羆A
2024年05月31日 | 羆
あれから1年弱。
本芸の仔が2本も出てこれは順風満帆な人生かなと思った時期もありました。
しか~し、昨年夏の猛暑な日を境に仔の生育はピタリと止まり
冬にかけて紙のように薄くなった葉は黒ずんで枯れかけているではありませんか。
これはしくじったかもと涙で枕を濡らす日々が続きましたが
春の訪れと共に復活したようです。
今年の夏は猛暑が続きませんようにっ
あれから2年10ヶ月。
というか良く株分けしたりどっかへ行ったりしていますので
どれだったかと見比べてみましたら一番下の木が該当しました。
下葉の附け付近に付いた葉癖が良い目印になっています。
画像は撮っとくものですね。
それにしても結構な成育振りです。
その時に出た仔はもう少しで外し頃となりますし
昨年も1本出て
更に今年出た仔はなんと久々に見るパイナップル芽。
このまま勢いが止まらなければ結構な芽数を得ることができるでしょう。
中透けのような柄も見えることですし楽しみです。
パイナップル芽と言えばこんな古木からも出てきました。
本来花芽だったものが途中で気が変わって仔芽になったというやつです。
この芽は花茎が伸びるように勢い良く成長しますし
稚葉もたくさん付き、それぞれにアタリがありますから
この芽が生長した暁には何本もの仔が生まれてくるのです。
昨年の肥培の成果が文字通り今芽吹いてきたといったところでしょうか。
あれから1年と3ヶ月。
仔が外れて1本立ちになりました。
と思いきや直ぐに次の仔が・・・。
でも、これは派手な仔ですから駄目でしょう。
ルビー根しか出ない品種ですが
ユウレイ木には泥根が出る訳の分からない品種です。
泥根しか出なくても外せば枯れるんですよね。
昨年株分けしたほうの木です。
深覆輪に南海雪虎的な表裏に透ける虎斑を現します。
普通の木なら斑が多すぎて枯れそうですが
そこは丈夫で強健な建国系の為せる業なのでしょう。
もう一鉢もきわめて順調です。
何しろ10年近く前の割り仔からの付き合いですから愛着もひとしお。
たぶん、日本にこれだけしかありませんので大事に育てたいと思っています。
先日、強風で剥がれた熱線カットのポリカ波板を張り替えました。
10尺が10枚で間に合うかと思っていたのですが
必要枚数は11枚で足りない分は近くのホームセンターで買って間に合わせました。
これは熱線カットじゃありませんが端っこのほうですから大丈夫でしょう。
今回は15年で劣化してバリバリ割れるようになりましたが
また10数年後に張り替えるとして、私の年齢は80を超えていますから
もう自力での作業は無理でしょう。
もっともその時には下の複層パネルや垂木、壁の部分まで交換となるでしょうから
大工さんの力が必要となります。
しかし果たしてそこから先何年風蘭を栽培できるのか
ちょっと楽しみだったりします。
今のところ、まだ興味は尽きませんので認知症にでもならない限りは大丈夫かと思いますが・・・。
ヤフオクに少し出品してみました。
ご覧いただければ嬉しいです。
あれから10ヶ月。
昨年、花芽予定位置から出た仔はその後勢いを増し、
早くの1人前になろうかといったところです。
柄はもちろん、どちらも親木と同じ本芸しています。
ただ、柄の冴え方がイマイチ物足りません。
風蘭的には勢いが出るちょうど良い日加減かもしれませんが
もっと黄色な柄になったほうが見た目綺麗です。
秋にはそんな柄で紹介できればと思っています。
あれから1年と3ヶ月。
今までは葉繰り中心でしたが葉数を増して力が蓄えられたのか
急に大きくなってきました。
最初の仔こそ青でしたが次の仔は本芸しそう。
でもその次の仔にはまた柄がなさそう。
10割建国殿のようにうまくはいきませんね。
あれから2年。
長らくが途絶えていましたが、その間親木はだんだん生気を無くし
ついには枯れてしまいました。
2本付いていた仔も道連れです。
幸い、大仔は外していて助かりました。
ある程度長いスパンで見た場合、
紺地があって泥根が出ていなければ結構ヤバい品種かなと思ったり。
その点、この木はまだしばらくは大丈夫そうです。
特にこの仔は紺地に僅かばかりの白縞でまさに希望の星と言えましょう。
あれから9ヶ月。
いつ青くなるのか冷や冷やものですが
今のところ縞物としては派手過ぎるくらいの最上柄が続いています。
下葉のほうまで柄が残るタイプですからなかなか木勢は上がりませんが
あと何枚か葉重ねしてくれれば機嫌良くなってくれると思っています。
こちらも天葉が真っ白で上から4枚ぐらい柄が残る木ですが
紺の戻った葉が増えたことで調子良くなってきました。
仔の天葉はピーッと伸びてきましたし
その下に埋もれ芽があったのかそちらも動き出してきました。
今まではなかなか大きくならずやきもきし通しでしたが
これからは楽しい時間だけが訪れそうです。
あれから11ヶ月。
昨年夏の極暑の折、中間の葉が黄ばんできましたので
根でも傷んだのかと慌てて鉢を開けました。
幸い、根に異常は無かったのですが物のついでに仔を外してみました。
危険分散です。
スッキリしたせいかその後の生育は著しく
大仔はまたもうすぐ外せそう。
外した仔のほうもなかなかの生育振りです。
最初派手気味に出たとしてもわずかでも紺中通しが伴えば
生長と共に親木と同様な深覆輪になってくれそうです。
こちらは若木というアドバンテージがありますから
早々に4本目の仔が顔を覗かせています。
普通はこんなにうまくいくはずはありませんので
今の幸せを噛み締めたいと思っています。
ところで先日の全国大会の交換会。
黄玉殿の素立ちの若木が一鉢だけ出ていましたが
確か60ぐらいで落札されたようです。
この品種はしばらく長く棚に留めておきたいので出す気はありませんが
このお値段もちょっとした防衛線になってくれるかも~
あれから9ヶ月。
順調かと思いきや大仔の天葉の先がちょっと傷んでいます。
実はこの天葉が顔を出す前に芥子粒のように小さく黒いものが
葉の隙間に張り付いていました。
たぶん、カビだったのでしょう。
慌てて殺菌剤を塗り、様子を見ていました。
しばらく動かなかったのですが何とか芯痛は免れたようです。
ガッカリしましたが他の仔達は元気で
特に落ちるかもと思っていた真ん中の仔が復活しましたから
プラマイゼロといったところでしょうか。
そうは言っても見ていて気になりますので
株分けできるかなと鉢を開けてみることに。
そしてさっそく外してみました。
根は3本ありますので大丈夫でしょう。
ところで驚くべきことに早くもアタリが動き出していました。
反対側にも1個と更に上の方からもう1個動き出しています。
天葉の生長が一時止まったことでそれが刺激となったのでしょうか。
一応傷物ですから評価を下げて出すよりは自分で育てますが
何やらあっという間に株立ちになってくれそう。
親木は1本外してもにぎやかさは変わりませんし
こちらのほうも1作で様変わりしそう。
見渡してもこんな品種って有りそうでなかなか無いですね。
雫
2024年05月22日 | 雫
あれから1年と3ヶ月。
わずか1作ですが比べてみると小さな仔が沢山出てずいぶんと増えているような気がします。
昨年の肥培の結果がいかんなく発揮された一鉢ではあります。
ただ、肥料のやりすぎで根の傷んだ株もそれなりに有りましたから点検を兼ねて全部植え替える羽目になりました。
同じ轍を踏まないよう今年は気を付けたいと思っています。
さて、沢山仔が出たなら面白そうなのもあるんじゃないかと見回してみたら
1本だけ源平柄が出ていました。
深覆輪になる木も初めはこんな感じで出るんじゃなかったかなぁ。
とまれ、苦節10年で初めて目に留まった柄の仔です。
ちょっと注目してみたいと思っています。
あれから3年半。
本来、下葉まで暗まない鮮やかな黄縞の入るのが特徴ですが
いつの頃からは斑の部分が焼けるようになり
焼けた葉はポロポロ落ちますから何気に育てにくい品種となりました。
そんな中、増え木の中には下葉で柄が暗む(葉が焼けない)タイプとか
画像のようなタイプが出現してきました。
特にこの木は柄の冴えがイマイチな分、焼けませんし
かえって含みというか余韻があってしみじみと楽しませてくれそうです。
しかも柄は最上柄。
大きくなって増えていく様子をいつまでも眺めていたいものです。
あれから3年。
墨の抜けた金牡丹なら丈夫にすくすく育ち良く増えるものですが
反面、姿は並フウランで柄は冴えず本芸落ちの感は否めません。
そんな本芸落ちでも今はお隣の国が高く買ってくれますが
そろそろ食傷気味になるかもしれませんね。
本来、金牡丹の牡丹芸は牡丹の花のようにぽってりとした姿に例えたものですが
たぶん、2,30年前からヤフオクなどで曙芸の木を何でも○○牡丹と名付けて売ったりしたことで
すっかりそちらのほうが馴染んでしまったようです。
もちろん自分も馴染んでいます。
そうは言っても本来の牡丹芸をしている金牡丹は魅力的。
何やら黄縞はだんだん少なくなりつつありますが
仔も牡丹芸です。
なかなか増えてはくれないので儲からないせいか人気薄ですが
せめて枯らさないよう維持していきたいと思っています。
昨年、蘭国さんから譲っていただきました。
墨芸の紅牡丹から出た黄縞っていうだけでも信じられないほどですが
更に信じられないほどの最上柄です。
まだ小さな木ですがこれからの生長過程、増殖過程の観察がとても楽しみです。
超ご無沙汰でした。
久々に参加した楽しかった和歌山大会も終わり
ドッと疲れが出ています。
植え替えはまだ道半ばですが気を取り直して頑張りましょう。
久々に参加した楽しかった和歌山大会も終わり
ドッと疲れが出ています。
植え替えはまだ道半ばですが気を取り直して頑張りましょう。
さて、黒牡丹群青はあれから1年。
昨年、株分けして仔出しを促していますがその仔のほうです。
3本仔が出て全部柄あり。
なんと親孝行な木でしょう。
こちらは外したばかりの木。
控えめに言っても最上柄です。
こういう墨芸を伴っているタイプってやはりいいものです。
金牡丹もそうですが姿は締まってぽっちゃりとした中型になりますし
何しろこのたまらない野趣は一番の魅力でしょう。
人気が再炎していますのでお持ちの方は大事にしてくださいね。
ところで、昨日の強風にあおられ蘭舎の熱線カットの波板が剝がれてしまいました。
釘を打ったところが劣化して割れていましたので全部交換でしょう。
張ったのが15年前でしたから良く持ったほうかも。
剥がれた後の日差しがまぶしいのですがとりあえず品物の到着待ちです。