あれから半年。
世に出て間もない木の割に芸の固定性は強固なようです。
仔吹きも良好なようで金太郎飴のように三光中斑の仔を生むのは
ちょっと面白みに欠けるのかなあと贅沢なことを思っていました。
・・・しか~し。
こちらは上で覆輪に戻ったものの下葉はハデ柄で面白かった木。
そんな下葉のところから出た仔に特望の柄が出てきました。
さて、どんな風に育つのか楽しみ~
三光中斑ですからたまにはこんな柄も出てくれるのでしょう。
こちらは昨年外した小さな木。
早くも仔が1本とアタリまで付きました。
その仔も派手目で面白そう。
要は確率の問題ですから面白そうな柄の仔を得るためにはとにかく増やすに限ります。
あれから1年。
今年も1本だけですが白根で出て少し色づいてきました。
昨年の根からの継根は最初からルビーで出ます。
古木でしばらく仔は望めないものと思っていましたが
パイナップル芽気味に花芽位置から出てくれました。
でもせっかく出てくれたのに今のところ柄は見えないようです。
仔が出る、そっから柄が出ると一つ一つのハードルが高いだけに柄の仔は貴重なものです。
ところでもう一個アタリが膨らんできました。
久々に見る真正パイナップル芽。
花径の伸びる時期に合わせてあっという間の葉繰りを見せてくれることでしょう。
稚葉1枚にアタリが1個ありますから
これが親木になる頃アタリがてんこ盛りでおいしい思いをしたり。
ただ、問題は柄があるかどうかですがこっちにもなさそうですね。
おいしい思いはお預けでしょう。
あれから3年。
葉丈はやや短くなって葉幅引き姿は様変わりしています。
ただ、長い下葉とのバランスが良くないし
全体的にもバラバラ感があって美術株の素養はなさそう。
串で姿を修正すれば何とかなるかもですが
串打ち3年とも言いますから自分にはちょっとハードルが高そうです。
ところで今年は新根がてんこ盛りに出て一見元気がよさそうに見えます。
が、昨年秋に鉢を開けてみたら古根がだいぶ傷んでいました。
根が少ないので3号鉢に植えてちょうど良いくらい。
話は変わりますが新品の鉢は半年経っても汚れが出ません。
一方、使い古しはいくら漂白剤に付け込んできれいに殺菌されたように見えても
すでに汚れやカビが出ています。
有機物が鉢に残り目詰まりもしているのでしょう。
とはいえその都度新品を使うわけにもいきませんから
今年は鉢を焼く窯でも作ろうかなと考えています。
本格的に陶芸をするわけじゃなく汚れが灰になる温度で十分ですから
コンクリートブロックで代用出来そうかなと思っています。
話は戻りまして、新根がたくさん出ると養分はそちらに使われ
花芽形成には手が回りませんから株が若返ったように見え
仔の出るチャンスも増えるのでしょう。
こんな経験で味を占め下根を外してしまう方もいるかと思います。
でも全部がそれで成功するわけでもなく新根が出なかったら悲惨ですが
あくまでほどほどに試すのは面白そうです。
こちらは古根がたっぷりある方の富貴殿。
新根はチョビチョビです。
あれから4ヵ月。
特に中の根が傷んでいたわけではありませんが
今年は新根がドバっと出てくれました。
一見、雰囲気は汚くて作の下手な都羽二重。
でも新根の色を見れば一目瞭然です。
根が出る前の都羽二重にこの品種が混じっていたら楽しいんですが・・・。
ともあれこれで勢いが付いて葉焼け癖が直ってくれれば占めたものです。
仔の天葉はいきなりこんな感じに。
天冴え柄と後暗み柄が混在していますからこれぐらいで最上柄なのですが
親木と同じく葉焼けしないかとちょっと心配です。
でもたくさんの新根が水を吸って守ってくれることでしょう。
もう1個のアタリには柄がありそうでなさそうです。
ある有名覆輪品種の柄抜けということで
縞が出るかもしれないから作ってみてと頂いたものです。
もちろん来た時には柄はありませんでしたが
増えるに従い少しですが縞が見えるようになりました。
そんな株をピックアップし、2株寄せて植えています。
ただ、柄といってもこんな感じ。
ビックリ縞のようなもので後には続きません。
それでも普通の玉金剛に縞が出ることは100年経ってもあり得ませんから
貴重なタイプなのでしょう。
残った柄抜けの残骸も寄せ植えしております。
こっちからはもう出ないかも~とか思いつつ手に取ってみたら
ちらっと白くて小さいのが目に入りました。
なんとまた柄の仔が出ています。
しかも稚葉を含めてですが3枚続いているじゃありませんか。
しかもしかもまともな白縞です。
別鉢に移したものよりずっと良さげで先へも続きそう。
残り物に福ってあるものですね~。
あれから8ヵ月。
棚にやってきてからまだ3作くらいですが
葉幅引きかなり重量感が出てきました。
実際、手に取ってみても重さを感じます。
金牡丹の大株はごろごろあってこれぐらいでは中株ともいえないでしょうが
それでも株立ちの割にはまだ天葉の柄が良く冴えてくれています。
一昨年に出た仔は下の2本と違って大きく育ちそう。
黒牡丹はまだ縞が続いています。
こちらの仔達も以前は黄縞があったり紅墨が入ったりしてきれいでしたが
今は普通の金牡丹に見えます。
仔に面白いのが出るかもしれませんから忘れないようにしなきゃ。
そして花芽下にまだアタリがあったのか絶壁側から仔が出てくれました。
こうして毎年、1本ずつでも仔に恵まれれば
飽きずに大株への道を歩めるというものです。
あれから1年と10ヵ月。
ついに来るべきものが来つつあるのか紺地が増幅しています。
一般の縞物的にはこれが上柄なのでしょう。
しかし物は白牡丹。
ここから青になるのはあっという間といったパターンは多いのですが
この木は今まで長らく柄を維持してきた最優秀系。
そこを信じて育ててみましょう。
下葉の白柄一色から出た根ですからルビー以上に深紅色です。
4年前の葉にもまだ柄が残るくらいですから天葉付近の柄は透き通るような白さ。
却って紺地が増えれば木勢も増し仔がたくさん出る
・・・くらいの気持ちでお付き合いしたいものです。
こちらは芯痛の木からアタリが2本のその後です。
1本は源平柄気味の真鶴芸で出ていましたが
天葉は細い白筋1本残すのみ。
でも大きく育っています。
それと柄の部分から出た根はきれいですがなかなか伸びません。
青の部分から出た根は薄いピンクでするすると伸びています。
こんなに違うんですね。
とりあえずこれも木勢が付いたら仔に期待です。
それに引き換え派手な仔から出た根は更に短いままで止まりそう。
同じ頃に出たアタリでしたが根の量、木の成長具合にかなりの差がついてしまいました。
こんなんで果たして育つのかなとさえ思ってしまいます。
柄はあくまでも真っ白。
この柄が暗むのは5年ぐらい先となるかも。
白牡丹白縞芸の真骨頂でしょう。
知らなかったらユウレイが出た~と千切って捨てるところでしょうが白牡丹ですからね~。
大事に育てたいと思います。
ところで植え替えしていると一人遊びに飽きたのか
こっちにも構って~と無理やり膝の上に乗っかってくるのがいます。
これでは仕事になりませんがこちらも大事に育てます。
あれから1年半。
にぎやかな株立ちとなりその雰囲気を遠目に楽しんでいましたが
たまたま手に取ってよく見たら柄が風前の灯火でした。
これは大変とばかりに新根は伸びていましたが株分けしてみました。
その一つ、柄抜けは勢力拡大中です。
ただ、墨はたっぷりありますからまた柄のカムバックに期待です。
こちらは株分けその2ですが
親木の天葉2枚柄が逃げちゃっています。
仔にも柄は無し。
それにしても柄があっても逃げるくらいですから
上の株立ちはもう見込みはないのかもしれません。
株分けその3も上で柄が逃げました。
残った柄の仔は2本のみですが
前科2犯ですからこれぐらいではちょっと信用できないかも。
こちらは派手に進んでしまう心配はあるものの
期待できる唯一の木ではあります。
泥根ではあるものの雰囲気は昨日の黒牡丹によく似ていて
それだけ素晴らしい芸ですから何とか絶やさないようにしたいものです。
あれから5ヵ月。
春は株分けの季節。
ということで手前の仔2本外されてだいぶ風通しが良くなりました。
若干の寂しさはあるものの新根がたくさん降りて勢いは持続していますし
日当たりが良くなってこの2本の仔達もすぐに大きくなってくれることでしょう。
親木のこの仔達の上はまだ空き家ですから夢よもう一度も狙っています。
この品種に限らずいつでもいくらでも増えると思ったら大間違いで
増やせるときに増やさないとじきに仔出しはピタリと止んでしまいます。
そして増やした仔のほうですがほれぼれするような柄と姿です。
こんな柄の木は滅多に出来るものではありません。
しかし残念ながらすでにお嫁入りしております。
次女のほうも若干太縞ながら天葉で最上柄になりつつありそう。
これぐらいは置いときたいものですが
全国大会に持っていこうかどうしようか考え中です。
*久々にヤフオクへ出品してみました。
ご笑覧頂ければ幸いです~
昨年、ヤフオクにてチッチさんからお譲りいただきました。
確かこの木だったと思います。
柄が逃げたかなと思ったのですが天葉でまた戻ってきました。
しかもその天葉は倍ほど長く倍ほど葉幅引いて合計4倍に。
片親が日本錦ですから糸青海よりはずっと大きく育ってくれそう。
こちらはついでにお願いした弁慶丸です。
富嶽×弁慶丸とのこと。
青軸青根でさわやかな雰囲気ですし
片親が富嶽ですから弁慶を超え卑弥呼ぐらいの大きさに育ってくれるかも。
従来の弁慶丸は作がかからず手こずっていますが
これなら気持ちよく育てられそうです。
あれから7ヵ月。
春になりさらに勢いを増してきたようです。
上から出た仔はあっという間に大きくなり
新根もたくさん出てきました。
でもそれに伴い下の仔が押さえ込まれてかわいそう。
よく見ると一番上柄な仔ですから今すぐにでも救出してあげたい所ですが
次の植え替えまでもう少し待っててねといった感じです。
やるべきことをやらなかったり、やらなくてもいい余計なことをやったりの人生ではありますが
こと風蘭に関してなら経験がある分、ちょっとはましになってきております。
あれから1ヶ月。
そういえば今年のブログの本格始動の始まりはこの雷虫からでした。
同じネタであれから1ヶ月をローテーションさせれば楽なのですが
画像は撮れても文章で苦労しそう。
ともあれ新根は前後二本ずつ合計4本勢い良く伸びていますし
新たな天葉の先にもちょびっと柄気配が感じられます。
そして気になるアタリもフリーズすることなく少しずつ動いているようです。
柄が出てくれるかな~。
あれから3年。
地味柄な仔は大きく成長していますがどこまでも地味なようです。
その反動からか上から出た仔は超派手柄。
なかなかちょうどよい塩梅にはいかないようです。
もっともおまけで入手した木ですから贅沢は言いっこなしです。
その後、交換会で見かけたりもしましたが
タダで入れた木があるのにお金を払うのか~と二の足を踏んだり。
それでも上柄や覆輪になった木は柄の白さが際立って素晴らしいものです。
あれから1年と7ヶ月。
やや細身で立ち葉気味な葉姿です。
こちらで2作していますが葉は短めに出ていますので良い目印となっています。
このままの葉丈でコンパクトな株立ちが維持できれば
下葉が入れ替わる頃には素敵な雰囲気を楽しめそう。
柄は最上とは言えないもののまずは継続性も高そうで
仔出し、葉繰りともに良好ですからそんな株立ちの完成は間近かも。
根はきれいな青根です。
泥軸青根といえば慶賀くらいしか思い浮かびませんので
品種の判別が容易なところなども自分向きでしょう。
そういえば用心のため2本の仔を外していましたが
いきなり仔沢山です。
同じくこちらも仔沢山。
仔のほうは旧蘭舎に置いていて3月頭から水やりしましたから根が出始めたばかり。
親木とは1ヶ月の時間差です。
まだ植え替える分がだいぶ残っていますからそのほうがありがたかったりしています。
あれから1年半。
昨年の夏の猛暑のせいなのか派手だった下葉が落ち、
おまけに天葉の葉縁が焼けました。
相変わらず行ったり来たりの繰り返しで
安心したり不安になったり。
なかなか作の向上の目途が立たない品種です。
この新根がいじけることなく素直に伸びてくれれば木も元気になるのですが
今年はどうなることかといったところです。
一方、仔のほうはといえばこれも下葉が落ちて
一回り小さくなってしまいました。
ただ、天葉の紺地は回復傾向。
ちょっぴり生育の目途は立ったかなといった感じです。
その後、建国の月からは同芸の仔を生むことなく貴重ですし
覆輪にプラスして虎斑を乗せるところなど建国的にはあり得ない芸ですから
(羆ならあり得ますが)
棚からなくならないよう頑張りたいものです。
でも、どう頑張ったらよいのかまだわかっていませんが~。