あれから1年弱。
最初の木はどれだっけと探したら寄せ植えになっていました。
しかもようやく逆反りになった葉がまた姫葉っぽくなっています。
昔はお気に入りの品種でしたが結局はこんな半端な芸ですから
今じゃ嫌いじゃないけど好きでもない程度になってしまいます。
それでもめげずに仔が当たりました。
結構、超古木のはずなのですが。
以前はこんな感じで植えていてほとんど仔は出ませんでした。
復活には2作くらい時間が必要のようです。
そんな銀世界の中にあって目を引くのがこの派手木。
小型な分、姫るアラも見せず姿、柄ともイイ感じを維持しています。
自分の棚で変化した愛着もありますし
このままで固定してくれたらお気に入り度は急上昇です。
久々に仔も出てきました。
今まで作で虐げられてきましたがようやく機嫌を直してくれたようです。
こちらは白と黄の源平覆輪。
まだ続いています。
源平ですからこのパターンが続く限り
仔は白覆輪か黄覆輪しか出ないでしょうね。
できれば黄覆輪でお願いしたいものです。
もっとも、黄と白の交じり合った覆輪が理想ではありますが。
そんな可能性を秘めたちょっと面白い木ではあります。
あれから9ヶ月。
今までなかなか力が付かずに苦労していましたが
一旦、波に乗ってしまえばその後は順調のようです。
一昨年はリキダス、昨年からはピートモス。
それまでも液肥や活力剤はいろいろ試していたのですが
一番効果のあると実感したのはフミン酸やフルボ酸などの腐植酸です。
今年は肥料をほとんどやりませんでしたので肥料太りの雰囲気はなく
健康体を維持しているといった感じでしょうか。
2作植え替えをしていませんが根腐れも皆無でしょう。
勢いついでにまたアチコチから仔が出てきましたので
持ち崩す前にそろそろ株分けしてあげなきゃいけません。
ところでこの木は毎年秋にも良く花芽が動き出し放っておくと開花します。
西出や都鳥さえ秋に咲くことはまずありませんから
もしかしたら系統を異にする品種かもとか秋の夜長に想像するのも楽しいですね。
あれから10ヶ月。
今年の春先に片側だけですが下葉数枚がバラバラッと落ち
やっぱりアマミかと肩を落としたものですが
それだけで止まってくれたのは不幸中の幸いでした。
もしかしたら全部落ちる可能性もあったわけですから・・・。
その後は順調に成長し1番仔はいきなり成木の大きさになりました。
葉が抜け落ちたところからはその寂しさを埋めるように2番仔が。
裏甲竜のようになかなか仔が当たらないのかと思っていましたが
更に下のほうにもアタリがいくつかあってそれなりに増えてくれる品種のようです。
それに力が付いてきたのか葉が倍ほどの長さになっています。
アマミですから更にでかくなりそうとも思うのですが
冬に温度を掛けられないウチの棚ではこれぐらいが限界かも。
どこかあったかいところでもっと大きく育った奇怪な姿を見てみたいものです。
そう、まさに奇怪、大きくなったらゴジラのような姿になるのかも。
あれから1年と4ヶ月。
片側に残っていた下葉が黄変してきました。
撮影のため取り去りましたがついでに気になっていた黒点のポツポツともし
ようやくすっきりとした姿になりました。
そういえば下葉にはまだ縞気配が残っていましたので
その証拠も無くなって晴れて完全覆輪です。
これで仔の1本でも出てくれれば完璧でしたが
まだその兆候はなさそうです。
それでも葉を重ねた素立ちの老木というのも見応えはありますので
そっちを目指すのもありかなと思っています。
前回の3本目の木はこんな姿に・・・。
ユウレイ葉の次の天葉にまた紺地が乗って
もしかしたらなんて思ってしまいますが
いくらなんでもこれだけ派手じゃやっぱりだめなのでしょう。
棚にあった源平柄から変わった木で
タダみたいなものですから楽しめますが
身銭を切って入手したなら厳しいことでしょうね。
これはその次の木ですがもう大洞丸で固定したようです。
ちょっと紺中通しが狭いような気もしますが
これぐらいで続いてくれたら御の字としたものです。
ただし、ようやく上のほうから出した仔はユウレイでした。
下葉は大江丸縞として最上柄。
こっちを続けてくれたほうが良かったかも。
もう1本覆輪に変わった木がありました。
しかし2番目と同じ様なパターンの柄ですし
せっかく出た仔もユウレイ。
どうも幸少なさそうです。
こんな感じで源平や太縞から覆輪に移行しやすいのかもしれませんが
更にその先にユウレイが待っていますので
なかなか長く覆輪のままで持たせてはくれない品種といえそうです。
それだからこそ惚れ込む価値もあるのですが・・・。
あれから2ヵ月。
昨年の悪夢と比べたら正に夢のよう。
あのまま枯れても不思議じゃなかったのですが。
とりあえず無事に夏を超し天葉も少し成長しています。
地味柄の仔も親木に声援を送っているのでしょうか。
そしてびっくり、この病み上がりの親木がまた仔を上げています。
一個じゃ物足りないのかもう一つのアタリも膨らんで頑張ってくれています。
この木が復活するようなら同じ環境下にある
他の黒牡丹、金牡丹の生育にも弾みが付きそうなものですが
確かにそんな兆候は窺えます。
今の生育環境がドンピシャのようでこれは来年以降が楽しみになってきました。
柄の進展が著しい品種群ですがその前提は仔出しですから・・・。
こちらはさすが大株だけあってにぎやかになってきました。
ハデ仔は稚葉も枯れずに元気一杯です。
下葉で徐々に暗むセオリーを踏まえてくれるなら
素立ちでも生育するはずですが外すのはまだちょっと怖すぎます。
今の環境では行けそうな気もするのですが・・・。
こちらの仔は天葉で柄が良くなってきました。
派手仔と地味な仔が2本。
もう外し頃なのですが
外すとバランス的に反対側の仔も外したくなり微妙な情勢ではあります。
と、ハデ仔ばかりに目を奪われていますが気が付くと上の若木も最上の柄。
親木は下葉に白縞を残しますし
墨が多く締まった姿で大きくならないのに仔が良く出て増えるという
何拍子も揃ったすんばらしいタイプではあります。
黒牡丹も今では何やら実生が混じってきているかもしれませんが
それに足を引っ張られることなく人気を維持してほしいと願っています。
あれから2ヶ月。
今まで葉焼けはするは下葉は落ちるはで作の心配が先立ち
じっくり眺める余裕はなかったのかもしれません。
でも、ようやく安住の地を得て手に取って見る機会が増えました。
それにしても冷静に見たとしてもこの木は最上柄の極致。
黒牡丹縞とは信じられないほどですが黒牡丹です。
紺地深く、それに浮かび上がるくっきりとした黄縞はコントラスト抜群で
作の心配がないとしたらやっぱり墨の多い木のほうがイイなと思ってしまいます。
この柄で親仔共に末永く続いてくれたらと思うのですが
そうは問屋がおろさないようで
この仔は半柄ながら天葉で良くなってきましたが
こちらの天葉は今のところ柄がなさそう。
今年出た仔も楽しみにしていましたがどうやらユウレイ。
まあ、上の親木が出た時も始めはこんな感じの柄でしたから
毟らずに様子を見ることとします。
それでも親木がこんな柄ですからあんまり花芽は付かず
今後もチャンスにだけは恵まれ続けるかと・・・。
あれから2ヶ月。
葉繰りは1枚弱ですが何しろ本数がありますから
急に混み合ってきたように感じます。
毎年のように仔が出てきて
株の中の仔の日当たり具合がよくありませんので
来年になりますがまた株分けしなきゃと思っています。
よく増え、柄の変化も面白い優秀な固体ではあります。
こちらの仔などは一見、のっぺりとした金牡丹柄ですが
そこから出た仔には縞柄が下葉まで残りそう。
付け付近の様子を見れば一目瞭然です。
こんなことは普通に起こりますので今では驚くことはなくなりましたが
それでもしみじみと眺めていると先々の楽しみが心に湧いてきます。
こっちは久々の地味柄の仔。
それから出た仔は更に地味柄。
親木もろとも派手に移行して
金牡丹になってしまうのではと危惧していましたから
やっと元に戻ってくれてやれやれといった感じです。
こちらの木はようやく親木の葉繰りがスピードを増して来ました。
もう紺縞1本残すのみのほぼ金牡丹ではありますが
仔が良いので十分満足です。
その1番仔は金牡丹黄縞として最上柄になるかも。
2番仔も同上
3番仔もそんな雰囲気をありありと感じます。
株の姿的にはバランスを欠いていますので
いずれは株分けしそれぞれの行く末を観察してみたいものと思っています。
・・・なんてことを言っていると鉢数は上の親木を含めると鼠算のように増えていきそうで
なんか楽しくなってきます。
あれから2ヵ月。
昔は都羽二重や金兜のような暗まない黄縞を黄牡丹錦といっていましたが
いつの間にか暗む黄縞に変身してしまいました。
それでも他でもこの芸の木に黄牡丹錦のラベルが立っていましたから
この系統はそんな傾向が強く
もしかして本来の芸の木はほとんど残っていないのかもしれません。
ただ、それで本芸落ちというイメージはなく
小割れした柄は十分にきれいで葉焼けの心配がない分返ってマシというもの。
本来の芸でこの柄なら木勢は追いつけなかったかもしれません。
この仔は柄が片寄ってしまいましたが
こちらはどうやら紺中通し風に育っています。
このまま覆輪で固定してくれたらよいのですが・・・。
こっちが黄縞の残る本来の芸と思っていましたが
気が付けば葉の半分は暗んできました。
このままでは枯れそうなくらいの派手柄ですので
暗む柄ならもう大丈夫と喜ぶべきなのですが
ちょっぴり残念なような気もします。
そこから出た仔は思いっきり派手な柄。
暗まない柄が移ったようで先行きは暗そうです。
思い通りに行ったり行かなかったりと忙しい株立ちではありますが…。
こちらの木はなくなりそうでまだギリギリ紺縞が残り
まだ黒牡丹の仲間で踏みとどまっています。
それと柄は全部暗まず下葉にも残りそこがちょっとした見所です。
以前のように暗まないくっきりとした黄縞がまた出てこないものかと期待してしまいますが・・・。
夏に動き出したアタリは一個が花芽でした。
まあ、たくさん増えてもありがたみが無くなるだけですからね~~
これぐらいにしときましょうと木が言ってました。
あれから2ヵ月。
春からは今のところ2枚弱の生育ぶりといったところです。
それでも昨年の今頃と比べてアントシアニンはかなり落ち着いてきました。
まさにストレスフリーといった雰囲気が伺え、今後は期待できるかも。
親木の柄もそうですが仔も上に行くほど上柄になっているのは単なる偶然ではなさそう。
最終的には金牡丹で落ち着くのでしょうが
最初のとっかかりで少しでも柄が出だせば
その後はハイスピード(それでも十数年はかかりそう)で進展していく
目出度い性質を持った木のようです。
それにしても姿としては取り付く島もない株ですから
そのうち株分けしなければと思っているのですが
あいにく夏に植え替えたばかり。
2作ぐらいはそのままにと予定していますから
まだしばらくはこのまま眺めることになりそうです。
今年の前半は黒牡丹も例に漏れず葉が真っ黒になり下葉がポロリポロリ。
外棚に出してから冷え込む日があったのと日が強かったのでしょう。
そこで姿も悪くなったことだし外せる仔は全部外して植え替えてみました。
そしたら植え替えの刺激と新根を鉢の中に収めたことが功を奏したのか
元気が出て新仔があちこちから覗いています。
その黒牡丹の中から面白いものを見つけました。
親木は柄があるようには見えなかったのですが仔が真っ白。
元は月笙系ですからそんな柄で育ってくれるかも。
まあ、育ってみれば普通の黒牡丹に
普通の金牡丹が付いた2本立ちと言えなくもありませんが
このプロセスが面白かったりします。
他の木にもなんか面白い仔が出ていないかとシゲシゲ眺めるこの頃です。
あれから2ヵ月。
失敗は成功の元を地で行くようなものです。
夏場の蘭舎内の環境に心地よさを感じたのか成長に勢いが出てきました。
間延びしているようにも見えますが
元々は月笙から生まれた墨の少ない大型木ですので
本来の姿に戻りつつあるともいえます。
普通、大きくなる木はこれが金牡丹?と思えるほど
柄が冴えない木をよく見かけます。
しかしそれとは一線を画し、これは天葉から3枚目くらいまで柄を残して
更に下葉に黄縞さえ(少しですが)浮かび上がらせます。
…というようなことを書いているうちに気分が盛り上がり
本当に得難い木じゃないかと思えてくるお得な性格ではあります。
実はたいしたもんじゃなかったりして。
親木に付いていたアタリはさすがに花芽で取り去りましたが
仔のほうにアタリが三つほど付きました。
これはいくら何でも仔のほうでしょう。
間延びさせたらこんなに仔が付くことはありませんから
やっぱり木勢が増したということにしておきます。
ついでですがこんな木も入手してみました。
金牡丹作りにちょっぴり自信がついてきましたので…。
この仔が面白そう。
以前はこの柄では枯れるかもという気持ち100%でしたが
今は白縞が残る面白そうな仔と思えますので現金なものです。
もちろん枯れずに育つはずです。
ほかにも真っ赤なアタリと空き家も盛り沢山。
今後の生育と増殖、更に柄の進展を楽しみにしているところです。
黒牡丹の方が面白いと思っていましたが
金牡丹も一芸加われば華やかでいい感じとようやく気が付きました。
それもこれも作の裏付けがあればこそですが・・・。
あれから1年と5か月。
今年の夏は日作りしたわけではありませんが
それでも間延びすることなく愛嬌ある姿を維持しています。
しかも下葉を落とすことなく仔も更にポチポチと…。
鈴虫剣を持つ品種はいくらも無いのですが
その中でも姿かわいらしく強健でよく増える
3拍子揃った優秀な品種ではないかと思っています。
増やしたからといって儲かる品種ではないのですが
そこもまた良いところで株立ち作りに専念できるというものです。
花も見てみたいのですが今年も花芽は付いていなさそう。
その分、また仔が出てきちゃいそうです。
あれから2年と7ヶ月。
3作したことになり葉繰りは何枚かなと数えてみたら9枚でした。
本数こそそれほど増えていないもののさすが元気印。
生育旺盛な品種です。
芯痛になった親木の残っていた葉も無くなってすっきりし
ここからがようやくスタートラインといった感じです。
これから仔がビシバシ出てくれればと願っています。
思えば卑弥呼タイプがブームの終盤の頃にようやく乗っかり
ぎりぎりセーフで知名度を得たという気がします。
売りは一連の品種と比べてそれなりのボリュームでありながら
細身のすっきりした姿と青軸青根。
大株にしても姿は破綻することなくいい雰囲気を維持してくれそうです。
このタイプをコレクションするならぜひ持っておきたいものですね。
あれから2年。
小さいながらもがんばっているようで
とりあえず全部育っているようです。
その数8本。
ただ、画像を見比べてみるとあんまり生育していないみたいです。
ごちゃごちゃしていますからね。
いくらなんでもかわいそうで
来年は必ず株分けと植え替えをしなければと思っています。
根っこもたくさん出ていることですし・・・。
1本1本見ると結構かわいらしい姿をしているのが救いです。
あれから1年と4ヶ月。
2本の仔にプラスして更に仔が2本。
増えも葉繰りも順調と言いたいところですが
頭がつっかえて皺くちゃの葉になりそうなところを
ぎりぎり回避しているような感じです。
ただ新たな仔はまだ芸が甘いせいかすんなりと成長。
しかし3才仔はそろそろ怪しくなってきました。
そうは言ってもこの芸はやはり見事。
外して1本立ちにしても十分すぎる存在感です。
珍奇な芸ですから人によって好みが分かれそうとか
そのうち飽きるかもとか思っていましたが
そんなことはとうに超越していてただただ感心するのみ。
そんな凄すぎる芸ではあるのかなと思えてきました。