真月
2016年06月30日 | 虎
あれから1年と5ヶ月。
近頃、少し人気を取り戻してきたかのような真月。
実生が出来たといううわさは今のとこと聞きませんし
やはり物が綺麗ですからね。
ちょっと値上がり気味で富貴蘭としては珍しいケースかも。
こちらはその余波というより棚慣れしたのか木勢を盛り返しています。
そうなれば元々仔吹きの良い品種ということで
3本の仔が揃い踏みです。
黄の透軸と紅軸が合わさりまるで虹色のよう。
秋口には付け付近まで赤く染まりもっと綺麗になります。
これを凌駕する品種はなかなか出てこないでしょうね。
前回の一番下の木はすんなりと棚慣れし、更に仔沢山となりました。
まだ儲かってはいませんが作得とはこのことをいうのでしょう。
因みに前回の真ん中の木は欲しい方が居て出しちゃいました。
たぶんこのくらいで買ったかなと思い、その値段で売りましたが
後で調べたら買値はもっと高かったという落ちではあります。
あれから2ヶ月弱。
標準的な黒牡丹(月笙)柄ではありますが
昔のチョビ柄を思えば
良くぞここまで進化したと褒めてやりたいくらいです。
柄が見えるのは天葉から2枚目くらいまでですが
地味ながら細縞が櫛目に近く
今後の柄の安定感が期待できるというものです。
しかも派手になってもこっちの金牡丹ですし
どちらに転んでも損のない木ではあります。
そんな親木から出たこの仔はちょっと墨の多い小ぶりな木。
これも一見地味ですが良く見れば千筋柄。
今後の進展が楽しみではあります。
こんな感じで黒牡丹も徐々に手持ちが増えつつありますが
それぞれの表情を見るのが楽しみで
いくらあっても邪魔になることはない感じです。
そんな金牡丹、黒牡丹ファンは全国的にも多く居られるのでしょうね。
あれから2ヶ月弱。
ずいぶん生長しました。
天葉は縞物で言うところの派手目最上。
暗まない黄縞が影を潜めたのは心残りですが
葉焼けの心配が無くなるのとトレードオフの関係にありますから
これはこれで良しとしましょう。
仔の天葉は黄色で出てきましたが下の葉は紺中通しがあったはず。
先々までが楽しみです。
こちらの仔は一見、すっかり金牡丹柄ですが
暗みの早い柄と遅い柄が縞状に混在していて、ただの金牡丹ではありません。
しかも大型の割には柄が冴えますから
花がないのに花が咲いたようにきれいです。
仔も順調に大きくなっていますし
いったん止まっていた根がまた伸びだしました。
暗まない黄縞が源平状に入る覆輪には次の天葉が・・・。
これにも紺中通しがあってほしいと願うばかりです。
ところで暗まない黄縞は下葉でこんな風に葉焼けし
焼けちゃうと寿命も短くなり早々に葉落ちしてしまいます。
なんだか妙に中途半端で厄介な木ですが
これを何とかしたいものと思っています。
でも、なかなか・・・。
あれから3ヶ月。
芯通になったりして元気のない元親ですが
ついでとばかりにこの木にだけ花を咲かせてみました。
いつものように紅覆輪の上品な花です。
・・・・。
文章これだけ~~とか言われそうですが
これで済むならブログも楽なものです。
確か始めた頃はこんな感じでしたが
たぶん凝り性のせいなのでしょう、だんだん盛っちゃうんですよね。
それで仕舞いに文章思い浮かばなくなって長期休暇とか。
もともと文才はゼロですから気楽に行こうと思っています。
あれから11ヶ月。
元親が枯れてしまうと仔は離散するのが世の常ですが
とりあえずは寄せ植えで我慢してもらっています。
ただ、それぞれの木はそれなりに覆輪が決まっていますから
スペースに余裕が出来たらまた1本から株立ちに仕上げたいと思っています。
こちらは覆輪も完璧で間延びというか木勢が付いて、でかくなっちゃいました。
こうなったらもっと大きく迫力のある姿にするのもありそうです。
有りそうで無い逆反りの覆輪で珍奇な姿ではありますが
妙に違和感がないのはネーミングがバッチリ決まっているせいなのでしょう。
あれから4年。
手が付けられないほどバサバサになる前に株分けを敢行しました。
とはいってもこの株では姿的に褒められたものではありません。
増えの良い品種ですから
2~3本立ちくらいから作り直したほうが早道かなとも思います。
それでも花茎が伸びれば急ににぎやかになって目を引きます。
柄と連動した白っぽい花茎がなかなか艶やかではあります。
あれから1ヵ月半。
大型で生育が早く仔も良く出て
しかも柄がきれいに冴え
それに金牡丹になれば金牡丹黄縞の仔を生むという
まさに至れり尽くせり、良いことづくめ
何にも文句のつけようがない系統ではあります。
花芽予定位置から出た仔は金牡丹柄ではありますが
天葉は太く出て最初から大きく育ってくれそう。
この状態というか環境ををキープしていれば
もう1本ぐらい仔が出てくれそうな気がしています。
前回、早割りした時は天葉が短くなってしまいましたが
さすがに私も学習しますので今回は順調そうです。
何本出ても金牡丹黄縞は食傷気味にはならなかったり。
こちらの親木は今年は大きく育ってくれそう。
金牡丹柄は冴え渡りチョロッと入る紺縞がアクセントになっています。
仔は金牡丹黄縞の3連荘。
仔を独り立ちさせる日を楽しみにしていますが
早割りしないよう、トランキーロ あっせんなよと呟いています。
あれから1ヵ月半。
何しろ落下させて軸を折ってしまい
根がちょっとしか付いていなかったものですから
どうしようと心配でしたが
復活して少しは天葉を伸ばしているようです。
まずは一安心。
勢いのある新根が飛び出してきました。
上の木が出た親木は根が多いだけに順調に生育中。
コート目ながら柄も3本そろって行く末が楽しみです。
上の木が出た元親はあれ以来かも。
今年はまだ紫外線の少ない蘭舎内ですからそんなに葉は黒くなっていませんが
それでも含みはたっぷり。
その分、葉は短く葉肉を盛った姿です。
黒牡丹は柄の進化が早いとはいえ
この木はその後、柄の仔を生んではくれません。
でもお気に入りの木のほとんどはワンチャンス、一生に一度としたものです。
あれから1ヵ月半。
初夏は風蘭の好きな気候なのでしょう。
生育に弾みがついてきました。
親仔とも相変わらず惚れ惚れする柄です。
その上から出た仔は何やら真っ白。
金牡丹の範ちゅうではありますがこのタイプは栽培困難気味。
でも、頼まれなくてもしょっちゅう出てくるようになりました。
今は伸び悩んでいますが花芽予定位置からの仔ですから
ホルモンが関係しているのでしょう
その時期になれば花茎が伸びるようにぴゅ~っと伸び出してきます。
こちらはゆっくりと暗む柄だけあって生育はやや難攻気味。
まだ痛む気配はないものの天葉の伸びはちょっとだけです。
こっちはとうとう下葉が枯れてしまいました。
出る葉より落ちる葉が多いと最後は無くなっちゃいますね。
それでも青勝ちの仔は元気ですし
その上の仔はこんな小さい時から
いかにも金牡丹白縞的な上品な雰囲気が漂っています。
育ってくれたらうれしいのですが・・・
しかし良く見れば今年外した上の木とこの木の生育速度は同じくらい。
ということは上の木もこの道を辿るのかもしれません。
それでももののあはれを感じるというか
滅びゆく命に寄り添うのもなかなかおつな物ではあります。
あれから9ヶ月。
ようやく本調子になって来ました。
覗いた天葉の紺覆輪が綺麗です。
付けが見える前に次の天葉が出てきましたから
これからはブリブリ生育しそう。
仔はさすがに自分ちで出ただけあって早くもアタリが4個。
全部仔ではないにしろ、やはり台が東出都だけあって
増えだせばあっという間という感じなのでしょう。
ただし、こちらの仔は天葉を痛めてしまい
活動再開したものの行って来いの差が付いてしまいました。
先々を思えばせめて傷めないように育てなければなりませんね。
といってもそれがわかれば苦労はないというか
栽培が返ってつまらなくなるのかもしれませんが。
あれから2ヶ月。
昨年の冬に来たばかりですがもうすっかり棚に慣れ
順調に生育しています。
実は金牡丹が芯通になっているのかもと疑っていた
この仔も天葉が出てはっきり黒牡丹と判明。
くっきりとした紅墨が流れ
縞っ気もある魅力的な木です。
この金牡丹から出た木ですから普通の黒牡丹で終わるはずはないかと・・・。
その黒牡丹の上の木は紺縞を流して下葉に黄縞が残り
更にその上の仔は紅縞が鮮やかです。
反対側に付いた仔はやはり墨を多く含んでいるのか
相変わらず小型のままで生育しています。
一株から何故にこんな個性豊かな仔に分かれるのか
不思議ではあります。
特徴が同じなら株分けしてリリースも出来ますが
これじゃ株分けしてもそれぞれがコレクションとなり鉢数は増える一方です。
・・・なんて贅沢なことを言っています。
ピートモスで植えることを思いついてはや3年目。
2年以上経過した一番状態の悪そうな木を植え替えてみました。
2年以上経過した一番状態の悪そうな木を植え替えてみました。
品種名は「天宝」。
同名異種はいろいろありそうですが
これは青軸青根羅紗地合を特徴とします。
昔は高級品だったらしいのですが
今は棚の下の段のほうでひっそりとしています。
そしてそのまま植え替えせずに2年以上経過。
鉢換えもしていませんので鉢はどろどろ、
ミズゴケにも他の苔が生えて通気が悪そうです。
それに木は途中の葉が抜けたりして作はイマイチ。
で、さぞかし中の根が傷んでいるかと思いきや
意外に健全でした。
これが大丈夫なら他の鉢もまだ1~2年はこのままでいけそうで何よりです。
なぜ根が傷まないかというより
ミズゴケの空洞植えを数年そのままにしたら
中の根がなぜ腐れるか考えてみましたが
やはりこれは水持ちが良すぎるからなのでしょう。
ミズゴケは水を含ませるとスポンジ以上に水を保持します。
サギ草を植えるように風蘭を植えるわけにはいきませんから
堅く絞って植え込むわけです。
半年ぐらいはその状態を維持できていますので風蘭もご機嫌なのですが
どこからも押さえが利いていない空洞植えは1年過ぎる頃から崩れ出し
スポンジのように水をたくさん含むようになります。
それに温度と、肥料分、腐敗菌が加われば
後は推して知るべしということですね。
まあ、年に1~2回植え替え出来る人には無視できる問題ですが・・・。
このように乾いているピートモスで普通に植え込みますが
水をやると水を吸って膨らみ、堅く植えたのと同じ状態になります。
それでも篩で細かいのを取り除いていますから水は良く通り
しかもこの好環境が数年は続くようです。
ピートは半分風化していますから余分な養分はほとんどありませんし
これでは根は腐りようがないかと・・・。
ただ、入手から始まって仕込み、段取り、植え替え技術と
ちょっとずつハードルのあるのが難点ではあります。
あれから1ヶ月ちょっと。
生育に弾みがつき天葉は真っ白で伸びています。
この魅力的な透明感が琥珀殿という品種の真骨頂なのでしょう。
仔も全部育っていますし
更にアタリが二つ。
良く増える品種のようです。
欲しい方に一通り行き渡るのももうすぐでしょう。
白牡丹です。
親木には次の天葉が。
今まで何度か育てたイメージからすれば
だんだん地味になっていく予感がしたりして。
こちらの仔はまだ白が勝っていますから
このままの柄で大きく育って欲しいと思います。
この仔は柄は良いもののちょっとしか伸びていない様子。
調子が出るまでじっと辛抱ですね。
花観月は相変わらず派手なまま。
しかもあまり生長してないし。
いかにも苦しい木勢ではありますが
この木からなんと仔が出てきました。
良い方向に変化があればまたやる気が出ようというものです。
この仔に紺地なんか乗ってくれれば良いのですが・・・。
全体的には木勢の向上が見られ,まずはほっと一息。
預かり品とはいえ自分にない品種を一時でも眺められるのは楽しいものです。
花芽摘みのついでに植え替えにハマッていました。
でも、きりがないのでここらで一休み
忘れてたブログの再開です。
でも、きりがないのでここらで一休み
忘れてたブログの再開です。
あれから1ヶ月ちょっと。
そんなにいきなり葉丈は長くならないようですが
それでも春先からちょうど1枚の葉繰りです。
夏も休まず生育するでしょうから
この分では秋まで3枚出るかも。
3本の仔も順調に柄を乗せ、見るほうも良い気分です。
親木からちょっと覗いた天葉は純白柄。
建国殿としてはかなり性がいい木のようですね。
金牡丹は仔がたくさん出てそっちに養分が回ったせいか
短い天葉で次に移ってしまいました。
その仔は3本。
小さな親木からですからちょっと出過ぎかも。
全部大きくなってくれればよいのですが・・・。
翠宝の極黄の天葉を見ると
なるほどこれならこの品種の良さがわかります。
葉幅も引いてきましたし。
明日はその2へと続きます。
あれから1ヵ月半。
山口方面へ行った旅の疲れもあってか生育は小休止。
新根の伸びも止まったようです。
それでも山口県産富貴蘭のPRを務めましたし
株になるとそれなりの力を保持していますから
追々生育を再開してくれるでしょう。
今のところ新たな仔は一個のみ。
増やすには勢いを削がないようにしなければなりませんが
今後の精進次第ということで・・・。
春に外したこの株の親木のほうはというと
根が少なかった割には下葉を振るわず生育中です。
ただ、もう少し上から新根が出てくれると思っていたので
期待はずれなことは確かでした。
鉢の中で根がどれぐらい出ているのか気になるところですが
いきなり劇的に良くなることは無さそう。
数年かけて若返ってくれればと思っています。
更にこの木の下半分ですがウンともスンとも言っていません。
これから仔が出た日には赤飯を炊いて喜びたいくらいですが
たぶん、このまま徐々に朽ちてしまうのでしょう。
なかなか期待したようにはならないもので
それはやってみなくちゃ分からないことですが
いま頭に浮かぶ言葉はやっぱりやらなきゃよかったの一言です。