もうすぐ11月。
近頃は雨続きでしたので蘭舎の温度は上がらず
風蘭はそろそろ休眠間近といったところです。
出雲宝扇はあれから半年。
ようやく棚環境に慣れたのか今年は大繁盛してくれました。
もしかしたら萩宝扇より増えの良い品種かもしれません。
それでも素立ちにしてしまえばそれが延々と続くようですから
調子の良いときにはあまり触らないようにしなきゃと思っています。
ところで植え替え株分けしてちょっと増えましたので
ヤフオクに出品してみました。
ご笑覧いただければ幸いです。
あれから3年弱。
いつまでも寄せ植えしていても目指す姿にはならないとしたものですから
また単独植えに戻してみました。
それにしても仔吹きの良くない品種で忘れた頃にぽつりぽつりと出てくる程度です。
コンペ芸も今では忘れた頃に痕跡を表すのみ。
先々はこの芸も復活させた締まった葉姿を見てみたいものです。
こちらは若木の1本立ち。
こんな感じの木もそこそこ増えましたが昔と違って姿は全部ユルユル。
もう増えなくてもいいから早急に以前の姿に戻さなければと思っています。
あれから2年。
ちょっと日の弱い所に置いたためか天葉が更に伸びてしまいました。
それでも針葉品種には珍しくアントシアニンが浮いていますから
日当たりの良い所ではさぞ黒々となってくれることでしょう。
仔は芽出しから2作ぐらいまでは福々しい姿なのですが
それ以降急速に天葉が伸びて良くがっくりとしたものです。
見慣れた今ではそのギャップが逆に面白いと思ってしまいますが・・・。
一見並みの針葉品種に見えますが
普通の針葉品種と違って仔吹きが萩宝扇並みに悪く
黄金虫のように新根の出も良くありませんから葉姿は美しく整います。
針葉好き的には大事にしがいのある品種かなと思っています。
あれから1年と2ヶ月。
下葉に枯葉の目立つ季節となりましたので
お掃除しつつ植え替えてみました。
ここまで来ると姿はそれほど変わり映えしなくなるのですが
それでも惚れ惚れする姿を維持していますので嬉しい限りです。
今回は植え替えついでに裾のほうから2本拝借してみました。
仔吹きの良い品種ですからこちらは毎年の変わり映えを楽しめるかも。
あれから2年弱。
それぞれの仔が株分けできそうでしたから親木を素立ちにしてみました。
台があっという間に株立ちになるほど仔吹きの良い品種ですから
根や葉数の多い親木になったこの木でも期待に応えてくれることでしょう。
外した仔のほうはというとこれでも柄はだいぶマシな方。
派手に見えても芯に紺地が絡んでいますから柄の良い仔が期待できそうです。
というか早くも最上柄の仔を生んでくれました。
こちらは最初に出た仔ですが上で派手になり芯を止めています。
その後、葉の少ないほうからハデ仔2本出て剪定。
まだチャンスはありそうです。
こちらは下葉で柄があったものの上で逃げてしまいました。
その他に増えたのは柄抜けとユウレイといった布陣でなかなか難儀なことではあります。
あれから1ヵ月半。
昨年、葉1枚しか出なかったことを考えると
今年の倍の成長は大躍進です。
株分けした為に水や肥料が独占できたこと
日当たり、風通しが良くなったことなどが原因なのでしょう。
品種にもよるのでしょうが仔吹きや生育を良くするにはやはり株分けです。
そして仔は完全深覆輪になってくれました。
あ、反対側に出た株元のアタリは青でした。
そんなにうまい話はあるわけありませんね。
あれから1ヵ月半。
親木から次の天葉は出てきましたが生長スピードは鈍く
むしろ仔のほうが頑張っているようです。
というか仔の成長のために親木が頑張っているのでしょう。
仔が外れたら親木には葉肉を盛ったプリプリの姿にすべく精進してみたいものです。
あれから11年。
つい最近まで株立ちのままで棚に置いていたのですが
だいぶ持ち崩してしまったのと柄抜けばかり大繁殖してしまったので
思い切ってバラバラにしてしまいました。
そしてお得意の寄せ植えですがよく見るとなかなかの上柄が残ったようです。
もう一鉢、覆輪も分離してみました。
富士覆輪よりも黄みが強く若干細身です。
他に有りそうで無いたおやかな感じに好感は持てますが・・・。
それにしても富士錦が高価だった頃に混ぜ込まれた偽物を分離したという
(事実かどうかは不明ですが)いかにも感が漂う名付けに涙を誘われます。
しかしはるか昔のことですから嫌な思い出をお持ちの方はもういないでしょうし
今ではどちらも安くなりましたので並べて楽しむのも一興でしょう。
蘭に罪は無いとしたものです。
あれから10年。
あまり構ってやれないせいか何度か痛めてしまい
今でも寄せ植え状態が続いています。
しかも地味柄、派手柄、上柄合わせて結構な鉢数になってしまいました。
因みにこれは上柄の寄せ植えです。
さらに上をいく覆輪かそれに近い木の寄せ植えがこちら。
衣浦から覆輪は多分滅多に出ませんから超貴重ですが
それにしてはちょっと萎える植え方です。
本当は姿作りで上作してから世に出すべきですが
その上作がスペース、時間、手間の関係で困難な品種ではあります。
あれから4年半。
いわゆる聖雲錦が深覆輪に進化したものですが
当棚では柄が晴れず今までは果たして入っているのかどうか
なかなか判別が付きませんでした。
それがどういうわけか最近は柄が冴えるようになってきました。
春から夏にかけてはもっと冴えていたのですが今はこの程度です。
そして探した結果、覆輪の印である紺中通しが確認できたのはこの寄せ植え一鉢のみでした。
残りの9鉢は全斑の聖雲閣。
それでも残念なことはなく柄が黄虎状に冴えた上にルビー根ですからとてもきれいな品種です。
それに仔出しも良好なのでしょう。
良くこんなに増えてくれたものです。
ところでその聖雲閣に更に黄縞が出た聖雲閣の縞はあれから4ヶ月半。
ベースの地合いが全斑とはいえ葉緑素は十分機能しているようで
それに黄縞が入っても生育は旺盛です。
とりあえず黄虎、黄縞、ルビー根の3芸品は貴重ですし
世にこれしかありませんから
何とか増やして次世代に繋げていければと思っています。
あれから2年。
過去記事を検索するとだいたい2年に1度しているようです。
前回からは6枚葉繰り(年3枚)していますし
その分、姿も立派になりました。
でもなんか物足りないのはお嫁入して10年も経つのに
ほぼ一鉢のままなせいでしょうか。
それでも仔出し優先な環境下で姿を乱してしまうのは本末転倒ですし
腹八分目ぐらいで末永く楽しみたいものです。
あれから2ヶ月弱。
さすがにこんなに冴えた柄では生育も徐行運転となってしまいます。
春から葉1枚出れば御の字としたものでしょう。
それでも生育は続いていますし新根も伸びていますから
もうしばらくはこの煌めくような柄を楽しめそう。
それにしても2ヶ月弱でずいぶんミズゴケが汚れています。
薄い肥料と木酢液を潅水毎に与えていましたのでそのせいでしょう。
それでもこんな柄でも木勢を維持しているのは葉面散布のおかげとも言えますし
そんなことが出来るのも根腐れの心配が皆無になったからでしょう。
と、ここでクリプトモス植えに繋がります。
これで植え替えさえしっかりできれば作は好循環になりますが
だいぶ心残りを残したまま秋を迎えてしまいました。
あれから2年。
親木の柄はすっかり影をひそめてしまいましたが
ほぼワンチャンスで出た仔が大出世。
これ以上ないほどの上柄です。
ただ、斑の色はなにやら御簾陰にそっくり。
仔は紺中通しですから神風でしょうか。
御簾陰柄は落ち着いた涼やかな色合いで好きな斑色の一つです。
親木は柄抜けでしたから斑色も一旦リセットされたのか
装いも新たにこんな斑色で出てくれたのは新鮮な驚きです。
この柄ですからいろいろな仔が出てくれそうで今後の進展が楽しみです。