あれから2年半。
下の方の画像の株です。
その昔(20年ほど前)宝錦の実生として入手。
葉姿、葉艶の具合などは宝錦とよく似ていましたが
柄が乳白色でしたので極安易に白宝錦(はくほうにしき)と名付け
その覆輪なので白宝殿(はくほうでん)として今に至ります。
性質は強健でいまだに花芽が付き難くその分仔出しは抜群です。
10年も割らずに育てれば大会展示クラスの大株になってくれそうです。
最初は縞品種だったのですが覆輪になりたがる性質があるようで
別株ですが何れ全部が覆輪になってしまいそうな勢いです。
唯一、中縞系が縞を維持してくれそう。
縞ったと思ってからでは遅いので縞も大事に縞しょうね。
もうすぐ12月ですが霜は降りるし小雪も舞って既にこちらは初冬の装いです。
暖かかった数日前に今年最後の水やりしましたが鉢はまだ湿ったまま・・・。
これが乾いたら風蘭も来年春まで冬眠となります。
またしばらくネタ不足が続きそう。
暖かかった数日前に今年最後の水やりしましたが鉢はまだ湿ったまま・・・。
これが乾いたら風蘭も来年春まで冬眠となります。
またしばらくネタ不足が続きそう。
さて、白宝殿はあれから一作。
この品種は木勢と芸の固定性と繁殖力がすこぶる良いようで
仔を外せば親木にすぐアタリが来てくれます。
という事で外せる仔は全部外してみました。
でも一鉢ぐらいは株立ちをと思いつつ
こちらも3本外してしまったようです。
昔、宝錦実生から出た乳白色の縞から変化したもので
ボリューム感のある葉姿で葉艶もあり
一鉢でも棚がパッと明るくなります。
そしてこれが一枠10鉢揃えば異様な雰囲気となり
かなりの満足感を得ることができます。
とはいえ今どき宝錦、実生というキーワードが重なれば
それだけで誰も欲しくなくなるはず。
自分だけのお気に入りとして仕舞っておきましょう。
あれから1作。
宝錦実生の白口の縞ということで入手。
その縞から出た覆輪です。
葉肉を盛るためかややコンパクトにまとまり姿勢も良く
それにいまだに仔出し抜群の品種です。
花芽予定位置から予定通り仔が出ました。
そして派手仔はほとんど出ないようです。
別鉢ですがこちらも異常な繁殖振り。
縞から変わったばかりの覆輪でここまで安定感のある木は滅多にあるものじゃありません。
歴史を別にすれば富貴殿並の品格が備わった品種と思っていますが
増殖力がハンパないので先の先では御城覆輪並みのお値段で落ち着きそうかも。
あれから2年。
これは10年以上前に宝錦実生ということで入手しました。
葉幅引き、葉肉厚く、葉艶良く、姿も凛としていて宝錦とよく似ています。
違いは斑の色。
目にも優しい乳白色の色合いは気持ちをほのぼのとさせてくれます。
お気に入りは増やさなくちゃ・・・ということで
そこそこの株立ちだったのですが株分けしてみました。
もう花芽が付くお年頃なのですがまだ木は若々しく上の方から仔が出てきます。
古根は丈夫ですし葉焼けすることもなく
柄の固定性も良さげですからまたすぐに株立ちになってくれそう。
特別尖がった特徴は無いもののすべての面でバランスが取れている感じです。
それに買値も安かったのでこれからは楽しんだだけお得。
もう何も言うことがありませんです。
あれから1作。
葉丈はこれぐらいで落ち着いたようですが
数えてみたら葉繰りは3枚。
どうりでボリューム感が増しているわけです。
親木の下の縞葉もあと何作かできれいに無くなりそう。
それにしても縞から覆輪へと変化したばかりなのに
この固定性の良さは特筆もの。
親仔ともに今までユウレイを出すことなく完全覆輪で完成しています。
宝覆輪や金甲覆輪、富士覆輪など昔の名品でもこんなケースはあまりないかも。
最も最初にポポポンと仔が出たっきりですから運だけなのかもしれません。
それで確かめるべく次の仔出しを待っているのですが
ようやく親木から出てきたようです。
でも、これが派手仔だったらどうしましょう。
なかったことにするにも、もう証拠画像が出ちゃってますからね~。
とまれ、安い木ではありますがいわゆる希少品種にも劣らない
気品にあふれた端正な葉姿と斑色を兼ね備えた銘品ではないかと思ったりしています。
まあ、簡単に言えば宝覆輪の斑色が乳白色に変わっただけなんですけどね。
でも、それで雰囲気が激変するところなど、面白いと思っています。
あれから半年。
その昔、宝錦実生ということで入手しました。
フラスコの中で生まれてからまだ15年ほどかと思います。
若木の常として仔出しが非常に良かったのですが
最近はほぼ親木の姿になったのか増えも普通になりました。
この株も昨年は仔出しゼロ。
しかし葉繰り良く、花芽もそれほど付いていないようなので
今年はポコポコ生んでくれそうと予想しています。
それにしてもここまで出世するとは想定外でした。
親仔ともにやや後冴えの乳白深覆輪で完全固定し
しっとりとした日本の風蘭らしい姿と相まって心を和ませます。
飛び抜けて目立つ特徴こそありませんが
全体の絶妙なバランスが大事と教えてくれる木ではあります。
ただ、既存の埋もれてしまった品種郡の中にも意外にたくさんありますので
そんな手持ちの木にも作を掛けて光らせてみたいというのが今後の目標です。
なにせ、手を掛けられなかったりで持ち崩しの木がかなり目に付きますので。
これから3年ぐらいでそれを解消できれば良いのですが。
あれから1年と9ヶ月。
生育は穏やかで2年近く経っていますが仔も3本のままでした。
それでも覆輪は狂い無く継続しています。
花芽が付きまくりましたのでたぶんこれで姿は完成。
私の棚ではこのままの姿で葉を重ねていくと思います。
その姿はそれほど自己主張はしませんがたおやかでしっとり、
色白の秋田美人のような風情があります。
決して金髪の西洋美人というイメージではないですね。
そうだ、次からは名前を秋田美人にしようかな。
ちょっとマイナーなネーミングですが・・・。
あれから5ヶ月。
天葉がいきなり覆輪で出ましたが次の天葉も白覆輪。
こんなに順調に事が運ぶとは思いませんでした。
これほど覆輪に成りたがるということは仔も含めて先々も安定度は抜群でしょう。
これで心置きなくカテゴリーを覆輪に置き変え
新たに白宝殿という名前を付けてみました。
まだ実生間もない若い木ですから花芽を付けるのも忘れてどんどん増えてくれるでしょう。
もう少し葉幅引いて葉を重ねるようになるのはまだ先の話かも
あれから(下の画像)1作半。
宝錦の実生ということで入手しましたが
柄が天葉から下葉まで乳白色で
一応、白宝錦と名前を付けています。
でも、白鳳錦なんていうのもあった様な気がしますから
いずれ別の名前を考えなくては。
これも株分けしてみましたが
なんとびっくり、親木に覆輪の仔が3本付いてきました。
その親木も天葉で覆輪に変わり
早晩、覆輪の株立ちが完成しそうです。
昔の宝錦の相場ならともかく
今では二昔前の金華山や朝日殿実生のようなもので
何で蒔くの?といった感じではありますが
それでもヤフオクで安く入手した割にはアタリの木だったかも。
縞のほうもこれはこれでかなりの上柄、魅力的です。
ところでこんなのがいくら巷に溢れているのかはわかりませんが
私の場合、これを見ていると縞物品種を買い集める気力が
だんだん失せていきますから困ったものです。