あれから3年。
その時よりもちょっと遅めの開花です。
気候や蘭舎の環境で数週間の変動はありそう。
今年は植え替えや花芽摘みに手が回らず
あっという間に棚が満開状態になってしまいました。
そのおかげかこれはあまりに見事に咲いてくれたため思わずに。
これもまだ植え替えしていませんが
ピートモスをアンコにして根を被せ
そのまま鉢にスポッと入れるぐらいでも機嫌は良さそうです。
そんな感じで大株の植え替えは簡単になりましたが
それをやる前に大量の花切り作業が待っています。
あれから1ヶ月半。
ようやく木勢が上向き
小さな仔もそれぞれが順調に育っているようです。
根張りも良好になってきました。
イイ感じの時はなるべくそっとしておきたいものですが
これも植え替えてみることに・・・。
盆栽で言うところの盤根のようになりつつあります。
これぐらい根力があれば上の方も仔に仔を生じて
更に大株となるのにそんなに時間はかからないでしょう。
またしっかりと植え込みました。
今度は株分けせずにお付き合いしていきたいものです。
あれから1年と2ヵ月。
最後に残った仔を外せば超古木の素立ちです。
木もガレてきましたのでしばらくはこのままかと思っていたのですが
1本じゃ寂しいと思ったのか早々に花芽位置から仔が出てくれました。
また中透けの仔です。
相変わらず10割バッターを堅持。
1本しかなくなってから何度か問い合わせを頂きましたがもう出すのは無理。
しばらくは分けずにまた株立ちへ挑戦したいものです。
それにしてもたぶん10本以上はお嫁に出しましたが
今のところ柄抜けが出たという苦情もありません。
お持ちの方々にたくさん増やしていただき世に出していただければ理想ですが
棚からあふれ出るほど増やすにはまだまだ相当の月日が必要なのでしょう。
何鉢あっても邪魔にはならないものですからね~。
昨年の夏に上野で入手しました。
当時はもっと沈んだ柄でしたが今は全体的に明るい柄になっています。
もう少し柄が冴えればモロに建国殿と言えそうです。
が、残念ながらこの木は出る根が全部泥根なんです。
買うときに周りからは変態と言われてしまいましが
自分的にはそれも面白そうだし持っていないタイプをと思ったものです。
今年は新根がたくさん出ましたから来年以降は葉幅引いて迫力も出てくれるでしょう。
どういう訳か仔は柄抜けばかりでしたが
今年出た仔は親と同芸になってくれそう。
この白柄の中透け芸でルビー根が出ないなんでまだ信じられません。
さすがは建国、不思議な木があるものです。
あれから2ヶ月。
今年2度目の植え替えです。
新根がたくさん出て根の方もにぎやかになってきました。
葉繰りの方はイマイチな気もしますが金牡丹ですからこんなものでしょう。
仔が出た二つ上の葉元に膨らみが・・・。
今年の花芽は外しましたので早くも来年の花芽かそれとも仔か。
この位置ですと普通は花芽になるのですが
果たして潅水毎の1万倍の液肥が功を奏するのか楽しみにしているところです。
あれから1年。
親木は下葉が3枚も振るいましたが3枚葉繰りしています。
プラマイゼロといったところ。
でも葉丈が揃ってすっきりとした姿になりました。
しかし残念なことに天葉で柄が逃げちゃいました。
結構イイ感じの柄を散らしていたのにいきなり抜けることってあるのでしょうか。
ちょっと信じられない気持ちではあります。
それに引き換え仔はまずまずの柄を維持。
もう一本仔が出てこちらは半柄でした。
更にもう一個当たりが・・・。
昨年外した小さな仔は枯らしてしまうし良いこと無しですが
増えるに追い付く貧乏無しということでめげずに頑張りましょう。
あれから3ヵ月弱。
花径が伸びてきましたので初花でもあるし咲かせてみました。
が、二つはしけってしまい咲いたのは一花のみ。
そろそろ終わりかけになりましたのであわてて撮りました。
距が前に伸びる変わった花ですが風情はおとなし目です。
似たような葉芸でも破天荒のほうがよほど奇怪な花でした。
しかし、これぐらいの花でも咲かせちゃうと
たぶん新根は止まっているでしょうし天葉の伸びは遅れ気味。
第一印象はイマイチながらもう見るのは最初で最後でしょう。
あれから8ヶ月。
極端に花付きの悪い品種のようで今年は花芽が3個でした。
ただ、あまりにぎやか過ぎるより
こちらの方がすっきりしていてちょうど良い感じです。
ところで昨年と比べて1か月早く咲いています。
昨年は5月中旬に外棚へ出しましたが今年はまだ蘭舎内。
その差なのでしょう。
外が最低気温18℃前後の初夏の気候になれば
蘭舎内の環境と一致しますので
その頃を目途に外棚へ移動させたいと思っています。
こちらでは6月末か7月の頭ぐらいでしょう。
蘭舎内でも間延びした感じは無さそうですし
蘭舎の方が生育も進むことでしょうから
今後はこのスケジュールの方がよさそうです。
ところで昨年秋にきれいに植え替えたのに
また新根が伸び放題。
鉢も汚れてしまいました。
でも手が回らないので植え替えは秋まで我慢してもらいましょう。
あれから2週間。
少しずつですが親仔ともに順調に生育中です。
新根は最初、ルビーに見えたのですが泥も混じっていたのでしょう。
今は泥が勝って伸び続けています。
これ1本でも大違いで来年は更に作が向上してくれそう。
気になっていたアタリですがだいぶ大きくなってきました。
紺帽子もあり、お~よしよしといった感じです。
ところでもう一個の方はというと頭が丸く見えて
てっきり根かと思っていたのですがこれも仔芽でした。
ただ葉先が引っかかってひん曲がっています。
手を貸してあげたいのですがたぶん何をやってもアブハチ取らず。
ここは静観するしかないのでしょうね。
何とかこの逆境に耐えてほしいと思わず声援を送りたくなります。
次回のの時には果たしてどうなっているのでしょうか。
あれから1年と4ヶ月。
結局、一番小さな仔を1本棚に残しました。
その後、小さな姿のままで葉繰りは5枚。
おまけに仔が2本。
葉が短い分、各葉の葉先のカギ爪がより近くに集合し
なんとも微笑ましく見えたりします。
このままの姿で葉を重ねてもらいたいものですが
更に木勢が付けば何れは長く伸びちゃうんでしょうね。
今が見頃なのかもしれません。
あれから9ヶ月。
相変わらず半柄なままですが作落ちもせず元気です。
元々が丈夫な品種なのでしょう。
こんなハデ柄でも育てていて不思議と安心感があったりします。
でも、仔は全てユウレイ。
残念です。
とはいえ、入手時のお値段相応以上に遊んでいますから良しとします。
派手なせいか花芽は付きませんからこれからも続々と仔が出てくれることでしょう。
そしていつかは・・・といったお楽しみも待っています。
懐かしや、あの時の金牡丹です。
親木ともう一鉢はお嫁に行き
親木からアタリ付きで外したこの仔のみが棚に残りました。
3年前の長く伸びつつある天葉が今の下葉に名残として残っています。
墨が無いこともあってか木勢抜群なのと
柄の冴えが良いのは相変わらず。
おまけに仔吹きも良し。
ようやく以前の姿にたどり着きました。
あれから8ヶ月。
成長期ということもあり天葉の柄がより冴えています。
新根が出た後に植え替え、それからまた新根が出たといった感じで
今年はたくさんの長い新根に恵まれました。
親木にはそこはかとなく縞気配も感じられ
もっと株立ちになればハッキリした黄縞の仔なんかも出てくれそう。
ただ上で元気になったのと引き換えに前作の下葉4枚が夏を超すことはなさそうです。
こちらの棚で出来た仔は無傷。
毎年1本ずつでも仔が出てくれれば嬉しいかも。
来月7月は日本富貴蘭会主催による東京フウラン展が開催されます。
今までは一階で展示と即売を行っていて狭く休むところもなかったのですが
今回は二階が展示場で休息スペースもありますからゆっくりと見学することが出来ます。
また、イベントなども盛りだくさんのようですから
暑い盛りではありますがぜひ足を運んでいただければと思います。
どなたでも入場は無料です。
そしてできれば新規会員になっていただければなお嬉しいです。
それではお待ちしております。
昨日に引き続き羆覆輪ネタです。
寄せ植えをバラしていたらこんな木を見つけました。
数十年前から話には聞いたことがあっても現物を見るのは初めてです。
羆覆輪の柄抜けで親木は両方の天葉の柄が抜けちゃっています。
そして出てきた仔も青。
このまま柄抜けで終わるのか
それとも別方向への変化の兆しなのかちょっと興味が湧いてきました。
それとは真逆のこんな木も。
親木は縞含みのきれいな柄が続いています。
それから出た仔はこんな稚葉を持っていました。
この葉が出た瞬間は残念ながら見逃してしまいましたが
もし見ていたらさぞかし心がときめいていたことでしょう。
でも片方は普通の覆輪ですし
一見、中透けに見える方も柄が葉先に抜けた単なる縞です。
それでも稚葉の辺りから中透けの仔でも出てくれたら
驚愕の一品になるかもとちょっと期待もしています。