あれから5ヶ月。
ルビー根もたくさん出て生育はきわめて順調。
・・・のように見えますが親にも仔にも孫仔にも花芽ばかりで
どうもこれ以上の仔出しはしばらく望めそうにありません。
特に孫仔はせっかくパイナップル芽で出たのに
空き家はすべて花芽で潰れてしまいそう。
これではもったいなさ過ぎるということでお決まりの株分けです。
親木はこれ以上ないすっきりした姿に・・・。
でも仔付きですからそれほど寂しさは感じませんです。
一方、こちらの仔は少し寂しげ。
早々に仔を生んでほしいものです。
また、これから外した孫仔はそれぞれ根も十分で
作落ちせずにすくすく育ってくれると思います。
それにしても今までけっこう増えましたが出る仔はすべて本芸品。
現品でも親から孫まで三代続けて柄狂いがないという
建国殿羆では滅多にない凄まじい毛並みの良さ、極上の鉄板系です。
これから増えた仔がどうなるかはわかりませんが
もし万が一にも青の仔が出るとしたらそのつまらなさを味わうべく
もう少し追っかけてみたい系統ではあります。
(安くは売らないという意味です・・・)
あれから8年。
上から3枚目の画像の木です。
株分けはしていませんがそんなに手入れもしませんから
8年経過しても増えはこれぐらいです。
それでも今年は花がたくさん咲きそうなので植え替えることに。
一応、ミズゴケで巻いてみました。
一番手前の木が元親。
何年経ってもこちら側へは1本も仔が出ず見事な絶壁です。
まあ、絶壁でももっと長く育てていれば見応えある姿になりそうかも。
特徴としては金孔雀のような乗斑を伴い
確か雷鳴という名が付いていたような気がします。
あれから3週間。
軸を捻るのですからどうかなと思ったのですが
竹串を外してみたところ、どうやら矯正しているようです。
気休めみたいなものですがなかなかいい感じ。
そういえば今は花の真っ盛りで棚に居ると香りがぷんぷん漂っています。
あれから1年。
それにしても長らく育ててきて花を咲かせたことのは一度きり。
それがなんということでしょう。
今年は続々と花芽を上げています。
確か羅紗地の可憐な花だったと記憶。
また来年咲くとは限りませんからじっくり眺めたいと思っています。
あれから半年。
そういえば入手した時は立ち葉な姿でしたが
1作半で寝てしまいました。
姿が締まった(縮んだ)り葉肉が厚くなったせいかも。
まあ、姿はともかくこの木の柄性は抜群です。
親木は地味柄に見えますが、軸を見ると細縞が櫛目に入っていて
3本の仔全部柄が良いのはそのせいでしょう。
今後はもうちょい大きめに育てたり覆輪の仔を出したりと楽しみ多く
コスパの良さそうな木ではあります。
あれから1年ちょっと。
姿はほとんど変わりませんが派手仔が何本か出て毟っています。
全体的に派手柄方向に進み出すと出る仔はユウレイばかり。
嫌になります。
頼みの綱は真ん中の仔ですがどうなることやら。
元々は軸を黒く染め墨を流す木でしたが
派手柄で葉落ちが早いと軸を染める暇がなく
また、柄が多いと墨は目立たなくなるようです。
でも柄が無いと特徴は墨だけですからなんとも微妙な品種ではあります。
あれから9ヶ月。
親木の覆輪は時折崩れることもありましたが
最近は安定してきたようです。
でも出た仔でまともなのは1本も無し。
邪魔くさいからと外せば作落ちして
これぐらいになるまででもしばらく時間が掛かります。
そんなこんなでこの品種との付き合いが30数年ですから
よくまあ飽きずにといった感じです。
御城のようにバンバン増えないところがミソなのでしょう。
もっとも縞物実生が出始めた初期の頃、
たぶん最初に価格暴落の憂き目に会ったのがこの品種です。
そんな浮き沈みに耐えて本性品を維持してきたというところが
ちょっとした自己満足かもしれません。
国輝殿は金広錦が覆輪に変化したものです。
たぶん、御旗や宝、金甲、富士、大洞丸など
縞から変わった覆輪の中では一番数が少ないのではと思います。
それだけ派手になって駄目になるパターンが多いのでしょう。
でも、ウチの金広錦からは出たことないし
一生に一度くらいは手元に置いて育ててみたいと昨年入手してみました。
力感溢れる葉姿はなかなかのものですが
縞から変わったばかりですし覆輪の中にある紺地がいかにも細く
先々駄目になる条件がばっちり揃っています。
これで縞の下葉が全部落ちるくらい歳月を重ねても
覆輪を維持していたら運が良すぎるというものですが
果たしてどうなるか、乞うご期待といったところです。
あれから1作。
よく見るとそれなりの上柄が5,6本入っています。
それだけでも何とかしなきゃという動機になろうというものですが
ことしは花芽さえ摘むのを忘れてしまいました。
まあ、たまには満開を楽しむのも良いかも。
木炭植えだと植え替えなどの手間が掛からず
何とかしなくてもとりあえず大丈夫ですから
その分、気にしなくなるのが玉に瑕かもしれません。
あれから3ヶ月。
当然ながらミズゴケ植えに戻しても普通に育っています。
アンコは木炭のままですから乾きがよく
ほぼ毎日の水遣りでもミズゴケの汚れ具合はこの程度。
以前だったらそろそろ夏の植え替えをなんて考える時期ですが
来春までその必要はなさそうです。
もしかしたら3年ぐらいは大丈夫かも。
ところでこの株の親木は派手にならず、ずっと最上柄を続けてくれていたのですが
最近ちょっと派手になってきました。
色的には華やかですが株としての盛りは過ぎつつあるのかもしれません。
というか、締まった姿を維持している間は大丈夫で
木勢が付いて大きくなったらハデになるとは株立ち作りも難儀なものです。
あれから2ヶ月。
まずは良好な葉繰りです。
こんな派手柄でも年3枚は行けそうかも。
そういえば昨年の今頃はまだ親木に付いていたのに
もうすっかり独り立ち、一人前の顔をしています。
それほど下葉を落とす木でもなさそうですから
数年後には更に良い姿になってくれそう。
株分けしようかなとも思いましたが
このままでブログネタや展示会用にすれば面白そうです。
綺麗なルビー根は止まりそうで止まらずまだ伸び続けています。
あれから9ヶ月。
今年は勢いが付いたと見るべきかそれとも間延びしたのか
親仔とも天葉がいつもより長く伸びて来ました。
リキダス効いたのかも
それに昔はもっと後冴え気味の柄でしたが最近は綺麗に冴えています。
木が変わったのか棚環境のせいなのか。
たぶん明るいところで育てているせいかも知れません。
その勢いついでか芯痛になっていた仔にも新たな天葉が・・・。
でも、派手すぎて無駄骨かも~。
ふと見ると仔に付いた孫仔のほうにも似たような柄が・・・
しかし前例を踏まえるとそれほど期待できないかもしれません。
・・・なんて無粋なことは言わず今度こそと素直にハァハァしなくちゃ。
あれから9ヶ月。
今年はやけにあちこちの鉢に花芽が目立ちます。
一応、仔出しが促されればと昨年は活力剤や液肥などを
とっかえひっかえ与えてみたのですが
どうやら回りまわって花芽に効いた模様です。
何が効いて花芽になったのかはさっぱりわかりませんが・・・。
普通は花の咲き難い鈴虫も今年も目いっぱい花芽が伸びてきました。
咲けば弁先をほんのり紅に染める上品な花ではあります。
あれから18日。
いつもと違って付いた花芽を豪勢にそのまま伸ばしています。
今まではこれが6月かというほど暑い日々ではありましたが
これからしばらくは梅雨らしく涼しい日が続きそう。
もし涼しければという条件付きであっても、それで咲いてくれるならば
こちらでは毎年花を楽しめそうです。
といってもそろそろ仔出しのほうに舵を切らなければとも思っています。
花も団子もという訳にはいきませんから。
結果、失敗したのもあれば
成功したのもあります。
戦前は日本石楠花の斑入りも古典園芸の一角を占める人気品でしたが
今はたぶんコレクターは皆無でしょう。
こんなのを足掛かりにちょっと盛り上がってくれればなんて考えたりしています。
とはいえこんな風にその気になれば接木でいくらでも増やせますから
金銭的には魅力無しなのでしょう。