あれから2年と4ヵ月。
昨日の翁繋がりということで翁獅子です。
仔を外して振出しに戻っていましたが
その後また2本仔を生んでくれたようです。
外した仔も含めて眺めていますと
曙柄芸とはいえその柄は葉裏まで白く透けるもの
浪速獅子白中と大して変わらないような冴えの悪いものなど
同じ品種でも松竹梅があるようです。
お値段は多分全部一緒で梅価格。
冴えの悪い木から飛び切りの柄は出ないと思いますので
今は選ぶ楽しみがありますね。
あれから1年と4か月。
どこが正面かわからなくなりましたので
とりあえず3方面から撮ってみました。
仔は細長いのが出たり
短くなったり
凝ってまた伸び出したりと変幻自在。
一旦、懲り気味になってまた伸び出す木から仔が良く出るようですね。
全部の葉が曙柄芸で決まっていますので
つい、この品種はこんなものかと思っちゃいますが
実はそんなに固定性は高いものではないのかもしれません。
これしかないので良くはわかりませんが・・・。
葉はあっちへ撚れたりこっちに捩じれたりと
よく数えなきゃ何本立ちかわからないほどですが
そんなのでも集まれば妙にしっくりくる株になりますから不思議なものです。
あれから1年。
やはり今年の春は暖かかったのか立ち上がりは早いようです。
昨年の仔は結構な生育振り。
1作で割れるような葉繰りです。
それだけ親木に力があるということなのでしょうか。
が、以前の仔は芯が引っかかったのか芯痛気味で
変なところからようやく出てきたところです。
そういえば親木も芯痛気味からまた復活といった消長を繰り返しています。
気を取り直してもう1個付いたアタリは
かつて無いまぶしいほどに輝く白柄。
大きく育ったらさぞきれいなことと思います。
ルビー根は一過性ではなく毎年のように出てくるようです。
狂い葉、曙芸、ルビー根と芸達者なのですが
品数が多いのか乗ってくる方が居ないのか
人気の無い不思議な品種ではあります。
あれから半年。
ふと見てみたら昨年の仔が一本枯れ落ちていました。
水をやって温度も入れているのに置き場所が陰になる所だったためでしょう。
慌てて日の当たる所に移動させましたが時すでにお寿司。
鉢数が多いせいで全部を理想の環境に置けないのがつらいところです。
もう一本の仔も稚葉が枯れ込んで危ないところでした。
こっちはパイナップル芽気味に出ていますので力が付けば面白そう。
残ったのは幸いでした。
ところで更にふと見たら今年の根はルビー根。
昨年は泥根でまあそうだろうと思っていたところ再度復活です。
さすが変幻自在な品種ではあります。
大きな仔は潰れることなくもう一作で外せそう。
浪花獅子系には千代田獅子、白翁獅子などもあり
コレクションに欲しいとも思うのですが
人気が出ないと世には出てこないのかもしれませんね。
あれから8ヶ月。
一作くらいじゃそんなに代わり映えしないと思いきや
なんと今年も仔が当たっています。
しかも2本。
こっちはさっぱり本葉の出ない何やらめんどくさそうな仔。
もともと獅子葉なのに更にパイナップル芽なのでしょうか。
それでも柄はしっかりと入っています。
こっちは普通に獅子葉っぽい感じ。
親木はラジオ体操でもしているような姿してますが
こうして柄のある仔が着々と増えてくれれば文句なしです。
あれから9ヶ月。
獅子葉ゆえにバラバラの葉姿ではありますが
妙にバランスが取れて突然かっこ良く見えることもあって
それがこの種の魅力となっています。
一見、株立ち風の素立ちでしたがついに仔が付きました。
その仔も親木と同様の柄でまずはめでたしめでたしです。
母種の浪速獅子でも滅多に花芽は付きませんから
アタリはたくさんあると思われます。
木勢を良くして株にしドンピシャリの姿・・・
いわゆるピークパフォーマンス(オリンピックで使ってました。)まで持っていけたらと思っています。
ところで昨年同様ルビー根は継続するのでしょうか。
継続したら獅子葉、柄と相まって夢の3芸品。
値段は安いし楽しむにはもってこいの品種ではあります。
あれから半年。
にぎやかそうに見えますがまだ1本立ちです。
と言っても入れて1年経っていませんから
そんなに急に仔は出ないとしたものでしょう。
それよりも意外だったのはルビー根。
じぇじぇじぇ~。
結構芸達者なんですね。
ルビー根が出るということはちょっと弱い品種かもしれないと気を引き締める自分でした。
今年の7月頃入手した翁獅子です。
獅子葉で葉がバラバラですから株立ちのようにも見えますが1本立ち。
柄の揃った株になればさぞ賑やかなことでしょう。
じっくりと力を付けながら育ててみたいと思っています。
浪速獅子には白縞、黄縞、散り斑の千代田獅子など
派生品種が結構あって集めてみるのも面白そうですが
ほとんど目にする機会が無くて残念です。
あまりにも安くなって持っている方が出さないのかも?
そういえば昔はこんな獅子葉や鈴虫剣、熨斗葉、甲龍、鑢葉など
風変わりな木に夢中になったものでしたが今は人気の圏外になってしまいました。
それでもそんなに作に力を入れなくても絶種にしないよう維持したいと思っています。
実生家の方々も豆葉に柄を乗せるだけでなく
たとえば甲龍の覆輪など作っていただければ
これはぜひ手元に置いて育ててみたいと思ったりします。
でもその道のりは遠いんでしょうね。