あれから2年と8ヶ月。
良く増えるものですから外した2本の仔は手放し
その時親木に付いていた仔も大きくなったので外しています。
今までよく増えていたのですが古木になったせいか
仔出しのペースがガクンと落ちたような・・・と書こうとしましたが
仔を1本外したのが刺激になったのかまたたくさん出てきましたね。
しかしそれとは別にこの品種の芸は凄すぎます。
普通、甲龍芸と言えば獅子甲龍とか裏甲龍を思い浮かべ
あんな感じの変な葉っぱねで通り過ぎてしまうのですが
この芸は一味ふた味違います。
甲龍が折り重なって多重化し
羅紗万年青でいうところの雅糸竜そのものでしょう。
しかも葉裏に現れる芸という事で横からよく見え
鑑賞するにも好都合です。
羅紗万年青と同様に古木になってから見られる芸ではありますが
こんな芸の持ち主は富貴蘭では唯一無二で
アマミ系とはいえ侮れない品種ではあります。
これで覆輪でも出た日には・・・いや無いものねだりはやめておきましょう。
因みに春先に外した仔も元気いっぱいです。
特に根が良く出来ましたので
今後の葉繰りや仔出しに好影響を与えてくれることでしょう。
あれから5ヶ月。
芽はポツポツ付いていたもののほとんどが花芽でした。
もはや老木の域に達したようですし姿も乱れてきましたので
植え替えついでに仔を外してみました。
残った仔はこれ一個のみ。
春は糸葉のようなチンチクリンな姿でしたが
何とか様になってきたようです。
外した仔は満を持してといった感じでしたから
文句なしの木勢と愛嬌の良さです。
どちらの木もたくさんの仔宝に恵まれながら
すくすくと育ってくれることでしょう。
あれから1年。
今年の冬は雪が多くて蘭舎に日が差し込まず
その分いつもより根の動き出しが遅れたようです。
それでも伸び出してしまえば直に追いつくことでしょう。
葉のほうはアマミですからもっと大きくなるのではと思っていましたが
どうやらこちらの棚ではこれぐらいが限界のようです。
仔は親木と比べれば小さいのですがそれでも芸はけっこうな迫力。
葉の大きさも1作で親木に追いつきそう。
と、ここまでは生育も増えも順調でいくらでも増えると思ってしまいそうですが
昨年のアタリはいまだにこんな感じです。
こんな芸ですから生育できずに潰れてしまうことも多いのかもしれません。
あれから1年。
たくさんの新根が出ていかにも元気そうです。
大仔は外しましたが昨年の今頃見えていたチンチクリンなアタリは
見違えるほど大きく成長しています。
そして今年も変なアタリが3個発生しました。
どうしても同芸の裏甲龍が頭にあって増えなさそうなイメージですが
木勢の良い親木サイズになれば花芽が付き難い事も相まって
葉繰りの分がそのまま仔で出てくれるのかも。
でも仔出しがパッタリ止む時も来ますから
せいぜい増やせるうちは頑張って増やしましょう。
あれから7か月。
といっても花画像しか出ていませんでした。
木姿はあれから8か月。
アマミとはいえ冬は完全休眠状態ですから
春の目覚めの印、新根の出始めはほかの風蘭と同時期のようです。
それでもこの姿にして葉繰りは良好のようで
昨年割れなかったこの仔が早くも夏には外せそう。
そして花芽が付いて古木に近づいたかに思えた親木からちっちゃい当たりが見えてきました。
更に下のほうからもう一個当たりが・・・。
さすがはまだ世に出て間もない若木だけのことはあります。
でも上は出来損ないのようですし下のは先っぽが引っ掛かっているようだし
どちらもうまく育つのかなあと思ったり。
じっと見守るしかありませんが駄目ならまた別のところから出てくれるでしょう。
写真を撮ったのに出し忘れていました。
前回から4日後くらいの画像です。
花はさらに大きく膨らんでいます。
葉が裏甲龍芸ということで花の側弁や舌弁にまで甲龍が乗るようです。
それに距が無いのかと思っていましたが
なんと花の中心部から伸びてきました。
しかも薄紫の色付きです。
もちろん、加工は無しですよ。
奇怪でありながらかわいらしさも満点です。
富貴蘭の花変わりの中ではたぶんピカ一でしょう。
これで親木に毎年花芽が付いてくれれば申し分なしです。
さて8月。
こちらもご多分に漏れず、暑い日が続いています。
日中は棚で35℃超、40℃近くの日もあったり。
遮光は春と同じですから日差しが強いのか葉の緑は若干色褪せ気味です。
それでも夏の暑さに負けず元気に根を伸ばし続けています。
こちらもご多分に漏れず、暑い日が続いています。
日中は棚で35℃超、40℃近くの日もあったり。
遮光は春と同じですから日差しが強いのか葉の緑は若干色褪せ気味です。
それでも夏の暑さに負けず元気に根を伸ばし続けています。
破天荒はあれから1週間。
花茎は伸び切ったようです。
石化のような扁平な変な花茎。
蕾はこれで開花したようなもう少し膨らむような・・・。
距まで退化しているようです。
超兜咲きとでもいうのでしょうか。
花粉塊がやけに目立ちます。
それでも妙にかわいらしく
来年もまた見てみたいと思わせる花容ではあります。
花物品種でもここまで変なのは滅多になさそうですから
お持ちの方々は咲かせてみてこの面白さを味わっていただければと思います。
あれから10ヵ月。
芸的には裏甲龍の泥軸版ともいえますが
それにしてもいつ見ても奇怪な芸ではあります。
奄美風蘭らしく遅れて花茎が伸び出しました。
初花ではありますが花芽が付きましたので
木の大きさはこれぐらいが限界かも。
アマミですからもっと大きくなると思いましたが・・・。
それに今までは調子良く仔が出てくれたものの
花芽が付いたことで仔出しはもう頭打ちでしょう。
それにしてもこの葉芸ですから蕾まで変な感じです。
いったいどんな花が咲くのでしょうか。
ところで親木からの仔吹きは今までのようにはいかなそうなので
付いている仔を外してみました。
今は暑い日が続いていますからこのまま天葉の生長を見守り
無事に生育していたら活着したということで
秋にでも交換会かヤフオクで見てもらえたらと思っています。
とりあえずの記念撮影(証拠画像)でした。
あれから半年。
根がたくさん出て元気ですしもう少し大きくなると思ったのですが
どうやらこの辺が大きさの限界のようです。
天葉は出始め、時折引っ掛かりそうになるのですが
今回はスムーズに伸び出しています。
ところで今までは下の葉元から順番に仔が出ていたのですが
上のほうになにやら怪しげなアタリが二つも付きました。
もしかしたら花芽かも。
変わった花が咲きそうですからちょっと楽しみです。
あれから9ヶ月。
今年の冬は無事に越冬し他の富貴蘭に先駆けて新根を伸ばし始めました。
冬越しの最低温度は2~3℃、上は行っても10℃くらいなのは昔から変わりありませんが
以前はそれが5ヶ月くらい続いていました。
この頃は2ヶ月半くらい。
以前、奄美系はその冬越しで枯れることが多く、食わず嫌いとなっていたものの
冬越し期間が半分になったらそれほど酷い目には会わなくなり
ちょっと気になり出しました。
値段もお手ごろになってきましたので
面白そうなものは棚に入れてもいいかななんて思っています。
それはともかくこの品種、アマミですから相当でかくなりそうと考えていましたが
葉丈の長さはちょっと頭打ち気味。
これくらいがリミットでしょうか。
それなら花なんかも見てみたいものです。
あれから3ヶ月。
1枚ちょっと葉繰りしています。
天葉はもっと長く伸びるのかと思いきやこれぐらいで止まりました。
でも、まだ花芽も付かないしこれで親木サイズではなさそう。
もっと葉数を増やして力が蓄えられれば
また一段と大きくなって迫力のある姿を見せてくれるかもしれません。
新根に頭を押さえつけられていた仔は
ちょっと横にずれたようで一安心。
もう1本仔が出てきたところを見ると
見かけによらず仔吹きは良さそうです。
ところでこちらでは寒さと長い休眠期間のせいで
アマミは風邪を引いてしまうリスクが常にあります。
この奇妙な姿にだんだん愛着は湧いてきましたが
手放して他の方に育ててもらったほうが幸せなのではとか
いろいろ悩ましい品種ではあります。
あれから半年。
まだ早いかなと思ったものの
つい出来心で仔を外してしまいました。
仔の根は十分ありましたし次の仔が控えています。
それに親木のほうも早く大きくなってくれるかと・・・。
本当はもう1作付けといたほうが良かったのですが
外せる理由も探しとかないと。
次の仔は勢いよく伸びてきそうですが
くれぐれもその邪魔しないでもらいたいものです、新根さん。
しかし、この品種は上から見たら面白くもなんともありません。
吊り枠に入れて見上げるには打ってつけですが。
外した方の仔も次の天葉が見えてきましたし
新根も勢いよく伸び外したショックは無さそう。
それに小さいながらも芸は最上です。
2鉢有ればどっちかが枯れても安心ですね。
アマミに関してはその程度の栽培環境ですので。
あれから10ヶ月。
今年の春先に片側だけですが下葉数枚がバラバラッと落ち
やっぱりアマミかと肩を落としたものですが
それだけで止まってくれたのは不幸中の幸いでした。
もしかしたら全部落ちる可能性もあったわけですから・・・。
その後は順調に成長し1番仔はいきなり成木の大きさになりました。
葉が抜け落ちたところからはその寂しさを埋めるように2番仔が。
裏甲竜のようになかなか仔が当たらないのかと思っていましたが
更に下のほうにもアタリがいくつかあってそれなりに増えてくれる品種のようです。
それに力が付いてきたのか葉が倍ほどの長さになっています。
アマミですから更にでかくなりそうとも思うのですが
冬に温度を掛けられないウチの棚ではこれぐらいが限界かも。
どこかあったかいところでもっと大きく育った奇怪な姿を見てみたいものです。
そう、まさに奇怪、大きくなったらゴジラのような姿になるのかも。
早々にすっかり雪景色となってしまいました。
今年も冬の訪れが早く風蘭にとっては長い冬眠期間となりそうです。
冬眠期間が長いと心配なのがアマミ系。
ちょっとした小春日和に反応して動き出すクセがあり
動き出してしまえばもう冬環境には戻せません。
戻せば確実に枯れてしまいますので・・・。
かといって別環境にして温度を入れ光を当てるにしても
あいにく日本海側の冬は太陽が顔を出しません。
LEDという手もありますがそんなに設備投資をしてもなんかあんまり楽しくなさそう。
ということで棚にはほとんどアマミ系はないのですが
なぜか買ってしまった破天荒はあれから半年。
とりあえず生育期間中はご機嫌だったようで
天葉2枚は倍近くまで大きくなりました。
いかにも小苗から育て上げているという感じがして喜ばしい限りです。
仔も知らない間にずいぶん大きくなっています。
そして附け付近の葉は軸の膨張圧力に耐えかねたのかひび割れてきました。
この分だと来年は更に大きくなるのかな
普通のアマミ並みの大きさに育ったらさぞ迫力のある姿かと・・・。
おっと、その前に無事冬が越せますようにっていう感じです。
あれから7ヶ月。
左右同じ長さの天葉が出てバランスが良くなりました。
天葉はいかにも窮屈そうに出てきますが
今のところそれで芯痛になることはなさそうです。
一口に言ってしまえば裏甲龍の泥軸版ですが
そんな生易しいものじゃなく大きくなればもっと激しい芸を見せてくれそうです。
軸の付近は相変わらずこんなふうで
葉が二重構造になっていて外側は附けから葉と軸が離れてても大丈夫ってな感じかも。
昨年から見えている仔はさっぱり動く気配なし。
右側のアタリはそのままの状態で枯れちゃいました。
やはりもっと木勢が付かなきゃだめですね。
今の3倍くらい大きく育ったらさぞ迫力ある姿になることと思います。
変わり者好きにはまたとない品種ではありますが欠点は実生ということ。
まあ、自然界からはまず得られませんからありがたいのですが
あれとこれを掛け合わせたらフラスコの中で変わったものが生えました~。
いっかがですか~てな感じでストーリーが皆無です。
それにまた作られる可能性が無きにしも非ずですから。