某鉢作家さんからの預かりです。
たくさん増やしてくれたら1本頂けるとのこと。
でもね、廃業した美咲園さんが数十年かけて数本増やしたのみの木が
ここで急に増えるわけはなさそうです。
しかし今でこそ豆葉の覆輪はいろいろ出ておりますが
艶の良い濃紺の葉に白覆輪はまだ輝いています。
玉虫という名が忘れられたり他の木に付けられたらややこしくなりますので
時折様子を紹介していきたいと思っています。
あれから1年。
また下葉が2枚ほど落ちたような気がします。
いつまで経っても調子が悪いのはやはり派手仔が付きすぎたせいなのか。
でもその派手仔もいつの間にか紺地が乗って来ましたし自根も出ています。
仔が一人前になれば親木の機嫌は直ってくれるでしょうか。
と、言いつつまた派手な仔が二つ発生しています。
さすがにこれは先を見ずに欠いた方がよいのでしょうね。
あれから 5年。
入手して から7年。
長らく源平覆輪を維持していましたが
ついに派手になってしまいました。
もう少ししたらでしょう。
仔はずいぶん生んでくれましたが全部ユウレイ。
安物買いのなんとやらのそしりはやはり免れませんでしたがそれも結果論。
良い仔が1本でも出ていたらがらりと状況は変わりますし
ちゃんとした木と比べてお値段は丸一つ違いますから
楽しく遊んでもらったということで満足しましょう。
因みにちゃんとした木もずいぶん前から置いてあります。
さすがにこういう木ですと仔にもしっかりと紺地があって先々よくなりそうです。
あれから9ヶ月。
順調かと思いきや大仔の天葉の先がちょっと傷んでいます。
実はこの天葉が顔を出す前に芥子粒のように小さく黒いものが
葉の隙間に張り付いていました。
たぶん、カビだったのでしょう。
慌てて殺菌剤を塗り、様子を見ていました。
しばらく動かなかったのですが何とか芯痛は免れたようです。
ガッカリしましたが他の仔達は元気で
特に落ちるかもと思っていた真ん中の仔が復活しましたから
プラマイゼロといったところでしょうか。
そうは言っても見ていて気になりますので
株分けできるかなと鉢を開けてみることに。
そしてさっそく外してみました。
根は3本ありますので大丈夫でしょう。
ところで驚くべきことに早くもアタリが動き出していました。
反対側にも1個と更に上の方からもう1個動き出しています。
天葉の生長が一時止まったことでそれが刺激となったのでしょうか。
一応傷物ですから評価を下げて出すよりは自分で育てますが
何やらあっという間に株立ちになってくれそう。
親木は1本外してもにぎやかさは変わりませんし
こちらのほうも1作で様変わりしそう。
見渡してもこんな品種って有りそうでなかなか無いですね。
あれから1ヶ月と1週間。
ちょうど極暑の期間中ですがよく頑張ってくれました。
大仔は親木と同じペースで生育中ですし
三兄弟もそれなりに・・・。
でも3本は多すぎたのか真ん中1本がフリーズ気味。
それでもよく増えてくれてありがたいことです。
福々しい姿に涼し気な色合いで今の季節は何度も手に取って涼を感じています。
あれから5ヶ月。
3本の仔を外してスッキリした姿になったのも束の間、
またもや3本も仔が出てきました。
これからも当分の間、にぎやかさは続きそう。
特に奇をてらうでもない三光中斑の見本のような柄ですが
厚い葉肉に伴う深い紺地と純白柄はコントラスト抜群。
姿はコロコロとかわいらしく丈夫で良く増えるとなれば
その人気はまだしばらく続きそうですね。
あれから4ヶ月。
それにしても細い根ですが今年もたくさん出てくれました。
葉繰り的にも今の時点で1枚弱ですから
ようやく葉をバラバラ落とす前の木勢に戻ってくれました。
しかも3本仔付きで・・・。
その仔達ですがそれぞれ微妙に紺中通しがあったりしますので
親木の木勢の足を引っ張っているのか助けになっているのかこれも微妙なところ。
それでも葉数は増えてにぎやかなことは確かです。
実はこの木に花芽の付いたことはなく空き家はまだ盛りだくさん。
3本の仔がそれらの動き出しを抑えるのに役立っているのかも・・・しれません。
あれから6年と3ヶ月。
そもそも冬の長い秋田にアマミ系が居付くのか心配でしたが
近頃の蘭舎内の気候は関西並みという事でアマミも大きな顔をしています。
撮影の前に乱れた姿を修正しようと串を打ってみました。
しかし串打ち3年とも言われるようにまだ修行が足りないようです。
ところで根のほうはすっかりクリプトモス環境に慣れて元気一杯。
新根の伸びる時期にはさらに美しく鉢だけ替えて展示しても鑑賞に堪えられそう。
しかも植え替えは数年に1度、
クリプトモスのお団子を根で包み鉢にポンと入れるだけの簡単なお仕事です。
更に根が多い大株ほど植え替えがしやすいときています。
水苔が入手難だから富貴蘭の栽培をあきらめるなんて事は無しにしてくださいね。
中国がレアメタルを禁輸した時の日本人の対応を思い出しましょう。
あれから9ヶ月。
昨年は秋と冬に葉をバラバラバラ~ッと落としてしまいました。
そこで少しでもリスク低減になるかと思い冬の間の蘭舎の最低温度を若干上げることに。
それまでは石油ファンヒーターのサーモが2℃になったら作動して5℃キープだったのを
5℃で作動し8℃キープにしてみました。
結果、今年は無事に越冬できたようです。
しかし、葉繰りが年に1枚程度なのは派手仔が足を引っ張っているせいなのか
それなりに紺地はありますので剪定するには忍びないし悩みどころではあります。
ご無沙汰でした。
外はまだ冬真っ盛りですが少し陽気は良くなってきましたので
2月の頭から水やりを開始しています。
それに伴い蘭舎の最低温度もそれまでの5℃から10℃に引き上げました。
12月、1月と水やり無しでしたから葉に皴を引いていたのですが
水をやって10日程で完全休眠から目覚めたようです。
外はまだ冬真っ盛りですが少し陽気は良くなってきましたので
2月の頭から水やりを開始しています。
それに伴い蘭舎の最低温度もそれまでの5℃から10℃に引き上げました。
12月、1月と水やり無しでしたから葉に皴を引いていたのですが
水をやって10日程で完全休眠から目覚めたようです。
銀の鈴はあれから5ヶ月。
これも皴を引いた葉から復活してくれました。
そうなると次は楽しみな植え替えが待っています。
クリプトモスのアンコを外してみたところ根はてんこ盛り。
これなら株分けも出来そうです。
で、株分け後の親木です。
まだ根は盛沢山ですからすぐに新たな子が出てくれそう。
仔を外しても福々しい雰囲気は変わらずです。
外れた仔は3本。
1本はちょっと小さめですが2本は親木を入手した時と同じ大きさです。
すくすく育ってくれそう・・・というかお嫁に行っちゃうんですよね~。
それにしてもわずか3作で3本の仔を外せるとはものすごい増えっぷりではあります。
さて、11月。
今年の秋は暖かく風蘭の生育もまだ行けそうな気はしますが
急に寒くなることがありますので蘭舎の温度を徐々に下げて冬に備えています。
銀の鈴はあれから1ヶ月ちょっと。
親木の生育はほぼ止まってしまいましたが
仔が意外に健闘しています。
根も良くなっているようですし株分けは来春でも大丈夫そう。
楽しみです。
先日、純風満蘭さんが紹介されていましたが我が家にも数十年前から鎮座していました。
因みに検索してみると16年前に画像だけチラッと出ていました。
どこから入手したのか忘れましたし正体もわからずもやもやしていましたが
詳しく解説していただき、ようやく胸のつかえが降りました。
ご紹介していただきありがとうございます~。
ご覧のように地味な柄ですから手に持って眺める回数は数えるほど。
傷みそうな頃にようやく重い腰を上げて植え替えますので株立ちの体をなさず
バラバラにしてから寄せ植えしています。
あまりお世話できなかったこともありますが
20~30年でこれだけですから増えないものですね。
それでもよく見ると味わい深い三光中斑芸ですしピカピカな葉艶も美点の一つです。
それに細身で立ち葉気味の葉姿はこんな寄せ植えでもウザっぽくなりませんので
なかなかいいんではないのと植え替えしてからは良く手に取っています。
あれから1ヶ月。
ほとんど姿が変わりなくじりじりとした成育振りです。
仔沢山での仔育て中ですからしょうがないとしたものですが。
それぞれの仔に自根が沢山出れば生育はスピードアップするのでしょうが
その頃に離れ離れになっていることでしょう。
あれから2ヶ月弱。
葉が短いこともあって成長スピードはゆっくりに見えますが
それでもそれなりに順調そうです。
親木は春から1枚半の葉繰りですし仔のほうは1枚の葉繰り。
しかも仔の天葉は親木サイズに近くなっています。
自根が出ていますので独り立ちの準備かも。
来年の今頃には外せるのがあるかもしれません。
この仔に勢いが付くのはその時以降かも。
それにしても木そのものが若いせいか花芽の付く気配すらありません。
空き家ばかりがどんどん増えますので何よりです。
あれから1ヶ月。
全体の生育量は活発なのでしょうが小さな親木に仔が付き過ぎといった感じで
それぞれの生育はそれなりです。
でも、仔に新根が十分出てくれれば更に生育にも弾みがついてくれることと思います。
一旦、新根の伸びは落ち着きましたがほどなく再開してくれることでしょう。
この仔達も順調に推移すれば来年の今頃には入手した頃と同じサイズになっているかも。
最初の頃は小さくて儚げでびくつきながらのお付き合いでしたが
なかなかどうして強健で良く増えてくれる品種です。
希望者に行きわたるのもそんなに遠い先ではないと思いますが
そのちょっと前ぐらいまでは人気が続いてくれることでしょう。
ところで4本目の仔はもしや真鶴芸かと焦りましたがちゃんと紺地はあるようです。
まずはめでたしです。