

あれから1年と7ヶ月半。
これをヤフオクで入手したのは8年ぐらい前だったと思います。
厳選して何タイプか入れた中で更に一番葉幅引き、葉肉のあるタイプだけ残しました。
それが一番良いと思ったのですが

どうも葉持ちが良くないしせっかくの仔も潰れちゃったりします。

やはり過ぎたるは及ばざるがごとしなんてフレーズはこんなことにも当てはまったり。




同じ増え木ではこれが一番力強く育っています。
コロコロというより踏ん張って頑張って生きている感じが伝わってくるようですが
やっぱり仔吹き、葉持ちは良くないようです。



ただ、微細な芸ではありますがなんと剣がダブルで出ています。

これはもしかして二重剣かな~~

それで姿とか生育面でいろいろ影響が出るのかも・・・
などと取るに足らないようなことに思いを馳せつつ
この究極

(最近、自虐ネタが多いのでたまにはハッピーエンドで終わらなくちゃ。



あれから半年。
というかその物件はお嫁に行き
棚に残しているのがこのタイプです。

軸太く、葉丈短く、いかにもずんぐりむっくり。
最近運動不足ですのでその姿は少し先の自分を見ているよう。

鈴虫剣も顕著ですしこれで葉持ちがよければ理想の姿。

幸いまだ花芽は付かず仔ばかりのようですから
またがんばって株立ちを目指します。


こちらは同じ分け株の極小木。
それでも天葉の太さにこの品種の片鱗が現れています。
ところでこれはセルフ実生ではありますが
轡虫と違う姿は大評価に値します。
たぶんいろいろなタイプがあると思われますが、
親木に近くなると小さなうちは判らなかった本来の性が見えてきます。
これは鈴虫剣を愛らしく表現していますので結構お気に入りです。
お値段に関係なく楽しめる品種かと。




あれから1年と5か月。
今年の夏は日作りしたわけではありませんが
それでも間延びすることなく愛嬌ある姿を維持しています。

しかも下葉を落とすことなく仔も更にポチポチと…。


鈴虫剣を持つ品種はいくらも無いのですが
その中でも姿かわいらしく強健でよく増える
3拍子揃った優秀な品種ではないかと思っています。

増やしたからといって儲かる品種ではないのですが
そこもまた良いところで株立ち作りに専念できるというものです。
花も見てみたいのですが今年も花芽は付いていなさそう。
その分、また仔が出てきちゃいそうです。



あれから11ヶ月。
仔出しの為に株分けしたのを再度合体させてみました。
なかなかいい感じです。

愛嬌のよさは抜群で数はたくさんあると思いますが
ひとりで楽しむにはもってこいの品種でしょう。
小苗を入手してから5,6年経ちましたがまだ花芽の来る気配もなく
この木勢を維持していればしばらくはポコポコ仔を生んでくれそう。
大株立ちでも絵になりそうな姿をしていますから楽しみです。



あれから7ヶ月。
まだ小さな株ですから1枚葉繰りしただけで結構にぎやかに見えます。
実生ですから個体差はあるのでしょうが
これは紺性がそこそこ強く葉姿は抜群。
株立ちになっても良い姿を維持できそうですから
このまま割らずに育ててみようかなと思っています。

こちらは別の木ですが太い天葉で作が乗り乗りになってきました。


こちらは天葉が出た瞬間。
先に鈴虫剣がちょこんと覗くところなど
ちょっとかわいらしすぎますね。

そういえば最近ヤフオクに出てきませんがもう売り切っちゃったのかなあ。




あの時の木と同じじゃないみたいですがいずれ入手してから4作。
だいぶ仔が出てくるようになりました。

連れの2本はこの親木から外した仔です。


外せる仔は全部外したほうが親木は太るのですが
こんなにポコポコ仔が出たら親木は太る暇がありません。

まあ、仔の出が収まるまで待つしかないのでしょう。

細い木炭に根を跨らせてミズゴケで巻いたものを3本合わせ
更に湿度保持の為木炭を3本組んで糸で巻き、鉢にスポッと入れています。
コケも生え居心地良さそうです。



あれから・・・もとい、これはお初でした。

入手したのは2年前。
それまでこの手の芸の木はとても高価でしたから
ようやく庶民的な値段で出たと何本か入れてみました。

でも、時の移り変わりは早いもので
今は株分けしても元が取れるかどうかは微妙です。

それはともかく木を太らせたいと外せる仔は全部外して育てています。
しかし、その目的とはうらはらに木は太らず
すぐに新たな仔を付けるところなど、さすがは実生です。
それでも丸い葉にグイッと突き出た鈴虫剣はお見事。

どうです、これが数千円なら誰でも思わず入手してみたくなろうというものです。
って、一応手元にありますが~。
