あれから10ヶ月。
ようやく柄が鮮明に冴え始め堪能できる季節が巡ってきました。
この品種、春はルビー根、夏は花(摘みますが)、秋は柄と魅力の衣替えが絶妙です。
柄は浮き沈みすることでいくら派手になっても(滅多にならないですが~)
生存に影響を及ぼさないのでしょう。
盆と正月が一緒に来たような美しさであれば良いのでしょうが
まあ、そこまで欲張ることはないですね。
ところで今年も仔は出ませんでした。
仔出しに効きそうなものを水に混ぜて与えてはいるのですが、・・・惨敗です。
ただ、これ一鉢特別扱いというわけじゃありませんので他の木が良く反応してくれます。
その点、無駄ではないもののやはりちょっとぐやじいです。
和泉牡丹
2012年09月26日 | 虎
あれから3ヶ月。
エネルギー充填のためか春から夏にかけてやや暗んでいた斑が
秋の訪れとともにまた復活してきました。
これから寒くなるにつれ下葉は赤みを帯び天葉は更に黄金色に輝きます。
毎年同じことの繰り返しとはいえ、やはり変化があれば新鮮な気持ちにさせられます。
それにしても木炭植えがすっかり板に付いてきました。
これが万一大きく値上がりするようなら良からぬ欲が芽生えるのかもしれませんが
まず、そんなことはありえないとしたものです。
大きく育ったり、仔がたくさん出たりすればそれは嬉しいものです。
でも、ここはあえてそれを避け木勢の付き過ぎに気をつけて
今のままの姿で少しずつ繁らせていけたらと思っています。
このペースならあと20年は同じサイズの鉢で大丈夫でしょう。
あれから1年。
あわよくばと淡い期待を寄せてはいるものの柄は現状維持。
全うな覆輪になる気配はありません。
時折出ていたハデ仔は近頃とんとご無沙汰。
だんだん木勢は衰えていくのでしょうか。
でも、この我慢比べが面白かったりします。
とはいえあの時の親木をここまで引っ張っているのですから
もう10年は我慢しているのかも?
売れば千円でしょうがそんなに馬鹿にしたもんじゃなく、
趣味者の棚にはこんな思い入れのある木が並んでいるものです。
あれから1年弱。
葉繰りは1枚半でした。
木勢からしてもっと頑張っても良さそうなので意外でしたが
これはハデ仔がたくさん付いているせいなのでしょう。
親木は長く覆輪が続いているものの
仔の柄は崩れることが多く気まぐれです。
いつも大きな花芽ばかりでがっかりな親木でしたが久々に子が出てきました。
葉繰り1枚半で花芽と仔が出るとはなかなかのやりくり上手。
でも、また縞の仔のような雰囲気です。
そういえばあの時外した(下のほうの画像の木)ハデ仔ですが今はこんな感じ。
葉を振るって枯れる寸前になりながらも天葉1枚残りそこから立ち直りました。
それに今年は少し作上がりして嬉しい限り。
棚環境がどれほどのものかのバロメーターになっていますから
結構本気出して育てています。
あれから1年と5ヶ月。
偶然同じアングルで撮っていましたが
パッと見には同じ姿でぜんぜん成長していないのかとガッカリ。
ミズゴケから養分を吸い取れるわけではありませんからしょうがないのですが
でも全体的には一回り大きくなっているような感じです。
寄せ植えですから美術品の範疇には入りませんが
このまま10年20年と作り込んでこんもりとした森のような姿に仕上がったら
実生の金銀羅紗といえども結構愛着が湧きそう。
なにしろ年に1回、3分で植え替えが出来てそれ以外は手間要らず。
こんな鉢を着々と増やして行きたいと思っています。
明け方の気温が平年並みに戻り、そろそろ蘭舎に取り込む時期となりました。
でも、その前に設備の改善です。
こちらのように上の棚には扇風機が4台あって隅々まで風が行き渡るのに
下の棚には1台のみ。
これでは真横からの風が手前には強く当たり奥の方には届きません。
そのせいか毎年いくつか痛む木が出て悩みの種でした。
しかし、扇風機を増やそうにもここは水やりするための通路。
これ1台でも邪魔なくらいです。
そこでふと目に付いたのが天井からぶら下がっている撹拌扇。
周りの空気をかき混ぜるだけで風があんまり下まで降りて来ず
なんだか無駄に回っているような気がしていました。
それならいっそ下の棚用に使えばと思い付き
2台とも取り外して棚下にぶら下げてみました。
これがなかなか良い塩梅。
柔らかな風が斜め下に吹き降りて棚下全体に行き渡るようです。
もちろん撹拌扇の上には水よけのカバーを被せます。
これで下の棚も効率よく使うことができ、
また通路にあった扇風機も取り外すことが出来て万々歳。
我ながら良いアイデアを思い付いたと自画自賛しています。
アイデアついでに一番高い所にも扇風機を設置してみました。
これはブラシレスDCモーターで電気を食わず長持ちするヤツとか。
冬に動かすのはこれだけで間に合うはずですから石油や電気の節約にもなりそうです。
もちろんリモコン付きですから高い所にあっても大丈夫。
なんだか今年の冬作が楽しみになってきました。
でも、その前に設備の改善です。
こちらのように上の棚には扇風機が4台あって隅々まで風が行き渡るのに
下の棚には1台のみ。
これでは真横からの風が手前には強く当たり奥の方には届きません。
そのせいか毎年いくつか痛む木が出て悩みの種でした。
しかし、扇風機を増やそうにもここは水やりするための通路。
これ1台でも邪魔なくらいです。
そこでふと目に付いたのが天井からぶら下がっている撹拌扇。
周りの空気をかき混ぜるだけで風があんまり下まで降りて来ず
なんだか無駄に回っているような気がしていました。
それならいっそ下の棚用に使えばと思い付き
2台とも取り外して棚下にぶら下げてみました。
これがなかなか良い塩梅。
柔らかな風が斜め下に吹き降りて棚下全体に行き渡るようです。
もちろん撹拌扇の上には水よけのカバーを被せます。
これで下の棚も効率よく使うことができ、
また通路にあった扇風機も取り外すことが出来て万々歳。
我ながら良いアイデアを思い付いたと自画自賛しています。
アイデアついでに一番高い所にも扇風機を設置してみました。
これはブラシレスDCモーターで電気を食わず長持ちするヤツとか。
冬に動かすのはこれだけで間に合うはずですから石油や電気の節約にもなりそうです。
もちろんリモコン付きですから高い所にあっても大丈夫。
なんだか今年の冬作が楽しみになってきました。
あれから1ヶ月弱。
この暑さにも負けず元気に生育中です。
もう少し葉が短くなるのかなと思いましたが
生育環境抜群の前作から加速が付いていますから
しばらくブレーキは利かないようです。
今年は仔が2本かと思っていましたら上からもう1本出てきました。
しか~も、下の仔には紺地が乗っています。
ユウレイ気味に出ても後に紺地が乗ってくるとは上の仔達も期待大。
最初からユウレイを買ってしまったら生育はしても柄はそれっきりですが
しっかり紺地がある木はハラハラドキドキ。
なかなか遊ばせてくれる品種です。
あれから5ヶ月。
どういうわけか気になる仔は外してみたくなるのが性分で
例外なくこの仔も外してみました。
春には派手だった片側の天葉ですが紺地が戻り一安心。
もう片方の天葉は白縞が継続中。
一応、なんちゃって羆といった雰囲気をしばらく楽しめそうです。
仔が顔を覗かせましたが当然こちらはお決まりのコースです。
でもそのうち良いことがあるかも。
・・・いや、ないでしょうね。
黄冠
2012年09月18日 | 虎
全体的に黄味掛かった葉色の品種で
遠目には黄ばんで元気が無いように見えなくもありません。
しかし、黄色の根先、黄色い花茎、蕾など、
各パーツを良く見るとそれなりの美しさ、珍しさが宿っています。
カテゴリー的には虎斑じゃ無くその他の芸に入るかも。
と、今気付きました。
あれから3年と4ヶ月。
紺地の薄い細い葉と細い根はか弱く見えますが意外と増殖力が強いのか。
それともここ数年、蘭舎をこしらえたり木炭植えにしたりして
栽培環境を変えたためなのか下葉も落ちず更に大株に育っています。
もし後者なら方針が間違っていなかったと一安心です。
これに限らず株で締まった姿を維持するのは結構大変。
大株ではてっぺんの元木が命となりますが
年期が入ると元木の根が鉢の中まで達せず、いつも乾いたままです。
そしていつしか精気が無くなり、仕舞いにはてっぺん禿げ。
・・・残念ながら観賞価値がなくなってしまいます。
(あ、人間のほうはまだイケますのでお気になさらずに~)
そんな悩みを解消するのが木炭植え。
上から鉢の中まで根全体の乾き具合が均一ですから頻繁に水遣りでき
元木は元気なまま下の仔も根腐れしたり間延びしたりすることがありません。
いつの間にか棚には大株が目立つようになりましたが
植え替えの心労、作落ちの心配から開放されて嬉しい限りです。
というか、株分けしてもしょうもない木がわんさかあるということで・・・。
あれから4ヶ月。
夏の暑い盛りに植え替えをしていましたが
残り100鉢というところで頓挫。
もうそれっきり重い腰が持ち上がりませんでした。
これもその100鉢のうちの一つで新根が鉢より長く伸びてしまっています。
これを植え替えたら新根の先が鉢底を突っつくのは必定。
それほどコケも傷んでいないようですし来春まで持越しです。
それにしても芯痛の親木付きですから元気の良いこと。
あれから5ヶ月。
細く短いながらも新根をたくさん出し、葉繰りも1枚ほど。
さすが元気印の卑弥呼です。
数えてみたら8芽ありました。
根は十分あり、外れそうな仔が盛りだくさん。
日本一小さな卑弥呼なんてキャッチフレーズでまた稼がせるのか
それともこのまま株立ちで育てるのか悩みどころですが
こんな些細なことで悩むのがアホらしいようで楽しかったりします。
これは全部紅葉してしまったクチです。
親木も虎斑ではなく黄ばみが進んで落葉します。
最近入手した木でラベルには緑雲とありました。
青軸青根、葉肉厚くやや大型・・・は、ともかくとして
なぜこうなってしまったかです。
木炭栽培に切り替える際、アンコは木炭にするにしても
外に巻くミズゴケは3年くらい架けて徐々に薄くして行き
根が慣れてきたところで竹炭を当てていました。
枯らすともったいない品種については慎重にも慎重を期していたわけです。
これが来た時にはたくさんのミズゴケが使われていて
しかも前作の様子が分からないのにいきなり木炭植え。
こうならない木もたくさんありますが、やはり油断大敵です。
いくら木炭植えが楽チンとはいえ鉢環境の急激な変化は避けるべきでしょうね。
あれから2ヶ月。
なかなか気温が下がらず、相変わらず暑い日が続いています。
しかし、風蘭は敏感に秋の気配を感じ取るのか下葉の黄変が目に付き出しました。
これを見ると青空に映える秋めく山の紅葉のようでなかなかの風情です。
風蘭の枯れゆく葉が綺麗と思ったことは今まで一度ありませんでしたから
ちょっとした驚きです。
まあ、全部の葉が紅葉したら悲惨ですが・・・。
ところで、長く富貴蘭を栽培している友人が今年鈴虫の花を初めて見たと言っていました。
そういえば小株では滅多に咲かなかったような気がします。
と、探してみたら10年前の画像がありました。
昔は生育環境も腕も良くなかったので素立ちからここまで10年以上掛かっています。
急に作が掛かってきたのはここ数年かも。
今年は摘むのが億劫になるほど花茎を伸ばしましたがやっぱり全部摘んでしまいました。
しかし、この名花をいつでも見ることが出来るとは限りませんので
来年は全部咲かせて心ゆくまで楽しんでやろうと思っています。
あれから3年。
棚の普通の御城覆輪から生まれた木ですから
いつかは大きくなってしまうのがお決まりのコースと思っていました。
しかし、世に出てから10年余り。
全然大きくならず8本立ちにアタリ2つと芽数ばかり増えていきます。
棚から変異種が出るのはほとんど稀なことですが
これはいよいよその稀な中の一つかも。
御城覆輪の極小タイプということで姫御城とでも名付けようかな~
あれから1年半。
頼りなげな姿といかにも枯れそうな柄でしたからいつまでも無銘のままでした。
しかし4本立ちにまでなって派手ながら全部の葉に紺中通しがあり
もうこれで十分育つのではないかと思えてきました。
そろそろ何か良い名前を考えなくては。
柄的には新湖東の覆輪(湖東の剣)に近い感じもしますが
御剣芸はしませんし、根もルビーは出ませんから別種でしょう。
ここから株分けして鉢数増やすまでには更に時間が掛かります。
それまでもう少し力が付いて大きくなってくれればと思います。