あれから1年と2ヶ月。
相変わらずの5本立ちです。
親木は満足の行く覆輪ですが仔はイマイチ。
でも、この品種はこんなものでしょう。
縞物として見れば柄はハデ目最上、ちょうど見頃な5本立ちです。
いつも騙されるのがこのアタリ。
仔芽と思いきや昨年もこれで花芽でした。
下の仔のアタリも同上でしょう。
実生ならドンドン増えるのでしょうが
付き合いの長いこの木はそうも行きません。
あれから2ヶ月。
ほぼ1枚の葉繰りです。
それにしてもこの姿やボリューム感は翠扇にそっくり。
泥軸翠扇といった趣きです。
今でこそ翠扇の神通力は無くなりましたが、
富貴殿と満月のように対にして眺めると実に楽しい品種です。
来年も開花に挑戦すべく花芽はたっぷり付きました。
こちらの仔なぞ、外してみたいものですが
芯痛の親木がまだスネを齧らせてくれていますから・・・。
でも、その親木は相当くたびれてしまいました。
自分と同じような境遇かも~。
あれから1年と3ヶ月。
素立ちにして花を満開に咲かせ、その上、昨年は天葉1枚スッポヌケさせました。
まさに満身創痍でしばらくガックリしていましたが、
時がそれを解消しまた少しは楽しめる木になってきました。
4個のアタリのうち一つは仔芽確定です。
もう一つくらい仔で出ていただければ嬉しいことですが。
でも、こんなのに運を使っちゃいけないとも思います。
あれから2ヵ月半。
葉繰りはゆっくりといった感じですが
夏からすると葉幅引き、充実してきたような気がします。
そして5年で前作の長い下葉が全て落ち、
自作の葉に入れ替わってだいぶコンパクトな姿になりました。
でも、仔出しも思惑通りですが柄だけは思うようには行かないもの。
3本供にハデ柄のようです。
覆輪が安定している上の方から出てくれたら嬉しいのですが
親仔で当然ながらアタリは花芽でした。
それにしても水垢のようなスス病のような汚れが葉に付いてしまいました。
天水栽培で根腐れした木は一本もありませんでしたが
こんな副作用があるとはやってみなければわからないものです。
来年は天水栽培を止めて屋根の下に戻すつもりです。
あれから4年。
株分けもせずそのままですからまだ当時の面影はあるものの
なんとなく変わり果てたという感じになってしまいました。
それでもハデ方向に向かうばかりじゃつまらないと思ったのか
こんな仔が生まれて来ました。
この品種の柄抜けは珍しいかも。
あれから4ヶ月。
鉢環境にも慣れてきたのか葉幅を引き
更に葉丈も短くなりました。
このまま何作かするとすんばらしく良い姿になりそう。
その為には株の込み過ぎを解消すべく何鉢かに分けて
あれやってこれやってと策を練るのが実に楽しいひと時です。
ふと気づいたら季節外れの蕾が上がっていました。
あれから3ヶ月。
こんな風に木炭だけで植えて、脅したりなだめたりしつつ1作。
増えるかなと思ったのですが親木には丸々と肥えた花芽が付きました。
こちらの仔にも花芽。
下から出た仔はたぶん派手柄でしょう。
こちらでようやく上から仔が1本出てくれました。
でもやっぱり派手柄っぽい感じです。
30数年前は滅多にお目にかかれない超高級品種でしたが
今でもその気難しさが残像のように表れて
当時の栽培者の気苦労をうかがわせてくれます。
まあ、こんな感じで現実、儲かりませんから安くなりましたが
その分お気楽に作で遊べるようにもなりました。
来年はまた水ゴケ植えに戻してリベンジです。
あれから2ヵ月半です。
この種にしては元気一杯。
これも天葉に紺地を含んで出てくるおかげでしょう。
その天葉はガシが入って葉肉が厚くなり
芯止まりコースに入っちゃったかと心配しましたが大丈夫でした。
そして3本の仔も順調です。
こちらは深い紺覆輪からいきなり紺帽子。
風蘭では見ない柄ですがたぶん一時的なものでしょう。
これで固定したら目を見張るほどの綺麗さなのですが。
こちらは普通の中透け。
夏に出た仔も大丈夫でしょう。
春と比べてみたら見違えるようになってビックリでした。
一方、こちらの木はこれでも早割りだったのか
下葉が落ちて姿はイマイチ。
青の仔が付いていても親木の木勢の足しにはならないようで・・・。
でも、柄性は上と同じですから
そのうち木勢は回復に向かうことでしょう。
青かと思っていた仔ですが
なんとなく柄が出てきそうな雰囲気です。
羆の光はこんな木から出世することもありますから侮れない品種です。
もう1本天冴えの木もありますが写真を撮る気になれず・・・。
やはりこの品種は後冴えタイプに限ります。
そうはいってもどれほど数があるのやら。
あれから2ヶ月。
下葉は振るいましたが木勢はまずまずです。
青の仔は気になりますが、黒牡丹ですから全部がラッキーという訳には行きません。
次の仔に期待したいところでしたが、今年はその次も出ませんでした。
じっくり、ゆっくりお付き合いする木ではあります。
あれから2ヶ月。
1枚弱の葉繰りでした。
黒牡丹系にしてはなかなかの元気さです。
その勢いの良さで毎年2本の仔出しを期待していたのですが今年は1本、
その他の芽は花芽でした~。
紺中通しが垣間見えるほうの仔は次の天葉が伸びてきました。
紺地があるとすれば見えるのはこれからでしょう。
もう一本の仔は柄が片寄っています。
親木のように上柄に戻ってくれれば良いのですが、さてどうなりますか。
こちらはあの時の以前の割り仔です。
それから出た仔ですが親木と同芸の上柄と思っていたら
何やら下葉で柄が暗んできました。
やはり黒牡丹は変幻自在の面白さ、
なんでもありといった感じです。
あれから2ヶ月。
1枚とは言わないけれど8割くらいは伸びました。
派手に進みながらもさすが元気な木は違うものです。
今年出た仔に紺地があるとやはり気分も違います。
大仔も今のところ紺地を維持。
夏に出たアタリは花芽でしたが、表柄ということもあり今度は上柄の仔を希望です。
その上の仔は目にも鮮やかな金牡丹芸。
でも、ちょうど見頃な株ではあります。
あれから2ヶ月。
下葉振るいもようやく収まり木勢は徐々に回復してきました。
仔は相変わらず上柄を維持。
黄縞といっても派手さを抑えた大江丸縞のような柄に心を惹かれます。
今年出た期待の2本の仔はというと・・・。
ようやく墨が晴れて様子が分かるようになりましたが
どこから見ても柄は無し。
どうも一筋縄ではいかない品種のようです。
あれから2ヶ月。
葉半分の葉繰りです。
少し紺地を戻した仔の天葉はまたハデに。
でも、綺麗です。
裏側に目をやると青に近い地味柄と思っていた仔の天葉が何やら最上柄っぽく。
親木の天葉も斑が多くなってきました。
今年出た仔の稚葉は良かったのですが天葉で地味柄。
小さな株ではありますが行ったり来たりで楽しませてくれるものです。
羆はあれから2ヶ月。
夏場も勢いが衰えず1枚の葉繰りです。
この元気さがこのタイプの真骨頂でしょう。
安心して育てることが出来ます。
そして柄のほうも鉄板系。
春に出た仔も良い柄を維持しています。
昨年の仔も紺覆輪がしっかり入ります。
花芽がポツポツ付き出しましたから
来年はパイナップル芽の威力を見せてくれるかどうか。
こうなったら株分けの時期が悩みどころです。
本当は大株を目指すような身分になってみたいものですが。
あれからほぼ1作。
木炭植えにしましたから2枚半の葉繰りはしょうがないでしょう。
それに葉が更に短く、葉幅も少し細くなりました。
でも、何事も実験です。
こんな風に脅したり、おだてたりしながら1作。
しばらくご無沙汰だった仔が上の方から顔を覗かせています。
しかし、柄がまだ不明です。
親木は帝柄ベースに最上の縞。
そんな柄を仔にも期待したいのですが、以前の仔はハデ柄でしたからね。
次は柄抜け仔だったりして。