あれから半年弱。
ようやく2年半振りに植え替えてみました。
ついでに少しは出る派手仔の整理と姿の整形。
今まではバサッ~~と広がって周りの木に迷惑を掛けていたので
キュッとまとまり感を出してみました。
こちらは10年ほど前に縞から進化した覆輪で
同じく派手仔を整理したら上とさほど変わらない雰囲気です。
まあ、品種もおんなじですからね。
そういえばここしばらくというか数年ただ水をかけているだけでしたが
良し悪しは別にしてこんな風に手を掛ければ
何となく気になる一鉢になってきます。
どちらも姿が固まり株周りからぼちぼち仔が出だせば
また手に取る回数が増えそうです。
あれから1作。
2枚以上葉繰りしたうえ葉丈も前年より長くなってきました。
温泉気分で育っているのでしょうか、ゆったりした姿が心地よさそう。
まあ、これがこの品種の持ち味なのでしょう。
ようやく本領発揮といった感じです。
この木は深覆輪タイプですが少しでも紺中通しが見えればすくすく育ってくれるようです。
こちらでは気候的な条件のせいか柄がパッと冴えませんが
新仔は純白に出て綺麗です。
紺中通しが見えますので大丈夫そう。
こちらも同じような柄の仔です。
下の仔はちょっと紺中通しが片寄って派手めでしたが
そこから出た仔は意外にしっかりした覆輪でした。
ただしこっちから出た仔は派手。
派手でも育つとは言われていますがたぶんだめでしょう。
というわけで素立ちで入手してから5年。
4本立ちになって更に仔が4つと
ここからはあっという間に大株立ちになりそうな予感が~~。
あれから半年。
相変わらず最上柄が続いています。
しかし強健な青光墨の変わりとはいえ
こう柄が多いと弱体化しているのか下葉が何枚か落ちてしまいました。
ただ、仔は地味めが幸いしたのか大きくなりました。
最初は紺覆輪中透け状に出て羆の光になるのかなと思いきや
本葉3枚目からが分かれ道で急に散り斑縞に出るようです。
そういえば株分けしたこの仔もそんな感じでした。
今では親と同芸の黄散り斑縞最上になっています。
いつまでも手元に置いて見ていたい品種の一つですが
やや弱いのが不安の種。
2鉢になって心強い限りです。
あれから3ヵ月半。
なかなか急には無理ですがそれでも少しずつ葉幅引いてきましたし
柄のほうも少しずつの進化が続いています。
親木は来年は最上柄になりそうですし
こちらの仔はやや派手目ながら美しく
こちらはちょっと地味目といった具合に三者三様楽しませてくれています。
いままでは黒牡丹縞シリーズの中にあってちょっと役不足かなとも思えたのですが
ここに来てようやく存在感を発揮してきた感じです。
ところで柄無しの黒牡丹に柄が出るのは割りと良くある現象なのですが
そこから更に上柄へと進化するのは意外に稀のような気がします。
黒牡丹自体は潜在能力というかその可能性も含めて十分鑑賞に堪えうるのですが
世の中、そんなに甘くはないということなのでしょうか。
作も調子が良い時は良く増えますが、何の前触れもなく葉がバラバラ落ちたりと
なかなか懐かない猫的な面白さが魅力だったりします。
犬好きの人には向かないかも・・・なんて。
あれから3ヵ月半。
先日、1本仔を外しました。
そして旅立ち・・・。
葉の両側が完全に覆輪になってましたので惜しかったのですが
つい成り行きでそうなることもあったりします。
でも行った先では大変喜んでくださいましたので
それはそれで良かったのかなと思っています。
また出てくれるでしょう、覆輪が。
金牡丹風になった木も金牡丹的に見れば相当旺盛な生育で
あのアタリだった仔はこんなになっていますし
更にアタリが1~2本。
おまけに天葉には何やら紺中通しが~~~
柳の下にまたドジョウが来たのかも。
こちらの暗まない柄のほうはやはり葉が焼けやすく
また片側1枚落としてしまいました。
ただ、柄的にはほぼ覆輪で完成したようです。
次の目標は良い姿にすることと仔出しかな。
幸い、まだ木勢はありますから
焦げた下葉が落ちないうちに仔が出てもらいたいものです。
あれから3ヵ月半。
春に2本外したばかりというのに
早くも下の仔2本また外し頃となってきました。
本体から毎年のように出る仔が
日は当たらないし窮屈とかいっているように聞こえますので。
それにしても旺盛な生育でよく増え
たとえ全斑の金牡丹になってもそれから金牡丹黄縞の仔を生むという
まさにスーパーを越えたエクストリームとでも言うべき系統ではあります。
その黄縞を生む金牡丹になったものは
請われて1本仔を嫁に出しちゃいました。
それでも残った仔もいい感じですし
また親木に仔が当たってくれることでしょう。
鉢数はたくさん増やしているような気もしますし
全部置いておきたいのですが
なかなか貯まってくれないのがちょっと残念です。
あれから4ヶ月。
結局、下葉は2枚落ち天葉1枚出ただけで終わりました。
根が少ないのに加え、夏の猛暑が追い討ちをかけたのでしょう。
でも枯れないだけましとしたもので大健闘といえるかも。
そこで鉢の中はどんなことになっているのかと開けてみたところ
春先は1本しかなかった根がここまで回復していました。
これだけ出来ていれば木も若返るでしょうし
来年は挽回してくれるものと期待しています。
上の木が出た親木は何のアクシデントもなく旺盛な生育振り。
親木の柄はコート目ですが2本の仔は上柄になってきました。
この親木は上の仔を生んだ後、出る仔は青ばかりでどうしたものかと思っていましたが
ここに来て金の卵を産むニワトリになった模様です。
こうして実績が付いてくると
コート目柄も良いものだなあと思えてくるから現金なものです。
地味柄の親木は木勢がありますから
これからも仔を生み続けてくれることでしょう。
あれから4ヶ月。
斑の部分が多くなると生育もゆっくりになるようです。
それに猛暑の弊害で少し葉焼け気味。
暑さに弱いタイプのようです。
しかし葉陰になっている今年出た派手仔はすんなりと生長し
新たにもう1本仔が出てきました。
こちらは地味柄で愛嬌良く育ちそう。
墨がそこそこ多い小型木ですから少し弱体のようで
紺地の多い地味柄のほうが幸せになれそうです。
というのも春に外したこの木が夏の合間に急ブレーキ。
少しくらい紺の松葉が乗っても間に合わないのでしょう。
残念です。
こちらは更に青息吐息。
地味柄の仔がなんとか屋台骨を支えているのかも。
しかし地味とはいえそれなりに理想柄で
よくぞこんな仔が出たものと感心しきりです。
あれから4ヶ月。
株分けされたり山口方面に連れて行かれたりと
生育環境が変わったせいか今年の生育はどうもイマイチのようです。
新たな仔はほとんど出ませんし新根の伸びも活発ではありませんでした。
それでも来年の新登録にさせていただいたことですし
また気合を入れて作に励みたいと思います。
それにしても針葉品種の新登録なんて今まであったんでしょうか。
かなり稀な出来事なのかと思います。
そして今後同格以下の針葉品種の登録は難しくなるでしょうから
たぶんこれが最初で最後かも。
あ、朝鮮鉄の縞なんかは大丈夫そうな気もしますけど。
あれから5ヶ月。
あの時の親木の天葉は葉元からだめになっていたようで
脱色して白くなりポロリと抜けました。
普通はそれで親木はお仕舞いで1本の仔に全力を傾けるパターンなのですが
なんと抜けた天葉から再度アタリが復活してきました。
しかもちゃんと墨まで乗っています。
下の仔はちょっと派手気味に出ちゃいましたので2芽になれば一安心。
親木が朽ちるまで下の仔をそのままにしておくか
途中で2鉢に出来るかは天地の差ですから
これは大ラッキーだったというべきでしょう。
しかもどちらも当然ながら若木ですから先々増えてくれそう。
とはいえそれほど木勢の良くない芯痛の木に2本の仔ではちと荷が重いかも。
仔の生育はこれからものんびりでしょう。
それにしても一昨年までは消え入りそうな火を見つめて
どうなることやらと思っていたのが急展開しますから世の中面白いものです。
羆
2016年10月11日 | 羆
あれから1ヵ月半。
下葉の柄が冴え過ぎてバラバラ逝かないか心配しないわけではないですが
天葉はまた紺を残すようになりましたので
今の生育環境はバッチリかなと思っています。
そろそろ夜間は冷え込むようになり昼も気温が上がりませんので
秋ということもあり今年の生育はこれくらいで終了なのでしょう。
その前にまた植え替えたりしていますが今年はずいぶん楽しませてくれたものです。
特にこの仔が同芸で出てくれたのは大ホームラン。
それに小さなアタリ状態から1作でここまで育ちましたので
この木勢の良さでは先々親木を追い越すかもしれません。
早割りは禁物と肝に銘じ、じっくり楽しまなければと思っています。
あれから10ヶ月。
あまり代わり映えしない姿とはいえ
それぞれの木が2枚葉繰りして下葉が何枚か落ち
全体としてそれなりにボリュームアップはしているようです。
しかし普通に育っているようでその普通がなかなか大変。
横から見ると根っこばかり目立ちますが
新根は大切ですから切らずに株の間に収め、正面からは見えないように・・・。
こんなに根があってもどこか少しでも根腐れさせれば下葉がバラバラ落ちて
株立ちとしてはジ・エンドとなってしまいます。
植え替えしてみたところ、根はこんな感じでした。
これが元気さの源泉になっているのでしょう。
植え替えも非常に楽チンでした。
その昔、建国殿・・・今は建国の青ですが狂ったように買い求めていた時期がありました。
その後はやはり縞があってルビー根の出るほうに興味は移りますが
そちらからも増え木に柄の無いのが出てきます。
そんなこんなでこんなのが数十鉢。
そろそろ植え替えなきゃと何気なく手に取ってみたら何やら柄の木が混じっています。
これは大変と3年ぶりに植え替えることに・・・。
最初は取るに足らない細縞の面積がだんだん拡大し、現在に至っているようです。
数本立ちにして5鉢になりました。
寄せ植えですが寄せ集めたバラではなく連番ですので
他の木からも柄が出ないか楽しみにしているところです。
建国の青にも時々こんな楽しみがありますので
やっぱり持っていなきゃと思っています。
あれから1ヶ月。
作業が面倒なのはわかっていますので今までそのままにしていましたが
株分け後の姿を思い描きテンションを高めてようやく敢行しました。
バックの青は借景とか言ってお茶を濁してきましたが
最上柄オンリーになればやっぱりイイ感じです。
窮屈そうにしていた中の仔にも
日が当たり風が通りすくすく生育してくれそうです。
ただ木勢が良くなりすぎて紺地が多くならないでもらいたいものです。
外れたのはまずまずの柄とそこそこの柄と青になった元親の3鉢。
また鉢数が増えてしまいました。
あれから1作。
陰作り風のヒョロい木でしたのでどうなることかと思っていましたが
1作後、天葉は2枚近く葉繰りし、下葉が3枚落ちました。
あんまり乾かしちゃいけないと水が多かったせいか
コケはこんな具合に・・・。
そこで鉢を開けてみたところ根はこんな感じでした。
落ちたのもありますが太めな新根も増えています。
若干葉幅は増しましたので来年の作に期待しましょう。