あれから10ヶ月。
気が付いたら花径がだいぶ伸びていましたので
初花でもあることですし咲かせてみることに。
どんな花なのか期待していましたが
この葉芸にしては至って普通の花でした。
本体の方は仔が外されてちょっと寂しそうですが
荒ぶる姿は健在で天葉はもうすぐミズゴケにくっ付きそう。
でも、芯痛にならないだけマシとしたものですが。
あれから9ヵ月。
私と同じで凝り性な性格なのか(意味が違うかも)
やっとという感じで窮屈そうに天葉が出てきました。
葉淵と背筋にコンペが入ると成長も一苦労のようです。
久々に手に取りましたのでずいぶん成長しているように見えた仔も
画像を見比べると大した違い無し。
思わず手を貸してあげたくなったりしますが
こればかりは遠くから見守るしかありません。
あれから1作。
いかにも芯痛になりそうな雰囲気ですが
木勢があるのでしょう、力で突破しているといった感じで
ぎりぎりセーフとなっています。
葉繰りはきっちり2枚。
春に確か仔を1本外したはずですが
その面影はすっかり消えました。
まだ小さかったこの仔もたくましく育っています。
コンペが背筋に入るため独特の姿となりますが
葉淵にまで出るとさすがに姿は乱れるようです。
もう1本仔が出てました。
こんな小さなうちから背筋にコンペが見えてます。
あれから1年と4ヶ月。
2本の仔にプラスして更に仔が2本。
増えも葉繰りも順調と言いたいところですが
頭がつっかえて皺くちゃの葉になりそうなところを
ぎりぎり回避しているような感じです。
ただ新たな仔はまだ芸が甘いせいかすんなりと成長。
しかし3才仔はそろそろ怪しくなってきました。
そうは言ってもこの芸はやはり見事。
外して1本立ちにしても十分すぎる存在感です。
珍奇な芸ですから人によって好みが分かれそうとか
そのうち飽きるかもとか思っていましたが
そんなことはとうに超越していてただただ感心するのみ。
そんな凄すぎる芸ではあるのかなと思えてきました。
あれから10ヶ月。
歳月を重ねるごとに葉も積み重なり
こうして丹精が結果に現れるのは緊張感もあり嬉しさもあります。
いかにも芯痛になりそうな葉姿ですが
意外に育て易いかもと考えを改めているところです。
新葉が出てくるとき力を溜めるのか少しの間動かないように見えますので
そこでハラハラするという寸法なのでしょう。
仔も順調に育っていますし
もう1本反対側からも出てくれました。
これが大きくなる頃には見惚れるような姿になっていることかと・・・。
なんだかこの頃すっかりお気に入りになってしまいましたので
あと何鉢か棚にあってもいいかもなんて思っています。
もちろん買うなら本性品でしょうね。
セルフ実生、コピー品しか置いてない棚というのも侘しいものですからね。
あれから3ヶ月。
今年はちょっとはまともに生育したようです。
それにしても癖のある品種です。
面白いので手にとって見る機会も多く
それでだんだん愛着が湧いてくるような気もします。
仔の葉は短いながらも芯痛にならず目出度いことです。
更にもう1本出てきました。
いつ姿が乱れるのか芯痛になるのかギリギリの芸といった感じですが
少しは懐いてくれたようで嬉しいかも。
あれから1年。
左右にまともな葉が出て見る角度によってはかっこいい姿になりました。
仔も順調そうですが実はしばらくこの格好でお休みしています。
育てにくいけれどコンペが葉淵と中に入る珍芸でなかなか楽しませてくれます。
そういえばまさかセルフが出来るとは思わなかったのですが
これにも実生が出来て価格が暴落したみたいですね。
セルフか出来るかどうかは別にして種が出来る品種は
当然ながら蒔けば生えてくるのでしょう。
でも、数百万クラスの品種をやってもたぶん表には出てこないし
(恨みを買って商売できなくなるリスクあり。)
安い品種は採算が取れないので意味ないし
狙われるのは数十万クラスの品種となるのでしょう。
でも今までにない芸の品種を作出するのならまだしも
セルフをたくさん作っても蛸が自分の足を食べているようなもので・・・。
久々に湾曲葉のカテゴリーに仲間入りした武蔵です。
勢い良く伸びた天葉の付けが見えてしばらくしても
次の葉がなかなか出ずにヤキモキしていました。
芯止まりになってしまうと言う話も良く見聞きしますので・・・。
それで気にしてもしょうがないとしばらくは見ないようにしていたところ
ペロッと次の葉が覗いていました。
これで無事、芯止まりは回避。
そしてその間、力を蓄えたためかアタリまでお供に連れています。
これがまだ小さいのに親の芸に習っているのか湾曲葉風。
けなげです。
それにしてもコンペが中斑状に入る風変わりな芸ですね。