下に付いた小さな仔。
大仔を外す際、手が当たったのか
天葉がポロリともげてしまいました~。
ネタにしようと張り切って株分けしたのですが
救出作戦は失敗、任務不履行と相成りました。
あれから2ヶ月。
黄金虫も暑さに負けずよく生育してくれました。
植え替えられてさっぱりしたと言っています。
さっぱりついでに親木の下に付いていた仔を外してみました。
まだ小さいけれど根は十分。
これくらいから育て上げるのも面白そうです。
見てると昔の購入時のワクワク感が蘇ります。
仔は出ないし(これはたまたま出ていますが・・・)
根もあまり出てくれない、花芽は付かないと
なにやら欠点だらけのようですが
それを補って余りある衣合わせの美しさが光っています。
棚に懐いてくれれば飽きない姿で楽しませてくれる品種ですね。
あれから8ヶ月。
親木の天葉は相変わらず半柄気味。
でも、この木は何度も覆輪に戻っていますから
まだ大丈夫と比較的安心しています。
なかなかかっこいい株立ちです。
あれから8ヶ月。
木勢が向上したと胸を撫でおろしたのも束の間。
今度は天葉が派手になってしまいました~。
フツフツと新たな仔も湧いて
せっかく株になりつつありますから元に戻ってほしいものです。
一方、あの時の予備(下のほうの画像)ですが
親木の天葉は紺が葉先を突き抜けなかなか覆輪が決まりません。
でも幸い仔は完全覆輪ですから生長を楽しみにしています。
それにしてもなんだか今年の三剣はイマイチです。
あれから4ヶ月。
やはり派手になると生長スピードはやや鈍り気味。
それでもまだ裏側にはしぶとく紺地が残っています。
何とか元気なうちにもう少し仔がほしいのですがそれも叶わぬ夢かも。
下から小さなが出ていますがこれは仔からのものでしょう。
気難しい品種です。
こちらの株もにぎやかながら天葉に派手なのが有ったり。
柄が崩れたら株分けが定石ですね。
お久しぶりの羆です。
春は柄が冴え過ぎてどうかなと思いましたが
今はすっかり暗んでいます。
四季それぞれ冴えたり沈んだり季節感を味わえるのが魅力です。
付いていた仔は誘惑に負けてつい外してしまいました。
元気な根で生育は大丈夫そうですが
新たに出たアタリが果たして育ってくれるかどうかです。
あれから1ヶ月強。
脛かじりがいない分、天葉は1枚弱の良好な生育です。
今年も残念ながら花芽が出来てしまいましたが
葉繰り増量大作戦が功を奏したのか
その花芽の右下はめでたく空き家になりました。
そろそろ仔が期待できそうです。
あとの心配はこの木が羆一代でなければ良いだけですが・・・。
湿原に生えるコケで植え込む訳ですから
たぶん相当にミスマッチなのでしょう。
扱い方によっては素晴らしく上作する反面
ダメな時には一気にといった感じで
案外、作のハンドリングが難しいのです。
思えば長い間、根腐れには悩まされてきたものです。
なにしろ乾かし気味にと思っても水をやったらミズゴケは水を吸うに決まっていますから。
ということで積極的に増やしたり
展示会などで人に見せる予定のない木は
なるべくミズゴケを使わずにあの時以来せっせと木炭植えにしています。
これは三年前に木炭植えした試作第一号、青光墨が主体の一群です。
持ち崩し感がありありですが、それ以前にミズゴケ植えで
根をボロボロにしてしまいましたから
その頃から比べたらこれでも相当に回復しています。
もちろんその後、根腐れは皆無。
よく見ると面白そうな柄などお宝がアチコチにありますから
きれいに植え直すのが楽しみです。
そう、ミズゴケを使わないと植え替えより植え直しがぴったりの表現かも
こちらは今植え替えたばかりの一群です。
株立ちでも寄せ植えでも、ある程度混ませたほうが
たくさんの根がコンポスト代わりになって乾燥にも強そうです。
これはあの時の実生。
普通、これだけ混ませると根腐れやスッポヌケは必至ですが
これは夏の間も元気一杯でした。
このまま何作か出来そうですね。
あの幽谷錦も根がたくさん出来ていましたから
根性出してこれで植え替えてみました。
か、枯れたらどうしよう
でも増やしたい黒牡丹などはやっぱりミズゴケ植え。
さすがに全部切り替える根性はありません。
お友達無くしそうで・・・・。
一生懸命に増やした後、どう維持して楽しむかのお話でした。
しばらくご無沙汰していましたら
あっという間に9月が終わろうとしています。
そして富貴蘭の生育もそろそろ終盤に差し掛かっています。
黙々と植え替えていますと、手は動かしていても頭はヒマですから
普段色々とやり過ごしていることなどが頭に浮かびます。
例えばなぜ植え替えするのかとか・・・・。
(今やってる最中なのに~)
手元に風蘭があるからなどと詰まらない事は言いません。
とりあえず具体的に列挙してみました。
①汚れたミズゴケや鉢を替えて通気性を良くする。
②鉢の中の根が腐っていないか様子を見る。
③外に伸びた新根を整えて鉢の中に収める。
④この機会に親木の枯れたハカマや花茎を取って株周りをスッキリさせる。
⑤株分けして鉢数を増やす。
などが考えられます。
ここで問題になるのが②の根腐れ。
アンコに木炭を使って乾きを良くしても
一部、腐っているのが見受けられました。
と、ここでなぜ腐るのかと考えてみましたが
腐敗菌はどこにでもウジャウジャいますし
物が腐らなかったら地球上はゴミだらけで大変なことになりますから
これは自然の成り行きでしょうがありません
ところで、最初に植え替えた時、素焼き鉢は滅菌してあるし
水苔も乾燥していて菌やカビが少ない状態にあるとしても
水遣りした途端、そこにいるバクテリアが増殖を始めます。
たぶん最初に増え始めたのが最大勢力になるのでしょう。
でも、それが害のない常在菌とは限らないということです。
柄ばかりでなく作もこんな風に偶然に作用されるのですね。
で、ここでふと気が付きましたが根腐れするのはミズゴケで植えた株ばかり・・・。
・・・長くなりましたのでその2に続きます。
あっという間に9月が終わろうとしています。
そして富貴蘭の生育もそろそろ終盤に差し掛かっています。
黙々と植え替えていますと、手は動かしていても頭はヒマですから
普段色々とやり過ごしていることなどが頭に浮かびます。
例えばなぜ植え替えするのかとか・・・・。
(今やってる最中なのに~)
手元に風蘭があるからなどと詰まらない事は言いません。
とりあえず具体的に列挙してみました。
①汚れたミズゴケや鉢を替えて通気性を良くする。
②鉢の中の根が腐っていないか様子を見る。
③外に伸びた新根を整えて鉢の中に収める。
④この機会に親木の枯れたハカマや花茎を取って株周りをスッキリさせる。
⑤株分けして鉢数を増やす。
などが考えられます。
ここで問題になるのが②の根腐れ。
アンコに木炭を使って乾きを良くしても
一部、腐っているのが見受けられました。
と、ここでなぜ腐るのかと考えてみましたが
腐敗菌はどこにでもウジャウジャいますし
物が腐らなかったら地球上はゴミだらけで大変なことになりますから
これは自然の成り行きでしょうがありません
ところで、最初に植え替えた時、素焼き鉢は滅菌してあるし
水苔も乾燥していて菌やカビが少ない状態にあるとしても
水遣りした途端、そこにいるバクテリアが増殖を始めます。
たぶん最初に増え始めたのが最大勢力になるのでしょう。
でも、それが害のない常在菌とは限らないということです。
柄ばかりでなく作もこんな風に偶然に作用されるのですね。
で、ここでふと気が付きましたが根腐れするのはミズゴケで植えた株ばかり・・・。
・・・長くなりましたのでその2に続きます。
季節は巡るもので
一雨ごとにすっかり秋へ衣替えです。
今まで良く生育してくれた夏がナツカシイかも~
一雨ごとにすっかり秋へ衣替えです。
今まで良く生育してくれた夏がナツカシイかも~
そんな季節を感じてか
この木もあれから更に白柄が冴えてきました。
ただ、期待の仔は紺覆輪がお隠れあそばし
親木と先々同じような柄になりそうです。
というか、柄としては西出都などと同じ三光中斑なのでしょう。
でも、八千代とは別物の夢のような柄行きです。
親木は柄崩れしましたがそんなに期待外れというわけではありません。
裏側は真っ白、表は白地に紺縞がスッと走って目が釘付けです。
ところでこちらの木はあれから1年と3ヶ月。
下の仔は親と同じような柄ですが
細い紺覆輪を掛けていた上の仔は
裏も表も純白地合でこの柄で固定しそうな感じです。
この仔から出た仔の柄が更に面白そう。
このパターンを繰り返せばいつかは夢が叶いそうです。
仕事をしなきゃいけないし、それに植え替え中に付き、
また飛び飛びのブログとなりそうです。
新風会にも行けず、残念無念。
あの卑弥呼を植え替えました。
当然、大きな仔は株分けです。
これはすくすく育ってくれそうです。
ところが親木は芯止まりから復活したと喜んだのも束の間、
また止まってしまいました。
でも、そのかわり新しい仔が発生しています。
相変わらず不幸を一身に背負ったような木です。
不幸といえば下に付いた小さな仔。
大仔を外す際、手が当たったのか
天葉がポロリともげてしまいました~。
ネタにしようと張り切って株分けしたのですが
救出作戦は失敗、任務不履行と相成りました。
暑い暑いといっても夜は過ごし易くなりました。
耳を澄ませばいつの間にか外は虫の音の大合唱。
これで稲刈りが始まれば
行き場を失ったイナゴが網をかいくぐって棚にやってきます。
気をつけなくては~~。
耳を澄ませばいつの間にか外は虫の音の大合唱。
これで稲刈りが始まれば
行き場を失ったイナゴが網をかいくぐって棚にやってきます。
気をつけなくては~~。
あれから2ヶ月。
黄金虫も暑さに負けずよく生育してくれました。
植え替えられてさっぱりしたと言っています。
さっぱりついでに親木の下に付いていた仔を外してみました。
まだ小さいけれど根は十分。
これくらいから育て上げるのも面白そうです。
見てると昔の購入時のワクワク感が蘇ります。
仔は出ないし(これはたまたま出ていますが・・・)
根もあまり出てくれない、花芽は付かないと
なにやら欠点だらけのようですが
それを補って余りある衣合わせの美しさが光っています。
棚に懐いてくれれば飽きない姿で楽しませてくれる品種ですね。
あれから8ヶ月。
親木の天葉は相変わらず半柄気味。
でも、この木は何度も覆輪に戻っていますから
まだ大丈夫と比較的安心しています。
なかなかかっこいい株立ちです。
あれから8ヶ月。
木勢が向上したと胸を撫でおろしたのも束の間。
今度は天葉が派手になってしまいました~。
フツフツと新たな仔も湧いて
せっかく株になりつつありますから元に戻ってほしいものです。
一方、あの時の予備(下のほうの画像)ですが
親木の天葉は紺が葉先を突き抜けなかなか覆輪が決まりません。
でも幸い仔は完全覆輪ですから生長を楽しみにしています。
それにしてもなんだか今年の三剣はイマイチです。
あれから4ヶ月。
やはり派手になると生長スピードはやや鈍り気味。
それでもまだ裏側にはしぶとく紺地が残っています。
何とか元気なうちにもう少し仔がほしいのですがそれも叶わぬ夢かも。
下から小さなが出ていますがこれは仔からのものでしょう。
気難しい品種です。
こちらの株もにぎやかながら天葉に派手なのが有ったり。
柄が崩れたら株分けが定石ですね。
お久しぶりの羆です。
春は柄が冴え過ぎてどうかなと思いましたが
今はすっかり暗んでいます。
四季それぞれ冴えたり沈んだり季節感を味わえるのが魅力です。
付いていた仔は誘惑に負けてつい外してしまいました。
元気な根で生育は大丈夫そうですが
新たに出たアタリが果たして育ってくれるかどうかです。
さて、9月になりました。
これからの仔出しが楽しみでもあり、
生育期は中終盤に向かい、寂しくもあります。
これからの仔出しが楽しみでもあり、
生育期は中終盤に向かい、寂しくもあります。
あれから1ヶ月強。
脛かじりがいない分、天葉は1枚弱の良好な生育です。
今年も残念ながら花芽が出来てしまいましたが
葉繰り増量大作戦が功を奏したのか
その花芽の右下はめでたく空き家になりました。
そろそろ仔が期待できそうです。
あとの心配はこの木が羆一代でなければ良いだけですが・・・。