あれから1ヶ月ちょっと。
棚慣らし中ですから焦らずじっくりと育てています。
とはいっても気になるものですからしょっちゅう手に取っては眺めていますが
その甲斐あってかついに念願のアタリが顔を出しました。
ただ、位置的に花芽のような気がしないでも・・・。
柄は見えないものの仔だったら嬉しい限りです。
そして喜びついでにふと顔を横に向けると
ミズゴケの間からも仔が出ているじゃありませんか。
こちらは確実に仔で柄もありそうな雰囲気。
棚慣らし中とはいえ順調に推移しているようです。
一昨日までお天気続きで毎日水やりに精を出していました。
昨日も夕方には苔がカラカラに乾いていましたが夜間に雨が降るとの予報。
水遣りしたいのを堪えていましたら予報通り一晩中雨が降っていたようです。
塩素が入った水道水より酸素たっぷりの雨の方が心地良さそう。
鉢の乾く暇がないくらいの雨続きはご勘弁ですが
時々の雨は大歓迎です。
ところで手前の方は花切りを済ませたのですが奥の方はまだこれからです。
お隣さんは窓を開けておくと夕方から家の中はむせ返るような匂いとか。
迷惑かけてますので今日もだいぶ切りました。
しかしその分植え替えが全く進みません。
まだ数百鉢残っているのに
春に植え替えた分の植え替えが回って来つつある今日この頃です。
ということで市松模様のネットを張ってみました。
しかし言うのは簡単ですが鉢を移動させてコンパネを敷き
そこに踏み台を置いてといった感じでやりますのでなかなか大変です。
そういえば壁の汚れも目立ちますのでついでに洗いましょう。
こんな感じで1日が終わってしまいました。
あれから 1年。
葉は2枚葉繰りして下葉3枚落ちるっといった感じでしょうか。
仔が出て増えるイメージが全く湧いてこないまま
年々少しづつ衰退していくのでしょう。
天冴えと後冴え、2種類の柄の混在はさすがに厳しそう。
きれいなのに残念なことです。
あれから 4年。
たくさんの仔に恵まれましたが
よ~~く見ると紺中通しのある木は
親木と仔1本のみ。
よくある建国覆輪と違って大冠 のような大覆輪系ですから
固定性はこんなものなのかも。
そういえば方や羆覆輪から出た大冠とよく似ていますが
ルビー根が混在する大冠と違いこちらは泥根しか出ません。
ええ、ユウレイになっても泥根です。
建国系も変化種が出すぎるとややこしくなってきますね。
あれから 3年。
ルビー根の出ない建国殿です。
柄は紺覆輪黄中透けで建国殿と瓜二つですが冴えがイマイチ。
そこで今年は思い切って日をを強く採ってみました。
結果、上々の冴えです。
1か月ぐらいでこの冴えですから夏を通り越して秋まで置いとけば
葉裏まで透き通るような柄になってくれそうです。
丈夫な泥根建国殿ですから葉焼けもしなさそうですし・・・。
外していた仔の方も同じような柄で推移しています。
固定性も良さそうですのでこれで柄が真っ黄々に冴えてくれたら
泥根系建国のトップクラスくらいには君臨しそうかも。
あれから 2年9か月。
柄は覆輪調で推移しています。
青に近い仔、2本は外し次に期待していましたが
ついに期待以上の柄の仔が出ていることに先ほど気が付きました。
下葉が1枚だけ中透け状になっていたのが幸いしたのでしょう。
まさにワンチャンスしかありませんでした。
少し紺を含んだ青白い柄が目に涼やかです。
元々は本芸の羆の柄抜けから出た縞ですが親木からルビー根は出ないようです。
この仔からも多分ルビー根は出ないでしょうが
それはそれとしてこの斑色ですくすくと育ってくれたら大満足です。
それにしても欲しいと熱望していたタイプの柄ではありました。
もう1個アタリが付きましたがこちらの柄はどうでしょうか。
ところでこれについていた柄の少ない仔、2本が見当たりません。
どこかに紛れてしまったようで失敗しました。
それでもどこかにあるでしょう。
柄のない木でもわずか 6年でここまで進展しますから
(この木の物語はここから始まっています。)
改めて大事にしなくちゃと思っています。
あれから1年。
また下葉が2枚ほど落ちたような気がします。
いつまで経っても調子が悪いのはやはり派手仔が付きすぎたせいなのか。
でもその派手仔もいつの間にか紺地が乗って来ましたし自根も出ています。
仔が一人前になれば親木の機嫌は直ってくれるでしょうか。
と、言いつつまた派手な仔が二つ発生しています。
さすがにこれは先を見ずに欠いた方がよいのでしょうね。
あれから 5年。
入手して から7年。
長らく源平覆輪を維持していましたが
ついに派手になってしまいました。
もう少ししたらでしょう。
仔はずいぶん生んでくれましたが全部ユウレイ。
安物買いのなんとやらのそしりはやはり免れませんでしたがそれも結果論。
良い仔が1本でも出ていたらがらりと状況は変わりますし
ちゃんとした木と比べてお値段は丸一つ違いますから
楽しく遊んでもらったということで満足しましょう。
因みにちゃんとした木もずいぶん前から置いてあります。
さすがにこういう木ですと仔にもしっかりと紺地があって先々よくなりそうです。
あれから 1年弱。
仔は更に2本追加され青が5本です。
今までを合計すると10本青の仔が出たことになります。
これが全部上柄の仔なら今頃左手に団扇を持って仰いでいるところですが
青ですから皮算用の足しにもなりませんです。
1本上柄を得ていますから心に余裕はあるものの
こんなに効率が悪かったっけと逆に感心してしまいます。
そろそろ仕切り直しの時なのかなと思ったり。
あれから5年。
親木は何本か仔は生んだもののそれっきり。
その後は仔も根も出ずに上へ上へと葉繰りするばかりです。
それでも今のところ何とかなりそうな気もするのですが
そういえば以前もこんなことがあり自分の腕ではどうしようもなかったです。
ところで仔の方はというと株分けを我慢していたおかげかずいぶんにぎやかになりました。
でも、孫仔まで生じていくらなんでも窮屈そう。
そろそろ株分けのタイミングなのかも
ただこの親木は売れるのかなぁ
あれから2年と8ヶ月。
親木から外して単独植えにしてみたのですが
早速下葉バラバラの洗礼を受けました。
『世界に』これ1鉢しかありませんので焦りましたが何とか踏みとどまってくれました。
全斑で虎斑が出る上に黄縞まで入りますから見た目以上に弱体なんでしょうね。
柄の仔も増えてきましたのでいよいよ大切にしたいとは思うものの
縞も虎斑も根もどちらかといえばほんわかとした雰囲気。
インパクトに欠けるところが玉に瑕といったところでしょうか。
あれから1作。
白覆輪に白虎と斑の部分が多く一見弱そうな雰囲気ですが
なかなかどうして成長は意外に早く増えも良い品種です。
大仔は早くも3本立ちになっていますし
反対側にあったアタリももうすぐ独り立ち出来そうなくらい大きくなりました。
でも株立ち的には今が一番見やすそうですからこのまま続行で育てます。
あれから1年と7ヶ月。
風蘭にとっては短い時間ですが時の流れは早いもの
1本付いていた仔を外したその後のお話です。
親木はほとんど柄が目立たないほどのコートメとなりましたが
こちらは太縞を交えた上柄、
こちらもコートメながら親以上の上柄で出ています。
更に吹き上がった二つのアタリ。
上柄っぽかったり
紺覆輪状で派手っぽかったり。
まだまだ味わえる木ではあります。
そうそう、外していた仔はこんな感じになっています。
ちょっと派手になってしましましたが
これを見て入手した当時を思い出しました。
派手な葉が出てもまた元の上柄に戻るかもしれません。
楽しみな柄の仔も付いていますし
まずは力を付けさせてへなちょこな姿を解消させなければと思っています。
あれから10ヶ月。
途中の葉が抜けて酷いことになっていますが
この品種に限ってはそれで肝を冷やすこともなくなりました。
下葉が弱く傷みだしたら速攻黄化して振るうのも
いつものことと平常心でいたほうが精神衛生上も平和です。
それでも普通に葉繰りしますし新根も出ますし仔も良く出ます。
さすが三光中斑柄なだけあってこの仔は親と同芸です。
こちらの仔はどうでしょうか。
さわやかな新緑の色合いは今の季節にぴったりで
次はかっこいい3本立ちを見たいものです。