あれから5ヶ月弱。
入れてからまだ一作目ですし柄も多いし
それに小さな木ですからしょうがないのですが
木勢はこれからといったところです。
面白いと思っていた仔の柄は晴れてみると単なる派手柄。
本性なら育つのですがこれは微妙なところです。
この仔は太公望らしい柄かも。
もう1本は青に近い柄。
たぶん実生だろうということでタイトルもそうしてみました。
でも柄的には本性品以上に進化した珍しいケースかも。
大きくなったらかなり見栄えがよくなりそうな木ですが果たして葉幅引くかどうかです。
あれから1年半。
ほぼ2作です。
年寄りばかりで若手がいない限界集落みたいな株と思っていたのですが
そうでも無さそうです。
今年はこんな感じに上の方から仔が3つ、4つ出てきました。
見るとまだ未分化の花芽も動き出しています。
力が蓄えられるまでじっと待っていると
堪らずこんなところからこぼれ出てくるのでしょう。
おしっこ我慢してても出る場所は決まっているのと同じことかも・・・ん
とまれ、これから数年で空いた空間を埋め賑やかな株になってくれそう。
今の時期、覆輪部分に入る紅隈はまだそれほど鮮明ではありませんが
春先にかけての休眠中、鮮やかさが増してきます。
ところで思い起こせば今年は良く乾きましたので毎日のように水やりしてました。
こんな植え方ですからいくら水をやっての大丈夫なのですが
その水には当然、木酢や極薄い液肥などが混じっています。
それで特に力が付いたものと思われます。
そんな夏も過ぎ去り、この頃は毎日お天気が優れません。
夜、蘭舎に暖房を入れても日中その温度のままです。
これではこれから生育してもたかが知れていますから
そろそろ水も切り冬眠態勢に入ろうかと思っています。
11月末まで生育してくれたらなんて思っていたのですが
無理をさせないほうが良さそうです。
話し変わってまた宣伝しちゃいます~
前回は多大なご声援を頂きましてありがとうございました。
あの時の木と同じじゃないみたいですがいずれ入手してから4作。
だいぶ仔が出てくるようになりました。
連れの2本はこの親木から外した仔です。
外せる仔は全部外したほうが親木は太るのですが
こんなにポコポコ仔が出たら親木は太る暇がありません。
まあ、仔の出が収まるまで待つしかないのでしょう。
細い木炭に根を跨らせてミズゴケで巻いたものを3本合わせ
更に湿度保持の為木炭を3本組んで糸で巻き、鉢にスポッと入れています。
コケも生え居心地良さそうです。
あれから1作。
白軸で白い根を出す品種です。
こちらの葉繰りは2枚と少し。
ただ、仔はたくさん出てくれました。
姿が整ってきましたのでこちらも楽しみ。
このまま大株にして白く透き通った根を存分に楽しみたいものです。
ところで入手した当時こんなラベルが付いていました。
奄美珊瑚とも呼ばれているんですね。
それにしてもラベルは20年も経とうという古さ。
もし新品のラベルに書いていたならこの品種は相当以前から在ったのかも。
どんな経緯で生まれたのか不明ですが知りたいような気もします。
あれから1作。
葉繰りは2枚でした。
奄美という割には葉繰り少ないかも。
仔は3年前に3本出たっ切りでその後音沙汰なし。
なんとなくボウランとの交配種のような雰囲気ですが
花はしかるべき時期に普通の白花が咲きました。
有りそうで無い不思議な姿の品種です。
これで冴えたピンク根も楽しめますし
ようやく姿も整ってきましたから来年以降は結構楽しめそうです。
あれから1作。
姿はほとんど変わりなく変わったことといえば炭植えにしたことくらい。
無事活着し、これからは手間要らずで育てることが出来ます。
風蘭のほうはどうか知りませんがこちらはご機嫌。
写真を撮る時ぐらいはとじっくり観察してみたら
ちょっと大きくなる木と詰んでいる木が混在しています。
詰んで小さくなった木を取り出せば何やら別品種のよう。
なんとなく怪しげな所が面白いかも。
ところで話し変わって久々に出品してみました。
よ・ろ・し・く~
なんかこんなのが好きで今年の5月にヤフオクで入手。
針鼠と名前を付けてみました。
三重県産とのことです。
果たして萩宝扇とタイマンを張れるのか見守っていましたが
天葉はちょっと長くなり葉幅も引いてきました。
普通は木勢が付いたと喜ぶべきなのでしょうけど・・・。
でも、萩宝扇と違った力強さがあり、なかなかの雰囲気は持っています。
これで春先、奄美と同じ時期に根が伸びてこなければ一安心なのですが。
根っこの都合で斜めに植わってしまいました。
あれから2ヶ月。
仔は3枚葉繰りしてアタリも大きく育ってきました。
そして更にもう一個アタリが付いています。
元親は空き家だらけなのにこの仔は一つも空き家を作らずに
次から次へと仔を出してきます。
このラッキーがいつまでも続いて欲しいものですが果たして・・・。
それにしても去年の今頃はこんな感じでしたからすごい様変わりではあります。
もしかしたら来年の今頃は仔に仔を生じて収拾が付かないほど増えているかも・・・なんて。
元親のほうは途中から根が出たりして姿が乱れてしまいましたが
こんな仔を出してくれるんだったらそれが何か?といった感じです。
やはり葉数の多い力のある元親様々ですね。
鳳凰殿
2012年10月24日 | 虎
その昔、初心者だった頃に買い求め、えらく気に入っていたのですが
いつしか棚から無くなっていました。
時折思い出しては懐かしんでいたのですが
いざ欲しいとなってもこれがなかなか無いんです。
名前はドンピシャ、芸も素晴らしいのですがいかんせん裾物扱い。
忘れ去られた品種です。
それを今年ヤフオクで見つけて無事落札。
前の方は肥料少なく丁寧に育てゆっくりゆっくり株立ちにされたご様子。
このぐらいの株だと葉幅引いたら返っていやらしさが目に付くかもしれません。
昔は燻し銀の味わいがあるといわれていましたが
天葉白く出てその柄が暗みゆく少しの間ふっと紅が乗る・・・
確かに味のある柄です。
と、そういえば風蘭の写真以外ほとんど撮ることはありませんので
たまには動きのあるものをと、自分の身代わりになっているネコの写真です。
カメラに警戒しつつ近づき
何かな?と見上げ
もっと近づき・・・
レンズを舐めちゃだめですよ~
それでもやはり後ろの空きダンボール箱が風蘭しています~
あれから4ヶ月。
2枚ほど葉繰りしているようです。
とはいってもこんな株ですから姿に変化はありませんが
変わりないことが一番の幸せです。
この株は木炭、竹炭植えで2作、すっかり板に付いてきた感じです。
もう植え替えの気苦労や根痛みの心配をせずにこのまま数十年棚に置いて置けそうな気がしています。
ところで写真は照明の向きを変えたりフラッシュの角度を変えたりして
一鉢に付き数十枚撮り、それも手間ですが更にその選別には一苦労。
だんだんどれが良いのか判らなくなってなってきましたのでとりあえず最終選考に残った正面3枚してみました。
せっかくよく撮れたのに捨てるのもったいなくって。
あれから3ヶ月。
葉繰りは1枚でした。
もっと柄が派手なら言い訳も立ちますが
その柄のほうはだんだん地味になってきているし
葉繰りがイマイチなのは単に作が思わしくないせいかもしれません。
それにしても元々がこんな品種なのか
それともお里が1本縞程度の木だったためなのか分かりませんが
心配するほど派手な木がよくこんな地味柄になってくれるものです。
こうなったら仔出しでがんばって派手柄の仔を取らなきゃだめなのかも。
その外した1番仔はというと・・・
ちょっと天葉で紺地が増えてきた感じ。
まあ、紺地がなきゃ生きていけませんから
これぐらいでちょうど良いのかもしれませんが
これもだんだん地味柄に進みそうな予感がしてきます。
パイナップル芽でもあることだし白柄が絶える前に派手仔をたくさん出したいものです。
あれから2ヶ月。
葉繰りは1枚。
もう生育は終わりつつありますから春から葉が2枚出たことになります。
もっとも小さな木で短い葉ですからすからそんなに威張れたものではありませんが
今年の天葉2枚は生き生きしていて、これでようやく早割りした後悔の念は解消されました。
生意気にも花芽らしきものがポツポツ出来たりしますが
これからは失敗は成功の元というくらい仔が出てほしいものです。
ところで夏に膨らんだアタリですが写真を撮ってみると何やら怪しい柄です。
この親木からこんな柄の仔が出るとは想像の域を超えていますが
果たして紺覆輪中透けで固定したまま成長するのか
それとも残念ながら・・・となるのかじっくり見守りたいと思います。
そういえば昔、この木はこんな柄で出てこんなに小さな時に親から外したのでした。
今から思えば良くぞまあと言う感じで寒気がします。
枯れずに育ってくれて何よりでした。
あれから4ヶ月。
無芸の仔の葉繰りはそれなりで
半羅紗になった親木もそこそこの生育です。
それに引き換えこの仔はいつも現状維持といった感じ。
しかし親木に付いているからまだこれで済んでいるのであって
外れたら枯れるかもしれません。
それでもこんな芸をする木は数あれど、これほど寸詰まりになった
ころころとしたかわいい木は滅多に無いかも。
さすが台が豆葉というだけの価値はあります。
最も金銭的な価値は多分たかが知れていて
自分で手にとって眺める時の観賞価値というだけ意味ですが。
あれから2年。
伸びてたのが縮んでまた伸びる~てな具合で
小さな木を入手後4年、ようやく棚に馴染んできました。
もっとも花物は花を咲かせなければと律儀に毎年楽しんでいますから
仔は最初に頃に出たっ切りです。
その仔はというと天葉が最上柄で出ています。
これはもったいなかったかも。
赤花といってもそこら中に咲く実生木と同じ花ですから
来年からは花芽を外してしっかり増やすことにしましょう。
現状でも愁いのあるしっとりした斑色はなかなかなものですが
富貴蘭讃歌さんの木は金兜以上に冴えているとのこと。
こちらにも挑戦してみることにします。
(富貴蘭讃歌さんへ挑戦するという意味ではありませんので~)
あれから3ヶ月。
仔を外してからこうなったのかこうなったから外したのか記憶が定かではありませんが
ともかく惨めな姿となっています。
柄の派手な葉は焼け落ちますからどうしようもないのですが
天葉は紺地を戻してきていますのでまだ望みは無きにしもあらずかも。
しかし、時間が掛かりそう。
それにしても葉が落ちるとアタリまで枯れてしまうんですね。
一方、外した仔のほうは下葉を落としたものの今の所柄は安定。
ただアタリはご覧の通りになり、やはり気難しさは変わりません。
ところでこちらの木。
痛み無く無事夏を越してくれました。
天葉は柄に薄緑の雲を浮かべ徐々に晴れていきますがその移ろう様子など美しさは格別。
仔は地味な三光中斑で出ていますから覆輪の性も良さそうです。
縞から変わった覆輪は普通は大覆輪で、三光中斑で出るものはほとんどありません。
もちろん、伯青龍から出る覆輪もほとんどは大覆輪。
その為、剣龍と名の付く木はそれなりにあってもまずは長く持たないのでしょう。
でも、完成形は同じように見えても元が三光中斑なら話は別。
当然、斑の構造が違いますから力強さもあり、それほど痛い目にあわずに末永く楽しめそうです。
ただ伯青龍をたくさん育てていても偶然に偶然を重ねなければ巡り合わないとしたもので
こんな木が棚にある幸せを噛み締めているところです。
なにしろその美しさ、気高さは棚の中でトップクラスですから。
三光中斑系ともなるとまず、お金では買えない木です。