あれから1年と4ヶ月。
一作半といったところです。
2本の仔にそれぞれ1本づつ仔が当たり
この品種としてはまずまずの増えっぷりです。
長い下葉が落ちる2作後くらいが見頃かもしれません。
パイナップル芽で出た仔はさすがに勢い良いのですが
うじゃうじゃ仔が出る雰囲気ではなさそう。
早くも花芽付いてるし~
新根はたくさん出ましたが全部コケの中に突き刺さりました。
今までいろいろな植え方を試してきましたが全部何か違和感がありました。
しかしこれはどことなくしっくり来るものがあります。
中のピートモスはしばらく腐ることもなく根に悪さすることはありません。
3年ぐらい植え替えなくても良いのならゆっくりした気持ちで楽しめそう。
でも、中がどうなっているのか開けて見てみたい気持ちもあったりします。
あれから5ヶ月。
もう少し葉繰り良く、もう少し大きく育ってくれるかと踏んでいましたが
今年の作はイマイチでした。
ちょっと日強かったのかも。
下葉がもっと黒々としてくればよいのですが
なんとなく天葉の曙斑を残し気味。
そんなことが影響しているのかもしれません。
それでも墨の少ない大型タイプの割には柄が綺麗ですし
時おり残す縞にはハッとさせられます。
でも棒縞ですからうまくここから仔が当たってくれればという程度で
期待薄ではありますが。
春に一本仔が出て、更に秋仔が顔を覗かせています。
こうして増えるたびにチャンスの芽も広がるというものです。
やっぱり金牡丹縞は綺麗ですからどっかから出てほしいものです。
あれから3ヶ月。
(A)~(D)と比べてしまうと細縞ですし後暗む単純な芸ですから
どうしても地味な印象となってしまいます。
しかし、全体にこの柄が行き渡っているのはこの株の長所で
刺激は少ないものの見ていてある意味安心感はあるものです。
それにいつベッピンさんが出てくれるとも限りませんし。
派手仔が出れば株全体の印象はガラリと変わるはず。
それがいづれはというより近々という期待を抱かせるに
十分な柄行きではあります。
あの時のような仔が出てくれればまた当時のわくわく感が蘇るかも。
あれから1ヵ月半。
何やらものすごいことが起こりそう。
というのもこの仔は派手すぎてだめかと諦めていたのですが
なんと少し白黄に戻った葉の中心部に紺中通しが現れてきました。
ちょっと覗いた次の天葉もその下の半柄を物ともせず白柄の頭で出ています。
反対側からも紺中通しが出て、もし覆輪が完成したらあの幻の冠白の二の舞
・・・もとい、再現となるのでしょうか。
派手木のまま倒れるのと比べて行って来いの差ですから
なんかすごく儲けたような・・・ってレベルの話じゃないですね。
こちらの仔ですがベタに入った柄は黄色が濃くて綺麗です。
上の仔とは毛並みがずいぶん違いますね。
確かに派手ですが釣られて覆輪になってくれればと・・・。
こちらは地味柄。
なんか派手方向に進みたがる木のようですから
これぐらいのもキープしておかなくては。
そういえばあの時(4月)の下の画像の木は
それなりに紺縞があったものの
とうとう天葉でそれも抜け親仔共に金牡丹になってしまいました。
しかし金牡丹にしては透明感のある冴えた綺麗な牡丹芸です。
しかも適度に墨が抜けていますからもっともっと大きく育ちそう。
大型になってもこんなに綺麗な柄ならこれはこれで異色の存在でしょう。
また、まだ若木ですから仔で再度紺縞復活の目もありそう。
これは黄牡丹錦の本芸落ちかと思っていましたがさにあらずといった感じです。
もしかしたらこっちのほうが出世するかも
ところで話は前後しますがこのミズゴケと鉢は春の植え替え以来
替えることなくこのまま使っています。
肥料はちょいちょいやっていましたが特に汚れが目立つわけじゃなし・・・。
何故か・・・はそのうちまとめてみたいと思いますが、
この雰囲気では3年ぐらい植え替えなくても大丈夫そうではあります。
あれから1ヵ月半。
親木は派手方向に向かいつつありますが
それでも木勢はご機嫌で葉は3分の2ほど伸び付けが見えてきました。
今年の仔2本は紺縞がありますのでまだしばらくは品種の維持が出来そうです。
こちらの仔はほぼ金牡丹。
当然それから出る仔も金牡丹でしょう。
こちらは紺地まずまずの黒牡丹縞。
同じころ出た同じ大きさの木ですが仔は付きませんでした。
代わりにでかい花芽は付いていますが・・・。
こちらのほうの天葉の紺縞は風前の灯。
仔の天葉には紺縞がなくなってしまいました。
直に金牡丹になるのでしょう。
しかししっかり下葉まで黄縞を残す金牡丹。
まだ時間はかかりますが独り立ちさせた姿を見てみたいものです。
こちらは落葉が止まりようやく落ち着きを取り戻しました。
この下の落ちた葉もけっこう良い黄縞でしたし
黄縞が残る側から出た2本の仔ですので
果たしてここからどんな風に変身してくれるのか
固唾を呑んで見守っているところです。
3鉢にすれば3者三様それぞれ見所は出てくるもので
まあ、キリがありませんです。
あれから1ヵ月半。
こちらも更にぽろりと下葉が落ちてしまいました。
木が弱いのか作がヘタなのか、
いづれにしても油断は禁物と教えてくれる木ではあります。
それでも上の葉は少し作上がりしていますし柄は小割れした最上柄。
根も細いながらたくさん出て
来年ここから2枚葉を重ねると少しはましな姿になりそうです。
と期待しつつ天葉を見ればなにやら派手方向へ。
相変わらずジェットコースターのような思いをさせられる木です。
仔は半柄状ですがベタに入った柄は極黄に冴えて眩しいほど。
何とか物になってくれれば良いのですが・・・。
こちらの仔は墨が晴れ、ようやく正体を現しました。
とりあえず稚葉にはしっかり黄縞が入っているようです。
ま、柄もさることながら潰さないよう気をつけなくてはなりません。
一方、こちらの木から出た今年の仔は
親木のように下で暗むのかそれとも暗まないのかまだ予断を許しませんが
ともかくややコートメ気味の上柄にはなりそう。
まだしばらくは楽しい観察日記が続きます。
あれから1ヵ月半。
はらりはらりと下葉は落ちてゆき
来年は3枚半からの再スタートとなりそうです。
それでも下でいくぶん紺が戻ってきていますし天葉も生長しています。
仔は片方青でしたが天葉をみると良さげな縞柄が・・・。
今まで風前の灯でしたが親仔共に俄然希望の光が見えてきました。
一方、こちらはまずまずの生長振りです。
ただ、親木の次の天葉がいきなり派手になってしまったようです。
つい先日まで最上柄で喜んでいたのに~
それでも普通の縞物でしたらがっくりと肩を落とすところですが
こちらは何しろ黒牡丹。
しかも墨が多い小型木ですからポジション的には金紗墨系といえそうで
派手になっても極上の金紗墨として楽しめそうです。
こちらの仔はやや偏った柄ですが紺地が多いせいか元気そう。
早くもアタリが出てきました。
こちらは相変わらず全斑ですが下葉で少し紺を戻します。
まだ稚葉さえ枯れずに残っていますからさすが親木に付いていれば元気さが違います。
ところで黒牡丹に後暗みの縞(金牡丹柄)で黒牡丹縞なら
それにプラスして下葉にも残るのは黒牡丹縞の縞ともいえそう。
似ているようでもものすごく乖離しているように思えます。
今年の仔も結構な上柄。
柄が柄ですから木勢が強いような弱いような絶妙といった感じで
花芽が一つしか付きませんから残りは空き家になるという寸法です。
これを維持していけば毎年仔が見られるかも。
こちらは親木がちょっと地味柄。
しかし天葉には芯絡みで太白縞が現れました。
将来、ここら辺から仔が出たら楽しみかも。
最上柄の仔は相変わらず最上柄。
青勝ちの子育て上手な親木に守られて
何の不安もなく育ってくれることかと・・・。
墨を目一杯含んでさっぱり大きくならないこの仔に縞らしきものが。
・・・と拡大してみましたが墨か縞か判然としませんでした。
それでもこの仔が縞を織り交ぜながらくりくりと生長した姿を妄想すると
わくわくして夜も眠れなくなります。
それにしても状況が刻一刻と移り変わる黒牡丹。
やっぱり黒牡丹っていいですね~~
あれから2ヶ月。
もっと仔が出るかと思いましたが今年は3本でお仕舞いのようです。
しか~し、今年の新仔に大きなアタリが膨らんできました。
びっくり・・・。
まだまだ木勢は衰えを知らないようです。
人間で言えばアドレナリンが出まくっているのでしょうか。
あの時のアタリが僅か3年でここまでになりましたから
あの株立ちの再現も間近でしょう。
あれから2ヶ月。
・・・もとい、これは別株でした。
こちらの真ん中がこの株だったようです。
羅紗地ということでそれぞれ勝手に軸が曲がって生育しますから
株としてのまとまりがなくあまり手に取ってみることも無かったのですが・・・。
良く見ると今年の天葉は今まで以上に葉幅引き迫力満点。
ピートモス植えが効を奏したのか本芸を発揮しています。
1本づつ植えたほうが見栄えしそうですが時すでに遅しといった感もあります。
いい芸してるんですけどね~~
こんなのから10年近く育ててやっとですから気の長い話ではあります。
帝
2014年09月18日 | 帝
あれから2作。
・・・というかあの時痛んだ株を株分けし
素立ち8鉢をそのまま育てています。
今年の植え方でご機嫌はどうかと見ていますが
軸が太って見栄えする姿になってきました。
見るにこの品種に痩せ木の株立ちは似合わないような気がします。
それに半分の4鉢で上の方(花芽予定位置)から仔が出てくれました。
5割の確率なら上出来かもと思っています。
大江丸縞もそれぐらいなら嬉しいのですが
そっちは3割ぐらいかな。
あれこれ写真を撮ろうとしても鉢穴から根が沢山出ていて置くことが出来ません。
残念ですがそれだけ元気な木が多いということで・・・
先日の春雷と共に昨年秋に入手したものです。
当初は葉数少なくしかも長く伸びていましたので写真撮る気しませんでした。
しかしこっちに来てからも同じ葉丈をキープしていますから
それなりに伸びるタイプなのでしょう。
今は葉数が増え仔も出てにぎやかになりました。
一作で様変わりするほどですから木勢はかなり良さそうな品種ですね。
写真を撮っていて気付きましたが(遅い)良く見ると最上柄。
いろいろな品種がありすぎるせいか忘れ去られるのも多くなりましたが
この品種はけっこう存在感を感じられます。
私でさえ判別できる特徴を持ち合わせている安心感もありますし~。
今朝の最低気温は12℃でした。
さすがに秋です。
ただ日中は気温が上がりもったいないので
生育が止まる前にと先日改造した蘭舎に取り込んでみました。
とりあえず半分だけですが・・・。
12個掛けの吊り枠が自分としては珍しく計算どおり40個並べられました。
ただ思いもほか位置が高く上でようやく手が伸ばせる程度、
しかも下の段はちょうど顔の位置です。
猫背が癖になっていますからそんな感じで何気無くここを通ると
葉先が目に刺さりそう・・・。
背筋をしゃんと伸ばして蘭を見なきゃと思っています。
中のほうは水やりがやっとといった感じですが
まあ当面はこれでがんばるしかありません。
それにしても水を掛けた後の竿のしなり具合が微妙。
まさか折れて下に落ちたりしないでしょうね。
上り坂と下り坂は経験してますから残るはそのまさかなのですが・・・。
まだ半分搬入しただけですから下の段もその下の段も満杯になりそう。
下の段でも木漏れ日程度にそこそこ日はあたりますから
全部無事に冬越しできるものと期待しています。
あれから3ヵ月半。
昨年の秋に入手したばかりですので葉が短くなっちゃうのかなと思っていましたが
それほどでもなくすんなりと棚に馴染んだようです。
後冴え柄の冴え具合はこっちの棚では雲龍滝よりも遅いぐらい。
まさか天葉3枚柄が抜けて残念でした・・・という事にはならないと思いますが・・。
増えが良いのか腕が良いのか仔が全部で5本発生しました。
当然ながら柄の入り具合はしばらく不明です。
こんなところが後冴え柄のハラハラドキドキ面白いところなのです。
根っこも良く出来てきましたから仔は全部育ってくれるでしょう。
秋には下葉の柄がオレンジ掛がってくるとのことですから
これから日はもう少し強めにしてみたいと思っています。
あれから4ヶ月。
下葉が2枚落ち、天葉の成長もゆっくりですが
元は強健そうな木ですし新根がたくさん出ましたから
来年以降は回復してくれるものと思っています。
まだ仔に根は降りていませんがこの派手目最上は結構いい雰囲気です。
これぐらい柄が多ければルビー根なんかも出てくれるのかなと
ちょっと期待してしまいます。
それにこれが大きくなって更に真鶴芸のアタリなんかが付いたりすると面白いでしょうね。
先の長い話ですがしばらくはその分、見飽きることもなさそうです。
あれから2ヶ月と少し。
新根の出だしが遅くて心配でしたが何とか通常運転に戻りました。
しかしながら大きな木は大きな仔を出してすくすく育てるのに
この木は力不足でそれもままならず。
何とか潰さずにここまで漕ぎつけました。
それでもちゃんと本芸はしているようです。
これも10割バッターを目指したいところですが
建国の縞から出た木ですからさてどうなりますか。